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皆さま、おはようございます。
本日ここに、平成29年第3回甲賀市議会定例会が開会されるに当たり、提案いたします議案のご審議を願うに先立ち、一言ご挨拶を申し上げます。

 冒頭、去る、4月12日にご逝去されました、故中西弥兵衛議員は、高い志と信念により、産業・福祉・教育・文化の向上はもとより、本市発展のために多大なるご貢献をいただきました。個人的にも子どもの頃より親しくさせてきていただいただけに「頑張れ」とお声を掛けていただいている、そんな気がしてなりません。 
4期目、志半ばにしてお亡くなりになられましたが、どうか安らかにお休みをいただき、甲賀市の未来を見守っていただけることを願っております。
ここに、改めて哀悼の誠を捧げるとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。
 
さて、市内各所での田植え作業もひと段落し、青田を渡る爽やかな風が心地よい季節となりました。窓を開け車を走らせれば、季節の移ろいは、早くも夏へと歩みを進めていることを実感いたします。

今年度、28人の新規採用職員を迎え、新たな体制のもと、平成29年度がスタートいたしました。そうした中、4月23日に新庁舎の開庁式を開催させていただきました。
的場議長をはじめ市議会議員の皆さま、また滋賀県副知事や本市選出の県議会議員の皆さま、さらに、県内市長町長の皆さまなど、本当に多くの方々のご参列のもと、無事、式典を終えることができました。

午後からは一般公開も開催し、2千人もの市民の皆さまにお越しをいただきました。本議場や市長室等では、記念撮影をされるなど、賑やかな行事となりました。
皆さんからは「いい庁舎ができた」「しっかり仕事を頑張ってほしい」などのお声を多数いただきました。

また、5月7日には甲賀大原地域市民センターも開所式を終えました。残る信楽地域市民センターの整備をはじめ、市民生活を支えるための施設整備を今後も着実に進めてまいりたいと考えております。

時同じくして、旧庁舎の解体工事が進んでおります。諸先輩の皆さまが築いてこられた礎とその歴史に恥じぬよう、職員共々、市民の幸せのため、一心一意全力で市政運営に邁進してまいります。

また、皆さまご承知のとおり、4月28日「甲賀忍者」と「日本六古窯・信楽焼」が日本遺産に認定をいただきました。東京で行われた認定書交付式に私も忍者衣装で出席をいたしました。

「甲賀忍者」は3度目、「日本六古窯・信楽焼」は2度目の申請で認定をいただきました。改めて、関係をいただいた皆さまに感謝を申し上げます。
先人の皆さまが大切に守り育てていただいた上での、認定であります。感謝の心を決して忘れることなく、市民の皆さまとともに「オール甲賀」で更に磨きをかけてまいりたいと考えております。
それでは、3月定例会以降における市政の主な動きにつきまして、ご報告申し上げます。

先ず、総合政策部所管事項では、

 市広報紙の名称をこの4月から広報「こうか」に変更するとともに、全てのページを2色又はフルカラーといたしました。1日号は市の施策を中心に、15日号は催しなどのお知らせを中心に掲載し、号ごとにメリハリを持たせるなどのリニューアルを行いました。
市民の皆さまに市政を分りやすくお伝えし、まちづくりの参画につながるよう、今後も工夫を重ねてまいりたいと考えております。
 
次に、市民皆さんのご意見を、今後のまちづくりに活かしていくため、市民の皆さんと私が市政について語り合う座談会をスタートさせました。第1回は、5月17日に、4月にオープンした子育て世代包括支援センター「ここも~り」において、「子育て世代応援」をテーマに開催し、18人の子育て真っ只中のお母さんお父さんがご参加をいただきました。
お困りのことや、市に対するご要望など多くの意見交換をすることかできました。今後も、より多くの皆さんとの対話を基本に、「オール甲賀」で、まちづくりを進めていきたいと考えております。

