令和6年4月1日 市長記者会見
〇あいさつ・情報提供
【市長】
それでは皆さん改めましてこんにちは。
年度始め大変お忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。
日頃は市政に係る様々な情報発信いただいていることについて、改めて御礼を申し上げます。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
年度初めということで少しですね、長くなりますが、ごあいさつと情報提供の方に移らせていただきます。
本日から令和6年度、いよいよ始まりました。
甲賀市では27人の新規採用職員を迎え、先ほど辞令交付を行ったところであります。
後ほど紹介いたします部長級職員による新体制によって、今年度もしっかりとスタートをしてまいります。
組織機構の改編の一つといたしましては、教育委員会事務局学校教育課に「学びの多様化推進室」を新設いたしております。
こちらも不登校児童生徒への様々な分野からのアプローチや、また多様な学びを提供するための施策の充実を図ってまいりたいと考えております。
また、3月の市議会定例会におきまして慎重なご議論をいただいた結果、ご承認をいただいた令和6年度予算につきましては、第2次甲賀市総合計画、第2期基本計画の最終年度を締めくくるための大変重要な予算となっております。
そして、人と人との繋がりが希薄化する社会の中で、この絆を進化させることで急激な社会の変化に対応をしていくこと、また、本市の未来を担ってくれる子ども、若者たちの希望に応えるために、本市の伸び代を的確に捉え活かしていくための予算であります。
市民一人ひとりが「しあわせ」を感じるまちを実現するために、最大限の効果が発揮できるよう適正かつ迅速な執行に努めて市民の皆様方の負託に応えてまいります。
これまでから注力をいたしてまいりました「子育て・教育」、「地域経済」、「福祉・介護」、この3分野にはより一層磨きをかけることはもちろんでありますが、カーボンニュートラルの実現に向けましたGXの推進、デジタル技術を活用した市民サービスの向上、未来を担う子ども・若者への支援、健康寿命の延伸など、全ての事業において、本市ならではのオンリーワンの成果を追い求めながら、選ばれるために創意工夫また柔軟な発想のもとに、国県ではない現場を知る市ならではの視点も大切にしながら、実情に応じた制度、課題の本質を見極めた未来に繋がる施策事業を加速させていきたいと考えております。
今年度の大きな事業の一つでもあります「道の駅あいの土山整備」に関しましては、4月3日、明後日になりますが、安全祈願祭を予定いたしております。いよいよ本格的に着工する運びとなってまいりました。
再整備後の道の駅につきましては、道の駅の基本機能であります休憩機能・情報発信機能・地域連携機能の強化を行うとともに、防災拠点としての機能を加えまして、道路利用者がこれまで以上に快適に過ごしていただける施設にしていくほか、地域振興の拠点として、旧東海道土山宿をはじめとする市内観光施設との連携、また農福連携にも取り組んでまいりたいと考えております。
なお、新築工事は今月より着手をいたしまして、令和7年3月に竣工、そして令和7年の4月ごろにリニューアルオープンを予定いたしております。
また、本日より住民票、戸籍謄抄本などの各種証明書のオンライン申請を開始いたしました。これにより365日24時間いつでも申請をいただくことができます。
窓口に来ていただくことなく証明書を郵送で受け取っていただくようになりますので、今後も利用者皆様方の更なる利便性の向上、事務の効率化に向け、窓口手続きのDXを進めてまいります。
また、物価高騰の影響を受ける市内中小事業者を支援することを目的といたしまして、市内全世帯に対し1冊5000円相当の市内中小事業者の店舗で利用可能な地域経済応援クーポン券を無料配布し、地域の消費を支えてまいります。
このクーポン券につきましては、今月より順次配布を行い、5月20日からご利用いただけることとなっております。
続きまして、先月みなくち子どもの森が生物多様性国家戦略の重点施策として、環境省が推進をされます「自然共生サイト」に認定をいただくことができました。
今回の認定を受けまして、本市の豊かで多様な自然資本を守るとともに、持続可能な活用に向け、ネイチャーポジティブを含めた「環境未来都市甲賀」の実現に向けた取り組みを推進してまいります。
また、本市では、「子育て・教育ナンバー1」を目指し、これまで子ども・子育て支援の充実に取り組んできました。
