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令和5年11月2日 市長記者会見

〇あいさつ・情報提供

【市長】

 皆さん改めまして、大変お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。

 11月に入り、秋も深まり、日に日に朝夕が一段と冷え込む季節となりました。先月は、文化・スポーツなど多くのイベントを各地で開催いただきまして、参加されている市民の皆様とも触れあいをさせていただきながら、いよいよアフターコロナに向けた活気が少しずつ戻りつつあるという安堵とともに大変嬉しく思っているところであります。

 引き続き11月も、「信楽たぬきの日にちなんだ催し」や「忍者大祭2023」など、多くのイベントを開催いただく予定であります。ぜひ皆さま方には引き続き取材等いただければ、大変幸いでございます。

 さて、9月中旬から約50日間、貴生川駅周辺で魅力あるまちづくりを考えるための実証実験として、「貴生川エリアプラットフォーム」の皆さまと取り組んできました「プラッと貴生川」については、11月5日をもって終了になります。

 今年度は約2か月という大変長い期間の中で今後の在り方の検証、事業プレイヤーの発掘、事業展開に向けた機運醸成という3つの目的をもって実施したところであります。

 貴生川駅自由通路では駅利用者の快適な待合空間を設置し、駅前市有地においては、交流拠点施設や駅周辺に求められる機能やサービスを検証するため、これまで様々なイベントを開催してきました。また、杣川河川敷では豊かな自然環境を有効利用するためのイベントや歩道橋に見立てたバルーンブリッジ事業、夜のライトアップ事業などを展開してまいりました。

 思った以上の反響をいただいており、インスタグラムのフォロワー数も540名を超え、波及効果にも少し驚いております。今後、これらの社会実験の結果を検証しながら、貴生川駅南口における今後の基本計画の策定に反映していきます。また、アンケート結果から、今後も続けてほしい。という声も多数いただいていますので、今回の機運を絶やすことのないように努めてまいりたいと考えております。

 続きまして、11月5日には、「第37回あいの土山マラソン」を開催させていただきます。今回、マラソンの部で1,017人、ハーフマラソンの部で1,060人にエントリーいただいており、2千人を超えるランナーが、ご参加いただくことになっております。

 なお、先にご案内させていただいている通り、今回からマラソンの部、ハーフマラソンの部を同時スタートとするほか、ゲストランナーとして元実業団選手、現在はマラソンランナー、ランニングコーチとしてご活躍いただいています木下裕美子さんをお迎えすることになっております。会場内で物産などを販売するテント村も復活し、スタート後にもプロランニングコーチの大角重人さんにランニングクリニックを実施いただくなど、ご来場の皆様方に楽しんでいただける、活気あるマラソン大会となるよう進めてまいりたいと考えております。

 また、11月19日には市の総合防災訓練を実施いたします。今回、起震車や学習車による体験、火災防御訓練や救命講習、車両展示等による啓発活動に加え、初の試みとして、要配慮者利用施設から避難所への避難訓練や、防災協定を締結させていただいています2つの企業へ臨時避難所の開設について協力を要請し、実施を図ることとなっております。

 災害発生時の関係機関相互の情報共有、避難所を開設運営する際の確認と住民の防災意識の高揚を図れるようしっかりと取り組んでまいりたいと考えています。

 次に、11月25日には、まちづくりセンターまるーむにおいて、「プラットフォームkoka2023」と題して、地域共生フォーラムを開催します。「不登校・ひきこもり」をテーマに、住民や当事者を中心とした人たちが集まり、対話を重ねながら、学びと情報交換、新しい活動につながる出会いの場として実施するもので、誰もがSOSを出し、ありのままに認められる共生社会の実現をめざすことを目的として行うものであります。

 当日は、講演会や展示ブース、カフェなどのほか、KOKA-COMACHIマルシェを同時開催します。こちらのマルシェでは、市内で起業して間もない、また新しい取り組みに挑戦する女性の学び場である「COMACHI会」の参加者による出店となっています。