次に、ふるさと納税事業につきましては、寄附や返礼品の取り扱いを支援する事業者として、株式会社JTB西日本大津支店と契約し、本年10月のリニューアルに向けた準備を進めております。今月21日には、返礼品を取り扱う市内事業者の募集説明会を開催し、まずは地元産品や体験プランなど、返礼品を取り揃えたうえで、ふるさと納税制度をフルに活用し、本市の魅力を全国に発信してまいります。

次に、新庁舎周辺の土地利活用につきましては、現在、検討を進めているところでありますが、合併特例債の活用期限も平成31年度と迫ったなかで、早急に取りかからなければならない事業がございます。
 庁舎周辺には有効な市有地が数多くあり、とりわけ、新庁舎南側の(仮称)西部学校給食センター予定地の利活用について、精力的に検討を重ねてまいりました。
 市の中心部にあって、市役所に近接した用地でありますことからも、政策会議等で多方面からの検討を重ねてまいりました。
 この検討に基づき、市民との協働のまちづくりを進める上での拠点となる施設を整備すべく、必要な設計費を計上させていただいたところです。

続きまして、総務部所管事項では

今程も申し上げました庁舎整備につきましては、3月末に新庁舎及び新しい甲賀大原地域市民センターが完成し、それぞれ開庁式などを経て、5月8日から予定通り新しい庁舎での業務を開始しております。
 今後は、この新しい庁舎、市民センターを有効に活用させていただき組織力をさらに高め、質の高い市民サービスの提供に努めてまいります。
また、信楽伝統産業会館との併設を予定している信楽地域市民センターの整備につきましては、現在、設計者を選定するためのプロポーザルによる審査を行っており、選定結果を待ち、6月中旬頃には優秀者と委託契約を行い設計に着手してまいります。
 本庁機能移転後の甲南庁舎の利活用につきましては、今後、地域区長会の皆さまを中心に意見交換を行うとともに、本年度上旬には具体的な整備方針を固めてまいります。

続きまして、市民環境部所管事項では

国民健康保険加入の方の人間ドック受診に対し、これまでは費用の2分の1、上限2万円の助成となっておりましたが、本年度から脳ドッグを含む場合には、上限3万円の助成へと拡充をいたしました。
対象者となる皆さまへの周知を十分に行い、早期発見、早期治療へと繋げてまいります。
 
次に、環境負荷の軽減と省電力化による電気料金のコスト削減を図るため、本年度は水口地域及び甲賀地域において既存防犯灯375基をLED照明に取り替えることとしており、事務手続きを進めております。今後は計画的に、市内全域の更新を進めてまいりたいと考えております。

続きまして、健康福祉部所管事項では

平成31年4月に開所予定の重症心身障害者通所施設の整備に向け、運営事業者の公募を5月16日から開始いたしました。 
6月中には、事業者の決定を行い、来年度の施設整備に向け、運営事業者や関係機関、保護者の方々と協議をしながら、重症心身障害者の社会参加、地域生活を可能な限り支援していくよう整備に努めてまいります。

次に、生活困窮家庭など支援が必要な小中学生および高校生を対象とした、学習支援事業「学んでいコウカ」につきましては、今年度から2教室増設し、5教室での開催といたしました。参加児童数も徐々に増えており、子ども達の大切な居場所のひとつとして定着してきております。私も、水口教室の開校式に参列をし、子供たちに夢を持つことの大切さをお話しをさせていただきました。
少しでも負の連鎖による生活困窮が解消できるよう事業を進め、今後も、未来を担う子ども達を力強く応援してまいりたいと考えております。

次に、第6期介護保険事業計画に基づく地域密着型サービス基盤整備につきましては、本年3月、市内介護保険サービス事業所が、土山町土山地先において、認知症対応型通所介護施設が1箇所整備されました。今後、地域密着型運営委員会での指定審議を経て、7月からの開設を予定されています。

