メニュー表示

メインメニュー

閉じる

【市長あいさつ】
 おはようございます。お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
 まずは、西日本を中心とした大雨で甚大な被害が出ています。90人近い方がお亡くなりになられていることに心からご冥福をお祈り申しあげますし、40人近い行方不明者と、数万人規模の避難者ということでお見舞い申しあげます。本市でも、まずは被災された地域からの応援要請に迅速に対応できるようにと、この週末に支援物資を把握し、早急に出動できる体制を整えているところです。本市においては、市道、農地で一部土砂崩れが報告されていますが、人命にかかわるような大きな被害は確認できていませんので、そうした中で復旧対応に努め、また他市町の応援要請に対応できるような体制を整えているという現状です。 
 また、大阪北部で起きた震災では、小学校プールのブロック塀が倒れ、小学生が亡くなるという、痛ましい事故が発生しました。この事故を受け、甲賀市でも、市内の公共施設のブロックの点検を実施しました。すでに記者の皆様には発表しているとおり、小中学校では13校15箇所で不適合を確認していますし、小中学校以外の施設では、8施設で不適合を確認したところです。現在、ロープを張るなどして安全を確保していますが、早急に撤去や修繕等の是正措置をとるよう、担当部局に指示を出したところです。
 また、米原市での竜巻については、本日早朝から4人の職員を派遣しました。家屋被害の認定調査業務を担うとのことでありますが、当面は本日から5日間の派遣となります。出発式を迎えるに当たりまして、まずは自身の安全を確保し、被害者に寄り添った対応をするようにお願いしたところです。本当に災害の多い時期になっています。市民の皆さんの安全安心を守る意味においても、常に「備える」気持ちを職員に徹底し、改めて初動マニュアルの再確認や意思統一を図っているところです。
6月24日には滋賀県知事選挙が行われました。甲賀市の投票率は、47.3%と前回を約6ポイント下回っておりますが、県内13市では3番目に高い投票率でした。市民の皆様方の信頼を失墜し、私自身も投票率を心配していましたが、多くの市民に投票所に足を運んでいただき、信頼回復に向けた第一歩がようやく踏み出せるという覚悟で、今後も職員の研修も含め、法令に基づいた市民サービスの向上に向けて職員一丸となって取り組んでまいります。選挙管理委員会では、今後も選挙事務の信頼回復に向け、継続して第三者委員会での検証をしていただきます。そうした最終報告を受けながら市行政の運営をしっかりと前へ進めていく覚悟です。
 本日、提供させていただく内容について、まず、平成31年度の本市予算編成方針について説明します。例年、予算編成方針は10月に示していますが、今年は4ヶ月前倒しし、6月1日に示したところです。この時期に予算編成方針を示すのは、県内市町でも一番早い、初めての取り組みであると考えています。その背景には、市民の多様化、前例踏襲から脱却するということを早く計画的に進めていく、そしてその変更点を市民の皆さんにご理解いただき、合意を形成した上で、予算を編成するというのが基本ですので、早めに予算の考え方を各部で取りまとめ、市民の皆さんに理解いただき、確かな予算を組むという意味で、スケジュールをかなり前倒しし、各部局の対応を求めているところです。そうした中で、人材育成にも重点的に取り組んでおり、近年言われていますスクラップ・アンド・ビルドとは何なのか、研修を重ねながら予算編成に取りかかるように指示したところです。
 次に、第1回人権教育連続セミナーの開催についてであります。私もテレビ等で拝見してファンである、魂の書家として有名な金澤翔子さんとお母さんの泰子さんをお招きしてセミナーを開催する予定です。
また、広島平和記念事業については、県内でも本市だけが行っており、今年は、市立14小学校から小学6年生の28人の児童が、8月6日に開催される広島平和記念式典に参列する予定です。しっかりと命の尊さ、平和の尊さを学んでくれることを期待しています。この後、担当からご説明しますので、各社におかれましては、是非とも記事に取り上げて市民へ発信していただくようお願いします。

【情報提供】
◎平成31年度予算編成方針について(財政課)
◎第1回甲賀市人権教育連続セミナーの開催について(人権推進課)
◎広島平和記念事業について(総務課)

【市長と市政記者クラブとの質疑応答】
(記者)知事選挙の開票はスムーズにいったと思いますが、市長として率直な感想を聞かせてください。
(市長)信用を著しく失墜したということで、投票率についてはどういった結果が出るか不安に感じていました。その点については、選挙管理委員会も投票行動に結びつくような周知を連日市内でしていただいたり、第三者委員会からいただいた指摘事項を早めに改善し、市民にお伝えしていただいたりして、多くの方に投票所に足を運んでもらうことができました。このことについては感謝申しあげます。ただ、今回の不祥事があったから投票に行かなかったという人も多数いらっしゃるという前提に立ってこれからの信頼回復に努めていきたいと思います。

(記者)開票事務に関して職員から直接感想を聞いたりされていますか。
(市長)選管で総括されていると思います。当日の開票事務に問題はなかったと報告は受けていますが、個々の職員から細やかな点について報告を受けていることはありません。

(記者)平和記念事業について、10日と24日に行う事前研修は具体的にはどんな内容ですか。
(担当)10日は児童と保護者を対象に、全体の行程の説明をし、それにかかる班、係決めを行います。24日は児童を対象として、広島の原爆はこういう形で起こったということを事前に学んでいただきます。
   
(記者)予算編成方針について、市民との対話時間の確保の観点から例年より早めたとのことですが、具体的にはどういうことですか。  
(担当)先ほど申しあげました事務事業の見直し、スクラップ・アンド・ビルドも含め、市の施策を進める上では、市民との対話や、関係機関との調整に時間を要することがあります。例年ですと、10月に予算編成方針を示した上での作業となりますので、非常にスケジュールがタイトでしたが、4ヶ月前倒しすることで、その時間を確保し、各部局で調整進めてまいりたいと考えています。
(市長)第二次総合計画で「オール甲賀」をキーワードとしています。これまでの予算編成をみていますと、およそ1年間に1000近い要望を自治会、自治振興会、各団体さんから書面でいただき、口頭を含めると1500ほど要望を受けています。ただ、行政だけではどうにもなりませんし、市民の皆さんの協力を仰いでいかないと解決していけません。その合意形成が遅れることによって5年10年放置される要望もありますので、一つひとつ検討していくことで、市政への参加を募っていかなければまちづくりは進まないという前提に立って、合意形成をこれまで以上に重点的に各部が対応して、市民の皆さんの理解、その上で成り立つ協力・参画を促すようにという意味で、このスケジュールにさせていただいたということです。

(記者)今年から特別な市民との対話のためのイベントをするということですか。
(市長)施策や事業によって合意形成の場は違ってくると思いますが、公共施設を減らしていくという 最適化計画もできていますし、市民の皆さんはいいアイデアを地域で持っておられますので、市職員だけが考えるのではなく、そんなアイデアを予算編成に反映していくということであり、特別にイベントを設けるわけではありません。プロジェクトごとに必要な団体と話をさせていただくということです。

以上