今回、育児、マタニティ用品のメーカーであるピジョン株式会社様が、被災経験のあるママ・パパの声をもとに、「あかちゃんの防災」の社会定着を進める「あかちゃんとそなえの輪 推進プロジェクト」宣言に本市も賛同させていただき、赤ちゃんや子育て世代の視点から、地域防災力の強化や、また安全安心なまちづくりの推進に取り組み、子育て環境のさらなる充実を図ってまいりたいと考えております。
次に、皆さんご承知いただいておりますとおり、よりよい保育、また教育環境を提供するため整備を進めてまいりました、先月竣工した公立認定こども園「信楽こども園」、そしてまた、私立の認定こども園「レイモンド甲賀こども園」がいずれも、この4月から開園をいたします。新しい園舎で特色ある保育によりまして、本市の子どもたちの生きる力を育んでいただけることを大いに期待をいたしております。
そして、先月には「水口かんぴょう」が、農林水産省の地域農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示、いわゆるGI保護制度の対象となりました。
今回の取得によりまして、産品の強み、また魅力が見える化をされ、国による登録やGIマークと相まって、効果的・効率的なアピール、また取引における説明、証明、需要者の信頼獲得を容易にしていくこととなりますので、さらなるこのブランド力の向上、地域活性化に繋がるものと期待をいたしております。
最後になりますが、4月からゴールデンウイークにかけましては、「水口曳山まつり」、「しがらき駅前陶器市」、「信楽作家市」、また令和4年にユネスコ無形文化遺産に登録されました「瀧樹神社のケンケト踊り」など、大変多くの地域行事やイベントが予定されております。ぜひこちらにつきましてもご取材いただければと思います。
それでは本日お手元に配布をいたしております「甲賀市・湖南市合同JOBフェアおよび合同JOBフェアオンラインの開催」について、少しご説明いたします。
甲賀市・湖南市に立地する企業の人材確保と若年求職者の雇用を促進することを目的に、求職者が地域企業の魅力を発見していただき、就労に結びつけていただくきっかけの場として、今年で12回目となります対面型の合同就職説明会および遠方に住む学生の皆さん方にも地域企業の魅力を広くPRできるよう、オンラインの説明会を開催いたします。
対面によるJOBフェアは、例年6月に開催いたしておりましたが、学生の就職活動にあわせて今年度は4月開催とし、出展企業は50社を予定いたしております。
若年求職者の雇用拡大を促す本事業では、特に学生への周知・広報を積極的に実施し、両市内はもとより市外・県外からの多くの優秀な人材の参加を促していきたいと思います。
なお、本市では先月、県内の市町では初めて厚生労働省滋賀労働局と「雇用対策協定」を締結いたしました。
市内の企業・事業所の人材確保と市民の多様な働き方の実現など雇用対策に一体的に取り組み、地域の課題にしっかりと対応してまいりたいと考えております。
以上、情報の詳細につきましては、後ほどそれぞれ担当の方から説明をいたします。
また、会見の後半では、「よみがえれ水口岡山城2024」および「タンゴオリジン2024」について情報提供がございますので、市政情報とあわせて取り上げてくださいますようお願いを申し上げます。
また、先にご案内をいたしておりますが、本日の記者会見のあと、本市の新たな地域プロジェクトマネージャーおよび地域おこし協力隊着任に係る任用式、委嘱式がございますので、こちらにつきましても、ぜひ取材いただければと思います。
私からは以上とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
〇各担当より情報提供
(1) 甲賀市・湖南市合同JOBフェアおよび合同JOBフェアオンラインの開催
○質疑応答
≪記者≫
3月15日に、市長が2月に環境省の職員に対して、威圧的な言動をとったことを報道しました。
大きくは二つ聞こうと思っていますが、一つ目は、威圧的言動というか、資料によると、暴言という見出しを取ってますけど、暴言も2種類あって、そのもの自体が暴言になるものと、その相手さんにとっては暴言になるものがございます。
記事に書いてあるとおり、それはないだろうというようなことも言っております。出るとこに出るだとか、どこに出るのか知りませんけど、実は入手した資料には副市長との面談も書いてあるんですが、これによると外回りばっかりしてと書いていますので、それなりに現場回ってたんではなかろうかというような気もします。