 それでは、本日提供させていただく2つの案件について概略説明させていただきます。

 最初に、大阪・関西万博に向けた機運醸成イベント「食の表現祭『KOKA FOOD MEET-UP2023』」の実施についてです。

 去る10月15日には、大阪・関西万博に向け、地域資源の魅力発信につなげる「コウカEXPO2023」を開催したところでありますが、このイベントは日本の魅力再発見をテーマにPAPERSKYが行っている地域の魅力発信プロジェクトとの共催企画として行うものであります。

 概要としては、甲賀市内をサイクリングしながら、本市の食文化や歴史などを体験していただき、魅力ある地域資源の掘り起こしを行います。また、イベントを通して、甲賀市から日本全国、そして海外へと本市の魅力や価値を伝え、万博に向けた機運醸成を図ってまいりたいと考えております。なおイベントの開催日は、11月25日と26日の2日間となります。

 次に、「甲賀市アートなまちづくりブランディングwithやまなみ工房」についてです。

 アールブリュットとして国内外に発信されている、やまなみ工房さんのご協力を得まして、このたび、ふるさと納税のサンクスカードが完成しました。私の似顔絵を題材としていただき、約1か月の制作期間を経て、最終的に5種類のイラストカードを選びましたので、今後、ふるさと納税の返礼品とともに郵送させていただく予定となっております。

 なお、サンクスカードのQRコードには、本市のアートスポットなどを紹介しています。多くの方々に本市を知っていただき、訪れていただくきっかけになればと考えており、関係人口の増加にも期待をしております。

 また、ふるさと納税のサンクスカードのほか、やまなみ工房さんとは忍者をモチーフにした、ふるさと納税チラシや、伊賀市・甲賀市・亀山市の3市のいこか連携の一環として、いこかウォーキングオリジナルトートバックも作成しており、活用を図らせていただいているところでもあります。やまなみ工房さんのご協力に深く感謝を申しあげます。

 以上、この2点の情報の詳細については、後ほど、それぞれの担当から説明させていただきます。

 私からは以上です。どうぞよろしくお願いします。

 

〇各担当より情報提供

  (1) 大阪・関西万博に向けた機運醸成イベント

    甲賀市 食の表現祭 2023 「KOKA FOOD MEET-UP 2023」の実施について

  (2) 甲賀市アートなまちづくりブランディングwithやまなみ工房

 

○質疑応答

≪記者≫

 アーティストコラボレーション企画について、お伺いします。このサンクスカードは、いつからの返礼品に添えて発送されることになりますか。また、市長の似顔絵を題材にされたとのことですが、市長の写真をみるなど、どういった形で市長の似顔絵を描かれたのかをお教えください。

【担当】

 サンクスカードはちょうど出来たてですので、市内の業者さんに届け次第、順次発送される形となります。

≪記者≫

 業者さんにはもう渡されたのでしょうか。

【担当】 

 順次渡しているところです。また、市長の似顔絵についてですが、市長が忍者に扮している写真などを数種類お渡し、自由な発想で描いていただきました。アールブリュットの作家さんなので、写真をあまり参考にされない方もいれば、リアルに描かれている方もおられました。

≪記者≫

 市長が忍者に扮している写真など、提供された写真を見ることはできますか。

【担当】

 後ほど見ていただけるようにします。

≪記者≫

 関連でお伺いしますが、市長ご自身は、このサンクスカードを見られてどのように思われましたか。

【市長】

 やまなみ工房さんとは、私も付きあいの長いアーティストの皆さん方もたくさんおられまして、どんな形の似顔絵が出来てくるのか、とても楽しみにしておりましたが、やはり期待を超えるアート作品があがってきたことをたいへんうれしく思っています。また返礼品のお礼として、ふるさと納税をしてくださった方が、より甲賀市に興味を持っていただいたり、アートという部分ではなかなか甲賀市のブランドイメージにつながっていませんので、そういったところにつながればと大きな期待をしているところです。

≪記者≫

 市長ご自身の似顔絵をいろいろ描かれていますけれども、どう思われましたか。

【市長】

 気恥ずかしいところも正直ありますが、実物に近い形や、かなり色彩豊かに描いていただいたりする作品があり、いろいろな表現をもってやまなみ工房さんらしい作品を作りあげていただいたということで、たいへん感謝をしているところであります。

