令和6年5月30日 市長記者会見
〇あいさつ・情報提供
【市長】
皆さん改めまして、こんにちは。
大変お忙しい中お集まりをいただき、誠にありがとうございます。
今回の定例記者会見から、あいさつの内容についても少し資料提供をさせていただいたり、これまでご意見いただいておりました議会の情報発信のタイミングを、記者会見に改めさせていただいたところでございます。
少しでも多くですね、甲賀市のまちづくり、また市政の情報についてお取り上げいただきたいという思いで改善をいたしておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
さて、来月6月は環境月間となってまいります。
3月18日環境省のほうから自然共生サイトの方に認定をされました甲賀市のみなくち子どもの森におきまして、子どもから大人まで甲賀の里山を楽しめる自然がいっぱいで鳥また昆虫、草花など様々な動植物を観察していただくことができます。
6月には、市の花でありますササユリが見ごろを迎え、みなくち子どもの森でササユリの保全と育成を行っていただいているボランティアグループ、ささゆりサポート隊さんがおられますが、6月1日から9日にかけてボランティアガイドを開催をしていただくことになっております。
ぜひこの機会に、甘い香りで清楚で気品あふれる市の花ササユリを楽しんでいただければと思います。
次に、甲賀市は今年の10月1日市制施行20周年を迎えることとなります。
市全体でこの節目となる20周年の祝賀の機運を高めるために、このたびシンボルマークを策定しました。
デザインにつきましては、今年の2月22日、忍者の日に協定締結し、記者の皆様方にもお知らせをさせていただきました甲賀流忍者を題材としたテレビアニメ「忍ばない!クリプトニンジャ咲耶」をはじめ、お茶や信楽焼のたぬき、そして薬、ゴルフなど甲賀市を象徴するものを詰め込んでいただいたマークとなっております。
この愛着あるマークを活用し20周年記念事業をPRしながら、市民の皆様とともに、盛り上げていきたいと思っております。
本日は6月定例議会でご審議をいただきます議案の説明でございます。
報告案件が4件、専決案件が2件、条例の新規制定が1件、条例の一部改正が5件、補正予算案件が1件、その他案件が4件であります。
私からはその概要について、配布をいたしております提出議案の一覧表の資料及びメール配信させていただきました提出議案のデータに基づき、少しご説明をさせていただきます。
まず報告案件につきましては、和解及び損害賠償の額を定めることについての専決処分の報告が1件、令和5年度の一般会計予算、水道事業会計予算、下水道事業会計予算に係る繰越計算書の報告が3件であります。
次に、専決処分の承認の2議案につきましては、甲賀市の税条例と国民健康保険税条例の一部改正についてであります。
次に、道の駅あいの土山に関する新規条例「甲賀市道の駅条例」につきましては、道路利用者への良好な休息の場の提供、地域情報の発信及び地元産品の販売による地域の活性化、防災機能の充実を図ることを目的とした再整備の実施に伴い、新たに条例を制定し、あわせて管理基準等を定めるものとなっております。
次に、条例の一部改正の5議案については、主なものとしては、甲賀市保育園設置等に関する条例の一部改正では、「こどもまんなか社会」の実現に向け、一時預かり保育料を物価高騰による保護者の負担を考慮し、当分の間無料とするため、そして、甲賀市子育て支援センター条例の一部改正につきましては、一時預かり保育と病児・病後児保育の使用料をこちらも物価高騰による保護者の負担を考慮し、当分の間無料とするため、また水口子育て支援センターの新築に伴う移転及び病児・病後児保育事業を民間により実施をするため、改正をするという内容になっております。
また、甲賀市固定資産税特別措置条例の一部改正につきましては、ゼロカーボンシティ「環境未来都市」をオール甲賀で実現をするため、市内企業の皆様方など、カーボンニュートラル実現に資する設備投資の促進、また賃上げによる雇用環境の向上を図る企業支援による環境と経済・社会活動が調和した持続可能な社会の実現、また、将来にわたる安定的な税収の確保を図るために改正を行うものであります。
次に、令和6年度の甲賀市一般会計補正予算(第1号)につきましては、既定の歳入歳出予算にそれぞれ10億9,669万9千円を追加し、予算の総額は467億1,669万9千円となります。
歳出におきましては、市内の中学校屋内運動場等・・・体育館でありますが、空調設備を設置する経費のほか、本年10月から実施をいたします新型コロナウイルスのワクチンの定期接種化に伴う経費、また放課後児童クラブ運営事業者に対して物価高騰によるおやつ代の上昇分を支援するための経費などを追加いたしております。
また、国県補助金等の交付決定いただきましたので、それに伴う経費の追加、財源更正、寄附金を財源とする備品購入費なども計上いたしております。
一方、歳入におきましては、交付決定や内示を受けましたデジタル田園都市国家構想交付金、社会資本整備総合交付金、スポーツ振興くじ助成金のほか、いただきました寄附金や、中学校の特別教室等空調設備整備事業等に充当をする市債など所要の補正を行ってまいります。
あわせまして、令和7年4月から接続を開始するガバメントクラウドに対する接続環境構築事業に係る債務負担行為の設定をさせていただきます。