次に、生涯にわたり健康で生き生きと、安心して暮らすことができるよう、4月から地域包括支援センター業務と保健センター業務を一体的に行っております。支援の充実と利便性の向上により、高齢者を始め、幅広い世代からの相談件数が増えております。
保健、福祉、医療の課題を把握し、関係機関と連携しながら、支援の充実を図っております。
中でも、妊娠期から子育て期にわたり、切れ目のない支援を展開していくために、各保健センター及びすこやか支援課の窓口において、妊娠届け時に保健師が面談を行い、不安や悩みをお聞きし、支援計画を作成するなど、安心して出産ができ、子育てができるよう、きめ細やかな支援に努めております。

続きまして、こども政策部所管事項では

子育て世代包括支援センター「ここも~り」のオープニングを、去る4月21日に開催をいたしました。
 当日は、500人あまりの多くの子育て世代の皆さんにお越しをいただき、楽しい催しや、ここもり市(いち)などで賑わいました。私も、「だるまさん」に変装し、お話し会に出演させていただき、僅かな時間ではありましたが、子ども達とふれあえる素敵なひと時をいただきました。
尚、5月末までの利用者は延べ4,159人で、一日平均では119人のご利用をいただいております。

 次に、一般社団法人「未来サポート」様との連携協定に基づき、児童養護施設を卒園された方などを対象に、市内医療機関への就職を条件に、シェアハウス等の提供を行う、医療従事者サポート事業につきましては、4月から学生1名がシェアハウスに入居し、甲賀看護専門学校で勉学に励みながら、新生活をスタートしてくれています。また、新たな応募者もあり、近く入居の予定となっております。

次に、甲南希望ケ丘保育園の耐震補強及び改修工事につきましては、本年10月末の完成に向けて、現在、内部の耐震補強や屋根・壁の補修などに取りかかっております。保育環境の充実に向け、引き続き安全面に十分配慮しながら工事を進めてまいります。

続きまして、産業経済部所管事項では

女性が活き活きと活躍できるまちづくりを進めるため、男女共同参画の推進に関する条例の制定に向け、市民や有識者で構成される男女共同参画審議会を設置し、条例案の作成に向け諮問を行いました。また、市内全体にワーク・ライフ・バランスへの取り組みを広げるために、企業・事業所と共にイクボス宣言を行う準備を進めてまいります。

次に、日本遺産につきまして、魅力ある文化財や地域の風習が織り成す、歴史的魅力を語るストーリーが認定されたもので、今後は、インバウンドを意識した各種PR事業の推進と、日本遺産を構成する文化財の施設整備を中心に、アニメや映画で世間の皆さんが描くイメージとは異なる本物の「忍者」の姿と、中世から続く匠の技に支えられた「信楽焼」を発信してまいりたいと考えております。
「忍者」では伊賀市と、「日本六古窯」では備前市をはじめ5つの市町と協議会を設立し、共同で進めていくことになりますが、本市独自で進めていく事業にも取り組むなかで、地域資源を生かしたビジネスが生まれるきっかけへとつなげてまいります。

次に、4月27日には、県内で最も早く新茶の茶摘が始まり、八十八夜の5月2日から8日かけて関西茶品評会、全国茶品評会出品に向けた茶摘が行われました。私も2日と6日に、土山と信楽の茶園に赴き、一緒に茶摘をするとともに、早朝から一芯二葉の新芽を丁寧に摘み取る生産者や摘み子のみなさんに、激励の言葉を贈りました。
本年は2月3月が低温基調でありましたが、4月以降の気候が良く順調に生育しているとのことであります。共同販売会で価格や量をみていますと、昨年に較べ価格はやや高値でありますが、量は減収傾向となっており、販売総額はほぼ前年並みと伺っております。茶は滋賀県の約9割の生産を占める本市の重要な特産品でありますので、海外を見据えた更なる販路拡大も念頭におきながら、関係団体、機関と連携を図りながら、施策の充実強化を図ってまいります。