≪記者≫

 話題提供にありました、市の総合防災訓練の要配慮者利用施設から避難所への避難訓練というところについて、詳しくお教えいただけますか。

【公室長】

 まず今回の総合防災訓練につきましては、会場が甲南町となります。そちらに体育館があり、近隣に特別養護老人ホームがございますので、ご協力をいただき実施させていただきます。もう一つ、今年の夏に防災協定を結ばせていただきましたトレーラーハウスがあったのですが、そこと以前防災協定をさせていただいております遊技業協同組合さんのパチンコ屋さんの敷地をお借りしまして、サテライト会場を設定します。パチンコ屋さんの駐車場にトレーラーハウスを配置しまして、サテライト会場として、そちらにも避難いただく設定をしております。

 今回の会場は、メイン会場を先ほど申しあげました体育館周辺、サテライト会場をパチンコ屋さんの駐車場として、2つの会場を設定して市の総合防災訓練を実施させていただきます。11月19日に実施しますので、皆様方には改めてご案内させていただきます。よろしくお願いします。

≪記者≫

 要配慮者利用施設を利用されているどういった方々がどれくらい参加予定なのか、もし今わかっていればお教え願えればと思います。

【公室長】

 現在、施設の担当者の方、いわゆるケアマネージャーさんや市の福祉部局の担当者も交えながら、最終調整を行っているところであります。車椅子などで生活されている方の避難はどのようにすればよいのかなど、今回体育館に避難いただくことも含めまして、避難の仕方や問題点などを検証するための避難訓練をしたいと思っております。

≪記者≫

 公になると思いますが、特養施設の名称を教えていただけますか。

【公室長】

 せせらぎ苑さんになります。

≪記者≫

 甲賀市 食の表現祭「KOKA FOOD MEET-UP 2023」についてお伺いします。11月25日と26日に実施とのことですが、予告を記事としてほしいのか、あるいは当日取材をしてほしいということかどちらでしょうか。

【担当】

 こういったイベントをするので、ぜひ取材をお願いしたいとのことで、発表させていただいています。

≪記者≫

 募集は終わっているということでしょうか。

【担当】

 現在募集中であり、人数確定までには至っておりません。

≪記者≫

 甲賀消防の業務区分の件です。気になっている点があるのですが、甲賀消防が、辞めた職員から理由などの聴き取りをきちんとせずに、文書にも残していないと。今回も業務区分された職員がいるなどの報道がありますが、これについてきちんとした記録がないのです。これが存在していれば、第三者委員会で調べなければならないとか、そういうことがあったのかどうかということも出てきます。組織ですので、本来育ってきた人材が辞めるというのは、きちんと理由を聴き取ったうえで必要であれば改善する、対応するというのが通常の組織だと思います。市長もこの件についてお伺いしたときにおっしゃられているのは、辞めないようにすることをまず考えてほしいと。ところが分析評価ができないので、そういうことにならないのではないかと思います。今後、そういったことをしていったほうがよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

【市長】

 どの組織もそうだと思いますが、できれば人材育成に一定時間をかけてきた職員さんが、極力長く、一定の職場で務めていただくことが、特に消防という組織の中では、安全・安心につながりますし、経験を積んでいくという意味でも大変大切なことだと思います。辞められるときに一定の理由も担当の直属の上司等が退職理由を聴き取っているという状況を確認しておりますが、その理由が本当かどうかの信ぴょう性については、今回の委員会でも調査いただく項目にも挙がっていますので、そういったところの報告も受けて、どういった分析評価を今後残していくべきなのか、また定着をするのにどういう職員さんからのヒアリングをしていくべきなのかということも併せて、私のほうからも管理者と相談して指示は出していきたいと思います。たいへん大切な点だと思います。

≪記者≫

 問題なのは、ハラスメント事案の情報が入ったときに調査を含めてどう対応していくのかということのノウハウがないところ、本来組織でやるべきことをきちんとしていないということもあります。今後は、そうしたノウハウを持っている甲賀市、湖南市などと職員の人事交流をしたり、研修をしたりすることを考えてもよいかと思うのですが、いかがでしょうか。