次に、その他案件の4件でありますが、主なものといたしましては、契約の締結につき議決を求めることについては、整備後約50年が経過をいたしております都市公園みなくち総合公園内のスポーツの森の管理棟の老朽化に伴い、解体した跡地において魅力ある公園施設整備を進めるため、管理棟の建て替えを行うとともに、あわせて水遊び場また駐車場の整備も行い、この請負契約を締結することとなっております。
以上議案等17件の概要でありますが、説明とさせていただきます。
それでは議案以外の案件として、本日お手元にお配りをいたしております「令和6年度女性の起業支援事業 第3回甲賀地域クラウド交流会の開催」について、市内で起業を目指していただきます、または起業している女性を支援をし、女性の働き方の選択肢の一つである「起業」の実現と女性活躍による地域活性化を図るため、地域との交流、またビジネスマッチングの場として、地域クラウド交流会、3回目となりますが、開催をさせていただきます。
詳細につきましては、後ほど担当から詳しく説明をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
私の方からは以上となります。どうぞよろしくお願いします。
〇各担当より情報提供
(1) 令和6年第2回甲賀市議会定例会 提出議案について
(2) 令和6年度女性の起業支援事業 第3回甲賀地域クラウド交流会の開催について
○質疑応答
≪記者≫
議案43号、保育園設置条例の改正で、一時預かり保育料を当分の間無料ということなんですけれども、これまでがどの程度費用がかかって、当分の間っていうのは大体どの程度を見込んでいるのかというのを教えていただければと思います。
【担当】
議案第43号の保育園設置等に関する条例の一部改正で、まず一時預かりで従来どの程度費用がかかるかですが、時間によりますけども、1,200円程度のご負担をいただいていたものを無料にするということを考えております。
当面の間というのは、もちろん物価高騰の関係もございますけども、大体2年、3年程度の状況を総合的に見る中で、どうしていくか今後検討をしていきたいと考えております。
≪記者≫
1,200円程度というのは、1回か1時間か。2、3年程度ということなので、本年度中に物価高騰が納まるとは思いませんけど、仮にそういうことが落ち着いたとしても本年度内に終わるようなことがないと理解してよろしいでしょうか。
【担当】
今年度から始めてさせていただいた制度でございますので、まずおっしゃっていただいているように今年度中は物価高騰もすぐには解消しないと考えておりますので、今年度は続けさせていただくということで考えております。
≪記者≫
1,200円程度というのは、1回に1,200円程度なのか、1時間でその程度なのかというのは・・・。
【担当】
3歳未満児の市内の方の料金が1日2,800円です。3歳児が1,400円で、4歳以上児が1,200円ということになっております。
半日になりますとそれぞれ半分になるということで、1,400円、700円、600円という設定になっております。
≪記者≫
補正予算の関係でコロナウイルスワクチンの定期接種化に伴う経費というのがあります。基本的に自己負担になるんですけれども、ある程度市が持ったりとか、場合によっては受ける人が無料という自治体もあるようです。
甲賀市の場合は、どの程度負担になるのかわかるでしょうか。
【担当】
ワクチン接種の自己負担額ですが、甲賀市の自己負担額が2,000円となっております。
≪記者≫
残りについては市が負担するという形になるんですか。
【担当】
はい、その通りです。
費用が全体で約15,000円程度になるんですけれども、自己負担額が2,000円、それ以外の部分につきましては、市の負担となります。
≪記者≫
一時預かり保育の無料で関連して、この対象施設は何施設あるのか教えてください。
【担当】
公立で保育園が1施設、子育て支援センターが4施設、民間保育園等で3施設が対象となります。
≪記者≫
議案第48号なんですけれども、市内6中学校の屋内運動場、体育館に空調設備を整備とは新しく付くということなんでしょうか。
【担当】
体育館は既存の施設なんですけども、空調設備については今全くありませんので、新設となります。
≪記者≫
議案第42号、あいの土山の件だということなんですが、あいの土山はずっと長いことあって、第三セクターが多分運営していると思うんですけれども、来年度から改築されて大きくなると聞いていますが、何で今、この条例をわざわざ制定することになったのか、そこをちょっと教えていただければと思います。
【担当】
もともと築40年以上たちまして、老朽化ということで、今の建物を解体いたしまして、新たに施設を建築するという部分で道の駅の条例を新たに設置させていただきました。
旧の条例は廃止させていただきます。
≪記者≫
質問じゃなくて要望なんですけれど、できれば補正予算の議案が上がってるときには、紙を極力出さないっていうのはわかるんですが、できれば概要を3枚か4枚なので、それは置いといて欲しいかなと。
なかなか質問するのが難しくて、細かいやつはもう全然データでいいと思うんですが、お願いします。
【担当】
それにつきましては、次回以降置かせていただきたいと思います。
≪記者≫
先ほどの中学校空調の件で市内6中学というのはこれは市立の6中学校すべてということですか。
【担当】
市内六つの中学校すべての体育館に空調設備を整備します。
≪記者≫
今回補正予算があげられていて工期としては、一気に6中学全部やるのか、それとも順番にやっていって年度内に終わらせるのか、どのような工期でしょうか。
【担当】