そもそも何でそんな威圧的な言動とか暴言という話になるのか全くよく分からないですが、一体何が起こったんでしょうか。
【市長】
何が起こったとはどういうことですか。
≪記者≫
要はうちの記事やNHKさんの言い方によると、職員の能力不足、勉強不足というように言われたと言っているんですが、そういったことに対して感情的にやりとりみたいな書き方でNHKさんはされていましたけれども、何で感情的になられたのか。
市長という職責を考えれば、仮に職員が能力不足だと言われたとしても、国の職員さんと比べたら能力不足なのは否めないですよね。
勉強不足と言われたらご自身が勉強不足だと認めていますので、この資料によると、別に感情的になることも威圧的なことをする必要もないわけです。
何でそのような対応をとるのか、ものすごい疑問なんですけど、なぜでしょうか。
【市長】
記者の取材のときにもNHKさんの取材のときにも申し上げておりますが、私自身は感情的になったつもりも威圧的になったつもりも全くありません。
ただ受け取る側がそういうふうにとられたということでありますので、その点についてはこれからさらに気をつけていかなければならないというようにお答えをさせていただきました。
ただ、出るところに出るとか、そういう一言だけをいわゆる切り取って表現をされているのですが、これも取材のときに丁寧にお答えをさせていただきましたし、昔の元総合政策部理事にも、丁寧にお答えをさせていただきましたし、職員がいる前でもそのあたりについては丁寧にご説明をさせていただきましたが、もちろん市の職員は事務的な能力と言われると、私も含めて、もちろん国のキャリア官僚さんにかなうものではないかもしれませんが、それ以上に現場力を市の職員は十分に持っておりますし、市民のいろんな課題を日々解決しながら精一杯それぞれの職場で頑張ってくれていますので、そういったところも含めて、決して私は市の職員が能力が低いというふうに思いませんし、ただ私の勉強不足、この環境に対しての勉強不足については、まだまだ十分だと言えないようなこともありますので、これからしっかりと勉強をしていきたいというようなやりとりをさせていただいたということであります。
≪記者≫
そういうお答えするのでしたら私も言いますが、3年前に私が取材させてもらったときにセクハラの件では、明らかに感情的でした、しかも威圧的。
3年目になってやっと謝られましたけど、いつ謝るんだと思いましたが、というぐらい怒っていました。
要するに、その時もさらっとしていたわけです。しかも、あの時は会見で私に言ってないというか、私に言ったことを言ってないということまでしている。
もし、必要だったら資料を渡しますが、ちょっと持ってくるのを忘れました。
ご自身があの時も恐らくは威力的でないと、感情的でないとおっしゃるのかもしれませんけれども、相手の受けとめ方がどうかっていうのがやっぱりハラスメントだと思います。
なので、それ自体を改めなければならないし、そもそも首長ですから政治家ですし、よろしくないと相手に思われることを慎まなければならないと思います。
その辺についてもいかにも相手さんとの齟齬があるだけだという今の発言はいかがなものかと思うんですけれども、これはどうなんでしょうか。
【市長】
元総合政策部理事との面談については、私も本当に十分にお話を聞いていただいているというように思いますが、本当にそんな感情的にやり合いをしたような中身ではなく現場を預かる市長として、国から出向いただいている方に現場の状況を伝えさせていただきましたし、この甲賀市だけではなく日本全体のことを、これも取材のときに説明したつもりでありますが、この地方創生ということについて、やはりもう一歩深くご理解をいただきたいというようなやりとりをさせていただいたつもりでありますが、これだけはですね、本当に受け取る側のですね、受け取り方によって威圧的であったと言われれば威圧的だったのかもしれませんし、暴言だと言われれば暴言だったのかもしれませんが、私は決して本当にそういうつもりではなく、申し上げたつもりでもありました。
ただこれはもうどこまでいっても、水掛け論になってしまいますので、記者の取材をいただいたときにも申し上げたとおり、そのあたりの言動については、私言葉もきついところもありますし、一生懸命になりすぎるところもありますので、しっかり感情をコントロールして冷静に誰が聞いても威圧的に聞こえないような、またコミュニケーションの取り方については、これからしっかりとできるように努めていきたいと今申し上げたところであります。
