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 紅葉も日ごとに鮮やかさを増し、本格的な秋の訪れを感じる季節となりました。

 本日ここに、改選後はじめての議会となる、平成29年第5回 甲賀市議会 臨時会が開会されるにあたり、提案いたします議案のご審議を願うに先立ち、議長のお許しをいただきましたので、一言ご挨拶を申し上げます。

 議員の皆様には、去る10月22日に執行されました甲賀市 議会議員 一般選挙において、市民の皆様からのご信任を受けられ、めでたくご当選を果たされました。

 執行部を代表いたしまして、心からお祝い申し上げます。

 また、林田久充議長、並びに森田久生副議長におかれましては、ご就任誠におめでとうございます。豊かなご経験とご見識により、ご指導を賜りますようお願い申しあげます。

 さて、投票日の22日夜半から本市に接近をいたしました台風21号は、超大型で非常に強い勢力から、全国各地で大変大きな被害をもたらしました。

 本市におきましても、土砂崩れや浸水に伴う住宅や農地等への被害を始め、市道・林道・農道の路肩崩壊、強風による倒木や農業施設の倒壊など、大小190件を超える被害を受けました。

 ここに、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 本市では、19日の夕方には、「防災対策調整会議」を開催し、情報共有や部局間の連携確認、また、投票日と台風の接近が重なることから、人員の配置を含め、警戒体制の構築に努めました。

 また、22日の夕方からは、土山・信楽地域の一部に避難準備情報を、夜には、水口・甲南地域の一部も含め避難勧告を発出するなど、安全を最優先にした対応をしたところでもあります。

 しかしながら、週始めから、降り続いていた雨の影響も重なり、土砂崩れや路肩崩壊などの土砂災害が多く発生する事態となりました。

 中でも、日常の暮らしに大きな影響がある住宅への直接被害につきましては、私も現場の状況を確認し、一日でも早く、日常生活を取り戻していただきたいとの判断から、職員30人規模で派遣し、住宅に流入した土砂の搬出など、復旧作業のお手伝いをさせていただきました。

 また、27日には、三日月知事が、水口町農業用ため池破堤現場を視察いただき、復旧に関する県との連携について確認をさせていただきました。

 今回の台風は、市内全域に及ぶ被害をもたらしましたが、幸いにも人命に及ぶ被害はなかったことが何よりでもあります。

 今後、国の災害査定を受け、復旧にかかる国庫補助金を活用しながら、市といたしましても、被災された方々の立場に立って、早期復旧に向け、できる限りの対応をしてまいりたいと考えております。

 8月の台風5号から、毎月のように、警戒や応急対応に出動をいただきました消防団の皆様、また、避難所の設置などにご尽力をいただきました区・自治会や民生委員・児童委員の皆様を始め、多くの関係者の皆様に、重ね重ね厚くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、過日の10月31日で、市長に就任をさせていただき、早くも1年が経過をいたしました。

 継続すべき点と、改革すべき点を整理しながら、試行錯誤の繰り返しではありましたが、ふるさと甲賀市の現在、そして未来のために、全力で走り続けた1年でもありました。

 昨年の、11月10日、市長就任後初めてとなる市議会臨時会におきまして、所信の一端を申し述べさせていただきました。

 その中で、私は、市民の皆様の熱い期待に応えられるよう、常に市民の声に真摯に耳を傾け、市民目線を大切にし、市民の暮らしの充実と市政の発展のため全力で取り組み、任期4年間で成果を上げることができるよう、誠心誠意努力することをお約束させていただきました。
 市民のための市政であり続けるためには、議会の皆様を始め市民の皆様との「対話」を大切にし、問題や課題、情報を共有しながら、誰もが主役として、まちづくりを進めていくことが、何よりも大切であると考えています。

 「オール甲賀」はこの思いを込めた言葉であります。

 合併からの12年間は、5つの町の特色を活かしながら、新しく誕生した甲賀市の確固たる礎を築くために、これまで多くの方々のご努力をいただいてまいりました。

 その礎の上に、責任を持ち次の世代へこの甲賀市を引き継ぐための羅針盤として、本年6月に第2次甲賀市総合計画を策定いたしました。

 計画期間の12年間を通じ、未来像である「あい甲賀 いつもの暮らしに しあわせを感じるまち」の実現に向け、力強く取り組みを進めてまいりたいと考えています。

 既に事務レベルにおいて、新年度予算の編成に着手をいたしておりますが、計画期間の第1期にあたる4年間は、引き続き「オール甲賀で未来につなぐ チャレンジプロジェクト」の3つのテーマである「子育て・教育」「地域経済」「福祉・介護」を機軸に、この総合計画に基づく施策を本格的に進める大変重要な期間となります。

 また、予てからの懸案となっております、公共施設の老朽化への対応につきましても、本年7月に策定をいたしました、公共施設等総合管理計画との整合を図りながら、最も市民の負担を軽減できる、合併特例事業債を有効に活用することとし、適用期限である平成31年度末を見据えた中で、取り組んでまいりたいと考えております。

 なお、その推進にあたりましては、議会の皆さまは勿論のこと、各種団体を含む市民の皆さまとの議論を深める中で、本市のまちづくりのあるべき姿を共有し、合意形成のもとに進めていく考えであります。

 新年度予算関連の詳細につきましては、しかるべき定例会の場において説明をさせていただきます。何卒よろしくお願い申しあげます。

 それでは、本日、提案いたしますのは、報告案件1件、人事案件2件、専決案件1件、その他案件1件の合計5案件でございます。

 どうかよろしくご審議のうえ、ご賛同賜りますようお願い申しあげ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

平成29年11月9日