次に、都市農村交流事業では、今年度は、7つの中学校、高校の約940人の受け入れを予定しております。5月11日の東京都多摩市立青陵中学校3年生122名の修学旅行を初めとして、今まで4つの中学校約670人が農村体験をしていただきました。
生徒たちは、人との出会いを通して本市の魅力を感じていただけたと思っております。近い将来、観光にお越しいただくことや、定住していただけるようなことに繋がればと心から願っております。
ご協力いただいた家庭の皆様をはじめ、関係各位に心より感謝を申しあげます。 

続きまして、建設部所管事項では

甲南駅周辺整備事業につきましては、平成26年度の事業着手以来、地権者の皆様のご理解とご協力のもと、事業に係る用地を取得することができ、甲南駅前線の改良工事が順調に進んでおります。
今年度は、仮駅舎の設置及び既存駅舎の解体工事を実施し、平成30年度から駅舎等の本体工事を行なう予定をいたしており、平成31年春の供用開始を目指し、事業進捗を図ってまいります。

次に、空き家等対策といたしましては、この4月から「甲賀市空家等の活用、適正管理等に関する条例」の施行に伴い、甲賀市空家等対策協議会が発足をし、空家等対策計画に記載された施策の実施や特定空家等の判断及び措置の方針に関する協議を進めていただいております。
また、庁内におきましても、今年度から住宅建築課の空家対策室に空き家バンクの運営を行うための空き家コーディネーターを配置することにより、空き家等対策の推進のための窓口を一本化し、空家等対策を本格的に進めてまいります。

次に、ICOCA普及事業につきましては、平成28年度の対象世帯は子育て世帯や生活応援世帯の16,528世帯に3月1日より給付を開始し、本年5月31日現在で約10,900世帯、給付率は約66%となっております。
今年度購入するICOCAカードとあわせ、対象を拡大し確実に給付していきたいと考えております。

最後に、教育委員会事務局所管事項では

教育環境の整備にかかる小中学校の空調設備整備事業、トイレ改修事業及び校舎の大規模改造事業につきましては、空調設備整備事業では、水口・甲南地域の小中学校9校を対象としており、現在2校において契約を終えています。
トイレ改修では、土山・甲賀・信楽地域12小中学校の工事実施に向け順次事務を進めております。また、校舎の大規模改造工事を予定している4小中学校のうち、甲南第一小学校の大規模改造事業につきましては、1期工事として去る4月24日に入札執行を行い、本定例会において契約締結についての議案を提案させていただくものであります。

 次に、計画地の再検討を行っておりました(仮称)甲賀市西部学校給食センター建設予定地については、昨年度から教育委員会議で継続してご審議を賜り、今年4月の教育委員会議臨時会において、新たな建設予定地をご承認いただいており、今議会にこれを具体化するのに必要な予算を提案させていただくものであります。

次に、甲賀市幼保・小中学校再編計画については、5月11日に新たに佐山学区において再編検討協議会が設立され、現在市内5つの地域でご協議をいただいているところであります。
 
 次に、水口岡山城が今年の2月に国史跡に指定されたことを記念して、5月28日に行われたイベント「よみがえれ 水口岡山城2017」は、市内外から1万5千人もの皆さまにご来場をいただきました。また、午後のフォーラムにも300人を越える方にご参加いただき、本市の魅力を再認識することができました。
 一般社団法人「水口岡山城の会」の皆さまをはじめ、関係いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

地域に受け継がれている甲賀忍者の歴史や文化、そして中世から焼き物を育んできた陶都信楽ならではの文化遺産を史実に基づき整理し、後世に引き継いでまいりたいと考えております。

以上、3月定例会以降における主な市政の動きについて、ご報告とさせていただきました。

それでは、本日、提案いたしますのは、報告案件4件、専決案件3件、人事案件20件、条例案件5件、補正予算案件1件、その他案件4件の合計37案件でございます。
どうかよろしくご審議のうえ、ご賛同賜りますようお願い申しあげまして、開会にあたりましての挨拶とさせていただきます。

よろしくお願い申しあげます。

平成29年6月5日