それで3年前のことについて、今お触れいただきましたが、あの時は本当にまだまだ私の経験が未熟だということもあって、記者からいろんな情報を隠しているのじゃないかとか、被害者、加害者それぞれに公平な判断を甲賀市はしていないんじゃないかというようなことをご取材をいただきまして、ただ個人情報でありますので、どこまでいっても説明できるものではありませんでしたので、感情的にですね、甲賀市の職員、そんな不公平なジャッジをしているわけでもありませんし、情報についても加害者、被害者それぞれからヒアリングをさせていただきながら、あの件については、取り扱いをさせていただいているんですということを申し上げたかったんですけど、それ以上の中身を個人情報で言えませんでしたので、何とか信じてもらえないでしょうかというようなことが行き過ぎていろんな言動になってしまったことについては私自身も反省をしているところでもありますし、その辺りのコミュニケーション能力ということについても、これからしっかりと高めていけるように頑張っていきたいと思っています。
≪記者≫
今の発言の中でも私の件については非常に嘘が混じっていまして、私はあのときこの人がどういう思いをしているのかと、被害者と言われる方は当時職員さんですが、聞いて欲しいというだけの話でありまして、それ以上のことはなかったんです。同時に、市としてどういうふうに考えてどういうふうにやっていくのかということをしゃべるということで、しゃべってもらったらというだけの話だったんですけれども、それは違います。それは失礼すぎます。
あわせてですね。ご自身はそういうつもりはないということではあるんですが、一方でいろいろなところから聞くところではもう明らかにもうパワハラだと、もう威圧的でもあってかなり厳しかった。そもそも3時間ということが異常であります。
真山先生にお話を聞きまして、ハラスメントについて真山先生が言ったのは3時間は異常だろうと、もともとの予定では1時間半でした。これが3時間に延びていますけれどもそこまでやる必要があったのか。
相手さんが1時間しゃべっていたということですが、聞いたことについて淡々と伝えればそれで終わる話であると思いますが、何で3時間もかかるんでしょうか。
【市長】
これも取材に前からもお答えをさせていただいていますが、一番最初に市長としっかりコミュニケーションをとりたい、これまで取れてなかったからしっかり話したいというところから、この面談は始まっています。
おそらく1時間15分ぐらい先方がずっとお話をされ、いろんな思いについてご指摘なり、思いをお話されたことについて、時間が来ましたので何も答えず、これで終了ですというようなことが果たして適切だったのかということについては、私はしっかり一つ一つコミュニケーションをとりながら、元総合政策部理事が思っていらっしゃること、そして甲賀市が思っていること、期待していることを意見交換させていただいた結果が3時間になったということでありますし、時間だけを見られると結果そうなっているんですけれど、それぞれ本当に必要な思いを、ご意見を交換しあったという中身でありましたので、そのあたりについて先方は次の予定が私もいろいろ入っていましたので、次の予定のことを気にはしていただいておりましたが、予定は内部協議でずらすこともできますということでした。
いろいろ誤解がある中身についてしっかり意見を交換しましょうということで、お話をさせていただいたということであり、私がその先方を引きとめてまだまだ駄目だというようなことを一方的に申し上げたわけでもありませんし、そういった内容についてやりとりをさせていただいたというのが事実であります。
≪記者≫
相手は国の職員さんで、そういった人になぜ菅総理や安倍総理のことを出さないといけないのか。大岡先生にも頼んだということ、しかも自分の省庁の、自分の省のラインです。
明らかにこれを聞いたら圧力です。非常にふさわしくないと思います。
【市長】
安倍さんや菅さんが地方創生のことについて、歴代の総理が一生懸命国として、やってらっしゃったことをやっぱり国の官僚としても引き継いでその思いの中でやっていただきたいというようなことを申し上げただけであって、安倍さんや菅さんを知っているという意味合いで決して使ったわけではなく、歴代の総理も地方創生ということについてはかなり思い入れを持って、これまでやってこられたということであります。
それとあと人材を派遣していただくにあたって、滋賀県選出の国会議員は大岡さんだけではありませんし、いろんな方により優秀なスペシャリストを派遣していただけるようにお願いをさせていただくということをおそらくどの市町もやっていることでありますので、地元選出の国会議員さんにこういう申し込みをさせていただいていて、そういったところについてお力添えをいただきたいというのは私が特別にしているような行動ではなく要望活動です。