【市長】

 現在、消防の総務課でハラスメントに対するヒアリングの窓口にもなり、また必要であれば調査をする場所として位置づけられているわけですが、そこがしっかり機能し、客観性のある調査をできているのかについては、透明性をあげていく面でも、職員自身が言いやすい環境を作っていく面においても必要だと思います。特殊な場所でもあり、特殊な知識や経験がいるところでもありますので、単なる人事交流というわけにはなかなかいかないと思いますが、そのあたりについても今後課題として工夫の余地は十分にあると思っています。

≪記者≫

 一昨日、新聞で載せましたけれども、甲賀消防職員向けにハラスメントを集めて第三者委員会に報告しているというサイトがありました。普通に考えれば、たくさんのパワハラ事案を集めて第三者委員会に報告して、パワハラが蔓延していることの印象を与えているのかなということが一つと、事案を集めたうえで、報道機関に提供するなど、調べてほしいということが考えられます。現在、第三者委員会で対象者を含めて全職員に対してアンケートを行っております。当然第三者委員会ということで透明性の高い調査を進められています。そういうことを考えると精査も必要だと思うのですが、一定業務妨害にあたるのではないかと。実際、事務方にはだいぶ苦労がかかっているということでした。封筒があちこちに送られているということで個人情報の流出の可能性もあると思います。ということを考えると、場合によっては何らかの形で刑事告発も考えなければならないかと思うのですが、どうなのでしょうか。

【市長】

 この案件について、事務局からまだ私のほうに正確な報告があるわけではないですが、今、お話されたことも含め、報告をまとめてこれから私のほうにお知らせがあると思っております。

 以前から今回の第三者委員会をなぜ設置したのかについては、ご説明を申しあげてきたとおり、ハラスメントがあったことに対して職員さんが声を出しやすい環境を作っていく、そして匿名性を確保していくということで、要は情報の信頼性をしっかり担保していくために第三者委員会を設置した意義というのは大変大きいと思うのですが、今回記事に取りあげられたことが本当に起こっているとするならば、信頼性の確保というところについて、この第三者委員会はさらなるチェックをしなければなりませんし、またそういった回答をされた皆さん方へのヒアリングも重ねてしていかなければならないと思います。いずれにしても、最終報告書が出てくる大前提は、情報の信頼性という担保があっての報告書だと思っていますので、事務局もそうですし、第三者委員会自身もこれから情報の信頼性を見極めていくための作業が必要になってくると思います。その辺りも含めて、今後第三者委員会のなかで信頼性の確保をどのようにしていくのかという大変な作業が増えてくると思っています。

≪記者≫

 今回、第三者委員会を立ち上げなくても、甲賀市、湖南市で対応していればよかったと思うのですが、やはり第三者委員会の設置が必要だったのでしょうか。

【市長】

 今のところ、その評価について調査途中でもありますので、明確にお答えできるかわからないのですが、今回の業務区分の話が出てきて、それに付随するようなお話もいろいろなところから出てきたという中で、やはり一定客観性を担保しながら、全く部外者の皆様方からご評価をいただくというのは、私は必要な設置であったと考えております。そうすることが今後の消防という組織をより良くしていくために、あがってくる評価・報告書が一番妥当性もあるし、市民の皆様方や消防で働いている職員の皆様方の納得感についても、透明性の確保は非常に重要であると思っております。第三者委員会が設置されたことについては、私はもちろん賛同させていただいて、今回の設置に至っているということであります。

≪記者≫

 甲賀消防の関係でお伺いします。以前、消防本部内で行われたハラスメントのアンケート調査があったとのことですが、その時にはハラスメントの訴えは0であったと聞いています。それが、今回第三者委員会が実施したアンケートで対象者が200人のうち184人から回答があって、118人が委員会の聴き取りに応じると回答しているわけです。ハラスメントの訴えもあがっているということで、私が職員さんに取材していると、本部内で調査をされても声があげにくいとか、握りつぶされるとか、いろんな不安を話される職員さんもおりました。

 これまでハラスメントの訴えはないと本部はずっと言ってきたわけですが、今回、118人の方が委員会の聴き取りに応じると回答していることについて、市長はどのように受け止めていらっしゃいますか。

