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【市長あいさつ】
 皆さんこんにちは。
 日頃、記者の皆様方には、市内の取材活動を通じて本市の魅力を広く発信いただいておりますこと、改めてお礼を申しあげます。
 市内各地では竹の子掘りをはじめ、甲賀市特産のお茶の摘み取りや、田植えが盛んに行われ、新緑の季節を迎えたことを実感しています。私も4月26日に土山、5月2日には、朝宮地域の出品茶の茶摘みに参加しました。朝宮地域での茶摘みには三日月知事がご参加いただき、自然の恵みに改めて感謝したところですが、お茶については寒干被害が多く出ています。生産者や茶匠の皆さんとともに対策を講じていくために協議を進めているところであります。
 多くの報道機関にご紹介いただきましたが、「春のしがらき駅前陶器市」の初日に、世界的な庭園デザイナーの石原和幸さんに信楽駅前のガーデニングショーを開催いただきました。石原さんは東京オリンピックにも、いろんな形で参加されるという、世界的にも有名な方です。そのことから信楽焼とガーデニングとのコラボレーションをさらに深めていきたいということで、信楽焼の持つ魅力や可能性を様々な形から応援いただけるという心強いエールをいただきましたので、ご助言をいただきながら前へ進めていきたいと思います。
 5月14日には、27回目となる信楽高原鐵道列車事故犠牲者追悼法要に参列しました。ご遺族の皆様のお話にもありましたとおり、追悼法要を今後も継続していく覚悟でありますし、特にJRに対しましても、公共交通の安全安心の確保を深く願っておられましたので、市からも意見を挙げていきたいと考えています。市としても、第3種鉄道事業者として、安全な施設管理に努めていくことを改めてご遺族の皆様の前でお誓いしたところです。
それでは、本日資料提供する内容について、まず、福井県坂井市さんが実施されている「越前織 全国シティセールスデザインコンテスト2017」で、本市職員のデザインが大賞に選ばれたことについてです。全国の132自治体から応募のあった420作品の中から20作品を大賞として選ばれたもので、お手元にお配りし、私もつけていますが、賞品として朱色のストラップを100本いただきました。今後の使用方法は検討したいと考えていますが、チーム甲賀の一員として職員自らが意欲的に本市を発信していくツールとして活用していきたいと考えています。
 次に、市民協働事業・健康寿命を延ばそうモデル事業の成果発表会の合同開催についてです。市民活動団体から企画提案をいただいて、本市との協働で実施した市民協働事業4事業と、健康寿命を延ばそうモデル事業4事業の成果を、5月26日に発表いただくものです。
 3点目に、名神名阪連絡道路シンポジウムについてです。昨年から県が必要な施策として国の政策要望に加えていただいたということで、大きな前進を見たところですが、地元・沿線地域の気運を盛り上げていくことが何より大切でありますし、どういったまちづくりをしていくのかを含めて、7月22日にシンポジウムを開催し、地元の思いを広く市民の皆様方と共有したいと考えています。
 最後に、甲賀市・湖南市合同JOBフェアを開催します。昨日、甲賀市・湖南市広域行政協議会を設立しました。両市の市長、正副議長、副市長、教育長が参加するということで、一体的にこれまで同じ歴史や伝統を共有してきた甲賀市と湖南市がさらに連携を深めていきながら、市民サービスの向上に努めていくという協議会であり、その取り組みの一つとして雇用不足が課題となっている製造拠点が集まった地域として、湖南市との合同で就職面接会を開催するものです。
 詳細については、この後、担当からご説明しますので、皆様には、是非とも取り上げていただくようお願いします。

 

【情報提供】
◎越前織全国シティセールスデザインコンテスト2017で甲賀市「日本遺産のまち効果」のデザインが大賞受賞について(政策推進課)
◎市民協働事業・健康寿命を延ばそうモデル事業成果発表会の合同開催ついて(地域コミュニティ推進課・すこやか支援課)
◎甲賀市・湖南市合同JOBフェア(合同就職面会)の開催について(商工労政課)
◎名神名阪連絡道路シンポジウムの開催について(建設事業課)


【市長と市政記者クラブとの質疑応答】
(記者)越前織のストラップについて、どういう職員がデザインしたのですか。
(担当)農業振興課の主事で永井という3年目の女性職員です。

(記者)JOBフェアについて、合同での開催は今回が初めてということで、出展される企業数もこれまでで一番多いということですか。数はどれくらいですか。
(担当)過去最大で、昨年度は52社、今年度は66社です。