≪記者≫
要望活動をすることは普通のことですので、何の問題もございません。
要は、私もそうですけれども、宮仕えというのは吹けば飛ぶような立場なんですが、省庁の職員さんで、確か50前、あそこは50ぐらいの人で、課長級ということであれば、これからまた出世です。厳しいことが始まっていく中で、副大臣に目をつけられるということ自体が、そういうことを言うということ自体が、駄目ではないかと思います。市長のさっきの話から聞いていると、要するに目をつけられるということです。
副大臣に落ち着いたらこの職員に対して、この職員がもう帰ってしまうと言っているということを相手さんに職員さんに取られるというように思われるわけです。
言い方は分かりにくいかもしれませんけど、そもそも副大臣の話を出さなくていいわけです。
【市長】
出す出さないというのは記者の見解であって、国会議員の皆様方にもやっぱりお願いをさせていただいて、甲賀市の環境施策を応援していただいている、大変大きな期待を持ってお迎えをさせていただいた人材ですとお伝えをさせていただいただけで、何も先方に対してプレッシャーを与えるような発言内容ではありませんし、そのぐらい期待を込めて、いろんな先生方にもお願いをさせていただいて、来ていただいている人材だという中でお話をしていることですので、何か今おっしゃるような視点でやりとりがあったわけではないです。
≪記者≫
仮にやりとりじゃなかったとしても、先方がそうとられることをすること自体がよろしくないと申し上げています。
【市長】
先方がそうとられたんでしょうか。
どうやってそうとられたっていうことがお分かりになるんでしょうか。
≪記者≫
次の質問に行きますが、そもそもハラスメントとかそういうものに対する認識が薄いんではないかと、非常に思います。
話を戻して、自分はやってきた、感情的だということをやってない、ただそういうようにとられたかもしれないということでありました。
もしも食い違うんだったら、実際調べてもらったらどうでしょうか、人事課に。
【市長】
私はもうすでに調査を受けております。元総合政策部理事のおっしゃったことについても私も説明をしておりますし、部長も説明をしておりますし、辞令交付式の場で、10名程度の職員がいる前でも元総合政策部理事の思いをお聞かせもいただきましたし、私自身の思いもお伝えもさせていただいて、今回のことについてはその訴えが起こされているわけではありませんが、職員の方には市長という立場にある限り、一般の職員よりも厳しい対応をしっかりするべきだということは常日頃から申し上げておりますので、すでにその場で何があったのかということについても調査はいたしております、されております。
≪記者≫
調査はいつから、どんな形でされたんでしょうか。
【市長】
苦情処理委員会によるヒアリングを受けました。
≪記者≫
分かりました。それで問題なかったということになっているのかは聞いてみようと思いますが、甲賀消防の件がありました。
あのときも最初の情報提供があったときに、甲賀消防が調べて、これでは十分でないと、きちんと説明があったときにちゃんと調べるということがありました。
甲賀消防が調べて問題ないと、そのときは弁護士さんも入っていましたが、問題ないということでありました。
しかし、その後、第三者委員会で調べたらいろいろ問題があるだろうという話もあります。特に、これはまた次の話に移ったときにも関係しますが、職員が身内で調べると甘くなる可能性が当然あります。
これも甲賀消防の時に証明されたと思いますが、この際第三者委員会でも立ち上げて調べてみたらいいかと思うんですけれども、そういうお考えはありませんか。
【市長】
そもそも訴えを起こされているわけではないんです。
こういうことがあったということで、その部長面談等でお話はありましたし、その一つ一つについて、各部長のほうからご説明もいただいております。
それで、私自身も先ほどから申し上げておりますとおり、元総合政策部理事がおっしゃったことについて説明も機会を設けてさせていただいています。
それで、環境省からこのことについて戻った後に、調査を依頼された環境省にもご報告されるということでありましたので、そのことについては調査が必要だということも含めて、ご本人から何ら訴えは起こされていないというのが大前提なんです。