工期につきましては、今回の補正予算成立後、速やかに発注させていただきまして、6中学校すべて、年度末3月までに完了する予定でございます。
≪記者≫
年度末ということで、今年の夏はまだ空調ない状態っていうことですか。
【担当】
その通りです。工期的に夏は間に合わないということです。
≪記者≫
続いて二つほど、5月に原稿を書きました甲賀市に関して、一つは交際費に絡んでです。
交際費に絡んでは、新聞的に書くのに内規にないではないかという指摘をさせていただきました。
ただ私は思うんですけれども、そもそも学校行事に対して市のお金を使って児童や生徒に贈り物をするということが、入学式とか卒業式ということはままあるんですけれども、他は聞いたことがない。
教員というのは、事業や行事の教育をするためには、きちんと動機づけをして終わったら子どもたちにきちんと評価、いいことも悪いことも言って、また次の行事につなげていくということだと思うんですけれども、その内規云々という問題以前に、やっぱり市のお金を使って学校行事を良くやったから何か物をあげるということ自体が、そもそも倫理的によろしくないんではなかろうかと、教育上も、と思うんですけれども、それについてどうかということと、今後どうされるのかということについて伺えればと思います。
【担当】
今ご指摘いただいた小学校の行事に関する花束贈呈ということですけれども、今回の多羅尾小学校の件につきましては、以前からもお答えさせていただいたとおり、小規模校でもございますし、子どもたちが少ない中で約37年、40年近く事業をする中で、その地域だけではなく、広く市内、市外のほうにも情報発信して地域の活動を広めていただいていく中で、他の小学校の事業とは違うと考えておりますし、地域の学生、区・自治会の皆様からもその公演の際に花束を渡されているということで、市としても社会通念上許される範囲の中でのお花の贈呈と考えております。
ただ、今回の新聞報道いただきました件について、内規にしっかり書くべきではないかというご意見もいただいておりますので、今後検討させていただきたいと思いますが、ルール上特に市としては問題がなかったと考えております。
≪記者≫
これについては昭和25年やったか、29年やったか、行政実例が出ていると思うんですけれども、それについてご存知ですか。
首長の交際費について、どういうふうに使われて、どういうものかというものについて行政実例が出てます。これについてご存知ですか。
交際費については、外部との交際ということになっていますので、そこについてはきちんと精査した上で、内規について考えて欲しいし、本当に問題がなかったかどうかということについてはそんなことも踏まえた上できちんと判断していただきたいと思います。
最後、甲南会のぞみ保育園の土地についても報道させてもらいました。
これについては、端的に言ったら、人から借りているものを市有財産として扱うということ自体がどういうことなんやと。
当たり前ですけど財産台帳に載ってないと。市民の皆さんからお金を預かって国民の皆さんからのお金も預かった上で進めていくのは行政です。
当然一定の権力ありますから、法令に縛られて行うというのが基本です。
その規定について、非常に都合よく解釈した上で、しかも市有財産でもないものを市有財産と偽って第三者と契約を結ぶということは、行政としてもあるまじき行為ではなかろうかということかと思いますが、その辺についての市の見解はどうなんでしょうか。
【担当】
本案件につきましては、ご指摘のとおりの事務処理に関する部分については今後それが適切なものとなるように、是正、整理していくという方向で今現在進めているところでございます。
≪記者≫
是正ということですけれども、どういった形になる予定なんでしょうか。
【担当】
具体的に修正という形で相手方と合意を得た上で、進めていきたいというところでございます。
≪記者≫
この市有財産というのもなくなるということなんですか。
所有者ともお話したんですけれども、新聞にも書いてあったかな。これは俺の持ち物だと、市有財産とはどういうことやと怒っていました。
隠れて所有者にもそういうことをすること自体がそもそも自治体としてだめだろうと、行政機関としてだめだろうと思いますんで、ここはしっかりして欲しいと思います。
その上で、交際費について、内規になかった形で出していると。これについても規定がない中での運用を図っていると。
こういうことについて、この市のチェック体制っていうのは一体どうなっているのかと、答えてもらえるのかわかりませんが、教えてください。
【担当】
市のチェック体制ということでご指摘をいただいているんですけれども、今の交際費に関しても今まで運用している内規に基づきましてさせていただいていると。
ただ、社会のいろんな変化によっていろんなパターンが出てくる場合もございます。今いろんなご意見を賜りながら、今後そういう意見に従いまして市のほうで改めてチェック体制以前に各担当部局でそういうことのもう一度再考をさせていただきたいと思います。
チェックについても、これまで手を抜いてチェックをしているというわけではございません。しっかりと今後も引き続きしてまいりたいと考えております。
≪記者≫
わかりました。
こういうことだと困りますんで、やっぱり1回1回支出するときはチェックすべきだと思います。
そこはきちんとしてもらえたらと思います。
【担当】
ありがとうございます。
また改めてこちらのほうで調整をさせていただきたいと思います。
以上
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