【市長】

 第三者委員会を設置した意義はそこにあると思います。何か自分が発言したことによって被害を受けるようなことはあってはなりませんし、匿名性をしっかり確保していくという環境を作った意味というのは、そこにあると思っておりますので、第三者委員会による調査を進めていただけたというのは、大きな意義があったと思います。いろんなハラスメントについては、ケースバイケースでありますし、報告書があがってきてからになろうかと思いますが、組織内の在り方とか、自分自身が受けたときにどういうような声の出し方ができるのか、その辺りについては組織的にも大きな改善が必要だろうと思いますので、そういったところも含めて、今回の報告書をしっかりと参考にしていきたいと思います。

≪記者≫

 やまなみ工房さんの件についてお伺いします。サンクスカードが5作品採用されていますが、例えば返礼品をもらう人は5作品全部もらえるのか、それとも1つだけがもらえるのでしょうか。またオリジナルバックについて、すでに行われたイベントで配布されたとのことですが、もっと多く作って他のイベントでも今後配布したりする予定があるのかをお伺いできればと思います。

【担当】

 サンクスカードは、事業所さんには5種類全部お渡ししていて、返礼品によってランダムに1枚入れていくという形をとっています。スマートバックについては、今回参加者40名に作らせていただきました。これ以外も今後草津線の利用促進などのキャンペーン時にも啓発グッズとして使っていく予定をしております。

≪記者≫

 やまなみ工房さんの関連ですが、第2弾、第3弾は新しく描かれたのではなくて、作品から選んだということでよろしいでしょうか。

【担当】

 はい。オリジナルの作品から選ばせてもらいました。

≪記者≫

 総合防災訓練の関連でお伺いします。市内の要配慮者利用施設における避難体制について、どのように受け止めておられるでしょうか。組織課題への認識など。

【市長】

 以前から、要配慮者の避難は課題になっています。高齢化が進んでおりますし、独居の方も多くいらっしゃいます。そういったところ地域で要配慮者の皆さん方と避難計画を随時作成いただいています。施設については、避難計画ができていると思いますが、訓練について、それぞれの場所では実施いただくことはあっても、市の防災訓練の中で要配慮者の皆さん方を含めた避難訓練に取り組んだことはありませんので、しっかり継続的に取り組んでいくことによって計画についても、さらに詳細に実効性のあるものに仕上がっていくと思います。また必要な関係者の皆さん方の支援についても、より広くということになってきますので、避難計画をより充実していくためには、さらに訓練がこれから必要だと認識しております。

≪記者≫

 政治家の責任について質問します。本来は減給で行政的な責任を取るということではないと思います。政治資金収支報告書5年未提出の問題、事の本質を考えれば、少なくても1回辞任して、出直し選挙をするというのが筋だと私はずっと思っています。考えを改めるということはないでしょうか。

【市長】

 市民の皆様方に、今回の私の5年間の未提出ということについて、やはり政治的に責任を取らなければならないというレベルがあると思っています。選挙を開いて、改めて自分への信任を問い直すということについて、今回議会のほうでも説明をさせていただきましたが、何かを隠すために意図的にしたわけではないことも含めて、総合的に判断をさせていただきました。それが本当に辞任に値するというご意見ももちろんあろうかと思いますし、そこまではというご意見もあろうかと思いますが、そうしたことも含めて議会にお諮りをさせていただき、ご賛同を得たという手続きを踏ませていただきました。ただ、今回の件について、決して軽く考えているわけではなく、以前からご指摘いただいていますとおり、事務局の体制、収支報告書に対する責任の所在についても、しっかりと改善して、今後そのようなことが一切ないように努めていきたいと考えております。

≪記者≫

 今回の市長の責任の取り方として、特に問題だと思うのは、政治家というのは自分自身で決めることが大事であるということです。今回は減給ということで、判断を議会に任せたということにもなります。このことが良くない部分であろうと思います。答えはいりませんけれども、考えていただければと思います。

≪記者≫

 東近江市の小椋市長が、首長会議でフリースクールについて、国家の根幹を崩してしまうというような発言をされて波紋を呼んでいましたけれども、その首長会議には岩永市長もご出席されていたと思いますので、小椋市長の発言について、岩永市長のご見解をお願いします。