ただ、私は普通の一般の職員よりも厳しい態度でしっかりやるべきだというところがありますので、あえて苦情処理委員会からしっかりヒアリングを受けているという手続きをとっていますので、消防はかなりの数の方が具体的に訴えを起こされており、そこで説明責任を果たさずに一方的に検討委員会の中で、この結果を出されたということとは、ケースが違うんじゃないかというようには思っています。
≪記者≫
本人が訴えてないということで言うんだったら、甲賀消防の件も全部の本人が訴えているわけではないんです。
あくまで第三者の人がそういう話を聞いた。かなり嘘があるんじゃないかなということもあるんですけれども、それは置いといて、別の人が訴えています。
そういう意味ではですね、新聞に書いたということもありますし、人事の時に聞きました。人事で調べないんですかということを言いました。
そういう意味では、ケースとしては一緒だと思います。本人は国という立場もあって、なかなか訴えられないということもあるかもしれません。ご本人に聞いてないから分かりませんが。
第一、甲賀消防があれだけ静かだったのが、アンケートをとったら、あれだけの数が出てきた。中にはとんでもないそれもハラスメントではないかということもあるんですけれども、かなり深刻なのも当然ありました。
本人には訴えられないということはあるかもしれません。
もう一つ、もう私の件も含めてこの話を最初に聞いたときに、私の件と一緒だなというふうに思いました。
そういう意味では、場合によって2回あるということは他にもあるかなというようなことができます。そういう意味でもきちんと調べてもらって、潔白なら潔白ということで見てもらうのが一番いいと思うんですけど、それはいかがですか。
【市長】
元総合政策部理事からもヒアリングを行っていただき、私からもヒアリングを行っていただくという手続きをとるということですか。
≪記者≫
もちろんです。
【市長】
それは1案としてはあるというふうに思いますが、甲賀市の制度に従って、しっかりと訴えがあったものについては調査をするということであります。
今回については、その訴えがご本人からないということでもありますし、それまでに無視をしているわけではなくて何度も説明を部長級も私も元総合政策部理事に対して、説明を尽くしてきました。
その上で、訴えがないということでありますが、私はさらに厳しくということで、苦情処理委員会からも調査をすでにその中身について受けているわけでもありますので、それについては十分に調査を私自身設けているというふうに考えております。
≪記者≫
1年前の甲賀消防まさにその状態でして、問題はないというふうにずっと言い続けたら最終的にはなんと消防長が停職3か月の2階級降格というようなことが起こりました。
実際のところは分からないわけなんです。
だから、第三者委員会で調べてもらったらどうか。元総合政策部理事も調べてもらって、なおかつ環境省にも聞いてもらったらどうか、それを第三者委員会でやってもらってはどうか。
では、なぜ甲賀消防に第三者委員会を設けたのか。ハラスメントというようになっていますけれども、やっぱりまず隗からから始めよという言葉もありますので、ご自身から始められたらいいんじゃないかと私は思います。
【市長】
検討をさせていただきますが、甲賀消防の場合ではなくて、ご本人に市はかなり説明責任を果たしております。
甲賀消防の場合はそういったものを聞き入れずに何を言ってもシャットアウトしていた状況がずっと続いていたということが明らかになっていますが、ご本人に対して訴えをしっかり聞かせてもいただいておりますし、他の職員がいる公の場でも何回もご説明を尽くしているというような状況については甲賀消防の場合とは全く違いますので、そのあたりについてはぜひご理解をいただきたいと思いますし、決して元総合政策部理事の思いをシャットアウトしているわけではなく、部長級もヒアリングをしっかりとさせていただいておりますし、私自身も元総合政策部理事に対して説明責任を果たしておりますし、加えて、多くの職員がいる前でもですね、元総合政策部理事の思いについて聞かせてもいただき、私自身の思いについてもご説明をさせていただいているというかなり丁寧に元総合政策部理事に対しては、説明責任を果たしているということについては、消防の方とはケースが違うと私は思います。
≪記者≫
説明責任を果たしているということなんですけれども、その割には辞令交付式のときにだいぶご不満が出たというふうに聞いています。
【市長】
ご不満というのはどういう不満が出たんでしょうか、辞令交付式のときに。
≪記者≫
