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 市教育委員会は、令和4年8月17日付けで、1件の歴史遺産を新たに甲賀市指定有形文化財に指定しました。
 指定を受けた仏像は、今日まで大切に守られてきた地域の宝です。これからもまちの歴史を物語る貴重な遺産として保護し、歴史文化を継承しながらまちづくりへの活用を図ってまいります。
 今回の指定により甲賀市指定文化財の総数は146件となりました。


 1.木造阿弥陀如来及両脇侍立像(もくぞうあみだにょらいおよびりょうきょうじりゅうぞう)

                              (土山町大河原・善法院(ぜんぽういん)蔵)

 土山町大河原に所在する浄土宗善法院に本尊として安置される阿弥陀如来と両脇侍立像。阿弥陀如来像は、像高97.7センチメートルで前後に割矧(わりは)ぐ技法で作り、彫眼(ちょうがん)で仕上げられています。平安後期の作風を継承していますが、顔面の彫技や量感、表情の明快さや衣文(えもん)表現の鋭さなど、像底の割矧ぎの仕様と合わせて、鎌倉時代の彫刻の要素が認められ、12世紀末から13世紀初頭の制作とみられます。
 両脇侍像の観音菩薩(かんのんぼさつ)像は像高61.1センチメートル、勢至菩薩(せいしぼさつ)像は像高63.3センチメートルで、ともに玉眼(ぎょくがん)を嵌入(かんにゅう)した寄木造(よせぎづくり)の像で、表情も明快で、衣文の表現も複雑に表されており、13世紀前半の制作とみられます。
 いずれも各時期の特徴をよく表した優作であり、甲賀市に伝えられた鎌倉彫刻の一例として貴重です。


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