【市長】

 東近江市の小椋市長のご発言でありますので、私が評価をする、しないというのは、適切ではないと思いますし、ご自身の説明責任をしっかり果たされればと思います。

 ただ、私の立場でのこのフリースクールに対する見解については、市の制度をご覧いただければ十分におわかりいただけると思いますが、県内でもフリースクール、またフリースクールに通う生徒さんへの支援は、おそらく一番充実している市だと考えています。というのは、このフリースクールはやはり大切だという認識に立っているからであります。学校に行けなくてもこの社会に居場所があるというメッセージ、それをサポートする大人もたくさんいるというメッセージ、そして同じ思いをしている子どもたちと友達になれるような環境があることで、居場所としてこのフリースクールは本当に大切だと思います。親にとってもそういう居場所があることは一つの安心材料になっているということで、県内でもおそらく一番充実した制度を運用させていただいているということであります。

 一方で、国や県がその制度を十分にサポートする制度を確立できているかというとやはりまだまだ未熟な部分があることも確かであります。特に学習保障という観点に立った時には、このフリースクールという存在には、まだまだ限界があると考えておりますので、私は首長会議の席で申しあげたのは、公立の学校とフリースクールの間に不登校特例校という制度が国のほうで作られておりますので、県内にもそういった特例校をしっかり作って、フリースクールの出口として不登校特例校があって、その先にもしかすると、元々通っていた学校に戻れるかもしれないというような選択肢の幅をしっかり作っていくべきだという発言をさせていただいたところであります。

 フリースクールについて、私は今の時代本当に学校に行けない子どもたちがたくさんいる、その受け皿、居場所として存在していただいているというのは非常に大切なことだという認識に立っています。

≪記者≫

 ありがとうございます。甲賀市では、県内でも一番充実しているのはないかということですが、具体的にどういうことをされているのでしょうか。

【市長】

 他市町しっかり調べきれてはいないのですが、おそらくフリースクールに通う補助金は出しておられると思います。その上限価格はおそらく4万円など、決まったところというのは各市町がされていることだと思います。甲賀市の場合、市内にあるフリースクールに通うための補助をしておりますが、例えば、草津のフリースクール、あるいは日野のフリースクールというように、市域を越えてフリースクールに通われても支援対象になるところは、おそらく他の市町ではこの制度を作った時にはまだなくて、彦根なら彦根市内のフリースクールに通うのは補助金があるという市町はいくつか把握していますが、市域を越えて通ってもしっかりと補助金を出していく制度というのは、制度を作った時には甲賀市だけだったのではないかと思います。

≪記者≫

 実際に市域を越えて通われている子どもも多いのでしょうか。

【市長】

 今のところですね、7つのフリースクールを甲賀市として認定させていただいておりまして、市域を越えて通ってくれている子どもは草津については、今は1名でよかったと思いますが、教育委員会のほうからお答えさせていただきます。

【担当】

 フリースクールでありますが、現在7か所、市内4か所、市外3か所を市の方で認定して、そこへ子どもたちに通っていただいております。その中で、市外の施設を利用しておられる子どもは、9月末現在は、草津に1人。その他は全部市内、水口町にあるフリースクールです。これもその時期その時期によって若干状況が変わっておりますが、現在はそういう状況になっております。

≪記者≫

 9月末現在で合計何人おられるのでしょうか。

【担当】

 10人です。

≪記者≫

 そのうち1人が草津ということですか。

【担当】

 はい。小学生が5人、中学生が5人です。

≪記者≫

 草津の子は中学生でしょうか、小学生でしょうか。

【担当】

 草津の子は中学生です。

【市長】

 市域を越えて補助金を出している自治体は、出てきているのですか。

【担当】

 先ほど市長がおっしゃられましたように、彦根や草津もフリースクールに通う子どもたちの保護者に対しての支援をしております。市域を越えてというところまでは調べきれていないのですが、ただ草津市あたりはフリースクールが市内にたくさんございますので、市外を越えておられる子どもについては限られてくるのではというように考えております。

 

                                                         以上