今そこのところの資料を用意していないんで、また必要だったら用意しますけれども、また来月でもまたやりますが、要するに市長が出るところに出るというふうに言ったらパワハラじゃないのかという話をしたら、市長は最初言っていませんというようなことを言って、そのあとに言いましたと、それはそういう理由でしたみたいなこと言いました。
それに対してもいろいろとご質問が出たようです。少なくともどうも納得されてないまま行っている。帰るときには口をもごもごさせながら、地震で帰りますというようなことを言っていますが、責任説明は甲賀市の立場として果たしているのかもしれませんけれども、それは全然説明になってないのかもしれないというように思います。現実にですね、私も市長の説明を聞いていますけれども納得できるかといえば、そういうものじゃないと思っています。
いやなので、この際だったら、元総合政策部理事にも話を聞いて環境省なんかにも話を聞かれたらいいんじゃないかというように思います。検討していただけるということであれば検討されたらと思います。
【市長】
環境省の方からもしっかり話も伺っておりますし、情報交換についてももうやっておりますので十分に、そのあたりの第三者委員会については検討させていただきますが、環境省とのやりとりはしっかりやっております。
≪記者≫
そうですね。
地震で帰ったということになっていますけれども、市長の面談が1月19日だったかな。帰るということが内定したのが2月の頭ぐらいだというふうに聞いていますけれども、地震から2か月経っています。
【市長】
また個別で取材をいただけたらと思いますが、環境省の方から理由については、能登半島地震の対応ということはもう正式に理由としてお伺いをいたしておりますので、それがどうかというのはもう環境省にお尋ねいただくしかないと思いますが、市の方にはその理由で、元総合政策部理事を本省に戻すというのが正式な理由であります。
≪記者≫
もう二つと言いましたからこれは端的に言います。
それとですね、情報公開請求をしました。これに関して、それが出なかったんですけれども、通常不都合がある場合は黒塗りで出ることが多いです。実際甲賀市もほとんどそうしていると聞いています。一方で今回は非公開ということでありました。
それというのは、もう市長をかばっているのではないか。これも真山先生に聞いたんですけど、これは新聞にしていませんが、このぐらいの情報だったら出していいだろうというような話でありました。
これ出してないっていうこと自体がそもそも市長をかばっているということで、情報公開制度ということを考えるとよろしくないのではないかという気がしますが、そこはどうですか。
【市長】
私、この情報公開請求には全く関わっておりませんので、それはまた担当の職員の方からお答えをさせていただくほうがいいと思うんですが、なぜ公開しなかったのかという理由についても、その審査委員会の中で審査をされているということしかお伺いをいたしておりませんので、今後については、どういうふうにするのかということには、また改めて考える検討の余地は十分にあろうかと思いますが、職員が私をかばって何かをしているということは全くないと思います。
ルールに従ってやっているだけで、この市政であまりないと思っていますので、そのあたりについて、私のことだから隠す、私以外のことだから公にするという判断は、このご時世働いてないと思います。
≪記者≫
全然別件ですけど、甲賀消防の事案があって、組合の方に職員1人出すことになっています。甲賀、湖南それぞれ出すんですが、湖南はプロパー職員が出ましたけれども、甲賀は再任用職員を次長級として出しました。
この再任用なんですが、そもそも私の認識もし外れてたらまた指摘いただきたいんですが、一旦退職して信楽高原鐵道の方に行って、それをまた再任用して、しかも次長級というのは、今回特に部長級の皆さん結構役定になってるので、そちらから選んだらいいんじゃないかというふうに思うんですけれども、この方を任命された理由があるんでしょうか。
【市長】
これも当時の公室長から聞いていただければいいと思うんですけど、多分向こうの事務局長とお話をされて、どういう人材が欲しいかということについてやりとりがあったと思いますし、甲賀市として、この年度末迫って1月、2月ぐらいでもう部長級の人事というのは決定済みですので、そのあとにですね、どういう人を派遣できるのかについても、融通の利かせ方というのは限界がある中で、最適な人を選ばせていただいたということであり、そのあたりについては、当時の公室長の方からお答えをいただければというように思います。
≪記者≫
分かりました。それは後で。
以上