(記者)先日の小学1年生の女の子の側溝での事故についてどのように思われますか。
(市長)5月7日、水口小学校に入学したばかりの女の子が自宅近くの側溝に流されて、残念ながら命を亡くしてしまわれるという事故が起きてしまいました。私も同世代の子を持つ親として胸が張り裂けそうな思いですし、事故を防ぐために市として事前にできることはあったのかなと、日々自分に問いかけています。事故があった側溝は、おそらく40年程ずっと同じ状態であり、これまでも市内ではPTAや地域の方々、学校に協力いただきながら通学路点検を行ってきており、財政に限りはあるものの危険箇所の整備を行ってきました。教育委員会では学校と連携を図りながら、再度通学路の安全性をしっかり見直していく取り組みを進めていただいています。市としては、財政に限りがありますが、できるだけ予算を配分しながら子どもたちが安全安心に登下校してくれるような環境をめざすために、部局横断的に取り組んでいきたいという思いです。
   
(記者)今は市の教育委員会を中心に、学区内をもう一度点検している段階ですか。  
(市長)これまでから点検してきていただいてきましたが、保護者や地域の皆さんに協力をいただきながら、さらに細かいところまで、想定を超える目線で安全チェックをしっかりしていただいています。危険箇所の改修については一つでも多く、できるだけ早くに予算化していきたいと考えていますし、事故が起こったところについては6月の補正予算で早急に安全対策を講じる計画です。

(記者)6月補正予算では具体的にどうするのですか。
(市長)まずは6月の補正を待たずに、網目になったグレーチングでカバーをします。緊急的にカバーをして、側溝の幅に合うものを特注で急いで作ってもらっていますので、5月18日、19日で設置し、その後6月の補正予算での対応も含め、コンクリートのしっかりした蓋に変えていく計画を進めているところです。

(記者)グレーチングは応急的なものですか。
(市長)そうです。いきなりコンクリートの蓋は時間がかかりますので、まずは応急的な処置としてそういうステップで進めていきます。

(記者)予算額はどれくらいになりそうですか。
(市長)6月補正は議会への説明がまだですので、具体的な数字は申しあげられませんが、しっかり対応できるだけの予算は確保していきます。

(記者)選挙の不正問題について、先日の第三者委員会の中間報告である程度の方針が固まったと思います。次の知事選挙でも市職員150人程度が参加することについて、市長としてはどういう思いで臨んでほしいですか。
(市長)この度の不正処理問題が起こり、この間、職員には他人がしたことと思わず、自分ごととしてしっかり考えてほしいと言い続けてきました。第三者委員会でも、全国的な先進事例を取り入れながら二度とあのようなことが起こらないような再発防止策を検討いただいているわけですが、それを運用していくのは職員一人ひとりですので気持ちの持ちようが大切になってくるかと思います。再度、選挙管理委員会からそういったご提言をいただいて、二度とこのようなことを起こしてはならないことは当然ですが、私からもコンプライアンスの再確認と気を引き締めて知事選挙に臨むということを徹底していきたいと思います。

(記者)これまでにない再発防止策として、白票管理マニュアルや危機管理マニュアルなどがあったと思いますが、市長がこれまでから「市としてのスタンスを示さなければならない」と おっしゃっていたように、そういう意識でやってほしいということですか。
(市長)もちろんです。市職員としての個人個人の意識をしっかり持って、間違いのないようにやっていただきたいと思います。
 
(記者)市に対して不信感を持った市民もいると思いますが、それらを払拭するということですか。
(市長)選挙で投票に行っていただく、投票率を上げていただくことが、県政であれ、市政であれ、国政であれ、市民・国民の皆さんがチェックをする一番大切な権利であります。今回のことがあって、もし投票に行っても自分の票が反映されないのではないかという考えの市民の方が少なからずいらっしゃるとすれば、市民の皆さん方にしっかりと説明責任を果たしながら、投票に行っていただけるような全庁挙げての体制をとって、まずは目の前に迫っています知事選に取り組みたいと思います。

(記者)お茶の寒干被害について、具体的な規模感を教えていただけますか。 
(市長)一番茶摘みも終わっていませんので、データがまだ出ているわけではありません。お茶の値段も一番茶は品評会で値段がついたりしていますが、全体的に収量がどのくらい減って、被害にあっていないところも、もしかすると質という点でどのくらいの被害を受けているのかを把握しなければ、被害の全容が見えてこないのが現状です。生産者からは、これまでの経験でいくと、収入としてはおそらく例年に比べて3~5割減ってしまうかもしれないと心配されています。お茶は特殊な生産方法ですので、寒干被害についても、どういう木がやられるとか、若い木は良く、年数の経っている木が弱ってきているのか、どういう肥料を与えたところにどういう影響があったのかなど、県で分析してもらうことになると思いますので、きめ細やかにデータをもって対応したいと思っていますが、おおよそ先ほど申しあげたくらいの被害かと思われます。
 
(記者)被害状況を見ながら今後の対策を考えるということですか。
(市長)そうですね。表面的に枯れているところと、根っこまで枯れているところなど、木によって様々です。それを刈り込んでいく機械も必要となってきますし、これまで以上に、成長を促すための肥料代もかかりますし、収量が減るとなると資金繰りが大変になってきますので、そのあたりも市と県が協議をしてどんなサポートができるのか今後具体的に形にしていきたいと思います。
以上