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【市長あいさつ】
 先月の28・29日に台風第12号が接近しました。市内5,071世帯、14,877人に避難準備情報を発令しました。10箇所の避難所に41人が避難をされましたが、結果的には、本市では大きな被害の報告はなく安堵しているところです。関西電力からの情報では、29日に信楽町神山で10箇所、水口町岩坂で2箇所の停電があったということですが、その日の午前中に復旧したと報告を受けています。
 この台風の接近によって、「しがらき火まつり」と「にんにん大花火」が延期となりましたが、「にんにん大花火」については「にんにん横丁」と併せて9月29日土曜日に再度実施されるということです。また、「しがらき火まつり」については、10月6日土曜日「しがらき陶器まつり」の初日に花火の奉納を実施されるということです。
 7月中旬以降、記録的な高温が続いており、公立甲賀病院でも熱中症による救急搬送が急増しているという状況です。児童や生徒への熱中症対策として、7月26日と30日の市内小学校の水泳記録会を中止し、PTAが実施されている地区水泳につきましても21校中、18校が中止をされ、残りの3校についても暑さ指数が31℃を超えた場合は中止されるとのことです。特に、中学校の部活動に対しては、気温の低い時間帯に実施すること、また状況等を把握しながら中止も考慮に入れることを、市教育委員会から各中学校に徹底をしたところです。
 8月2日には、これらの熱中症対策を的確に実施していくなかで、市内全小中学校に「暑さ指数計」を配布しました。保育園や児童クラブでも屋外行事のスケジュール変更やこまめな水分補給等を実施していただきながら熱中症対策に努めているところです。
 そして、今年は7月に7人がマムシに咬まれたということで甲賀病院に救急搬送されています。市の学芸員によりますと、マムシも涼しい場所を求めて、人の日常的な活動圏内に入ってきているのではないかと推定しており、市民への注意喚起に努めているところです。
 それでは、本日提供させていただく内容ですが、10万人都市をめざすために掲げている大きな柱である「子育て・教育No.1のまち」の実現に向けた取り組みとして、1点目は、保育士等の人材確保に向けた市内高校訪問についてです。全国的にも、保育士や幼稚園教諭の確保は非常に難しい状況にありますが、本市では、私立園の保育士への住宅費補助等により、保育園や幼稚園に必要な保育士等は、今のところ確保できている状況です。
 今回実施する高校への訪問は、将来、本市の保育士等として働きたいとの目標を持っていただき、保育士等としての進路選択につながるよう、初めて実施する事業です。市内の高校には、本市で生まれ育った生徒もたくさんおられますので、生徒の皆さんが、近い将来、本市の子どもを育む保育士や幼稚園教諭となってくれることをぜひ期待したいと思います。
 次に、幼児教育推進モデル事業についてです。こちらも本年度からスタートした事業であり、保育園で実施している幼児教育が、幼児期のこどもに必要な「育ち」に効果的に働いているのかを検証するもので、市内の公立保育園3園で実施しています。
 3点目としては、日本語初期指導教室「かわせみ教室」を9月から開設する予定です。本市には、今年の6月末で総人口91,067人の3.3%にあたる3,047人の外国人が暮らしておられます。この外国人の人口は、大津市、長浜市に次いで県内3位、人口比率にしても、湖南市、愛荘町に次いで、県内3位となっています。最近の外国人の皆さんは、定住化傾向にあり、本市で暮らし、子どもを育て、働かれるということで、雇用につなげていくためには、日本の教育を受けて、まずしっかり理解していただくことが必要となります。外国人の子どもの中には、言葉の壁から学習に支障をきたしている児童が一定数いることから、これらの児童への日本語指導等を行うため、通級での教室を開設するものです。
 最後になりますが、「伊賀甲賀流忍者-その足跡をたどる-」について、この事業は、昨年4月に「忍びの里伊賀甲賀」のストーリーが日本遺産に認定されたことを受け、伊賀市と設立した「忍びの里伊賀甲賀忍者協議会」が実施するものです。私も協議会の会長として、日本遺産の構成文化財を巡り、文化財の魅力を再認識したうえで、観光ルートの開発等によるビジネス展開への可能性を伊賀市の皆さんと共有していきたいと考えています。
 それぞれの詳細については、担当から後ほど説明します。各社には、ぜひとも子育て、また観光についても取り上げていただき、発信いただきますようお願い申しあげましてご挨拶と報告とします。

【情報提供】
◎保育士等の人材確保に向けた市内高校訪問について(保育幼稚園課)
◎幼児教育推進モデル事業について(保育幼稚園課)
◎日本語初期指導教室「かわせみ教室」の開設について(学校教育課)
◎「伊賀甲賀流忍者―その足跡をたどる―」の開催について(観光企画推進課)

【市長と市政記者クラブとの質疑応答】
(記者)「かわせみ教室」について、先ほどおっしゃったデータをもう一度教えていただけますか。また、県内で他に実施しているところがあれば教えてください。
(市長)まず、今年6月末の総人口が91,067人であり、3.3%にあたる3,047人が外国人であるというデータを述べました。外国人の人口は、大津市、長浜市に次いで県内3番目に多く、人口に占める割合については、湖南市、愛荘町に次いで県内3番目となっており、近年非常に多くの外国人の方が市で働くようになっているということです。
(担当)県内の開設状況ですが、近隣の湖南市を参考に、甲賀市独自のものを作り出そうと進めてきました。ほかにも1市町ありますが、資料がないため詳細は分かりません。

(記者)外国人の小中学生の人数と、外国語支援の必要な子どもの人数を教えてください。
(担当)日本語指導の必要な児童・生徒の数については、毎年調査があります。最新ですと昨年度2月に実施され、今年度については現在調査中です。平成30年度推計としまして、ほとんど日本語が通じないというお子さんは、小学1年生から中学3年生までで35人程度という報告があります。外国人児童・生徒全ての人数については、手元の資料がありませんので、後ほどご提供します。

(記者)言語はポルトガル語ですか。それともスペイン語ですか。
(担当)調査では、ポルトガル語、スペイン語、中国語、その他となっていますが、ポルトガル語の子どもは20数人です。

(記者)教える方は2人ですか。
(担当)スタッフは、室長1人、室長補佐1人、母語支援員2人、合計4人です。

(記者)では4人が指導されるということですか。
(担当)そうです。

(記者)母語支援員はポルトガル語ですか。
(担当)はい、そうです。英語も話せます。

(記者)もう一人の方は?
(担当)ポルトガル語です。

(記者)忍者協議会についてですが、一日甲賀・伊賀を周って、最終的には具体的にどのようなことにつなげようとお考えですか。
(担当)インバウンドということも当然視野にはあるのですが、忍者が日本遺産に認定されてから甲賀市と伊賀市両市が一体となったなかで外国人観光客を取り入れていきたいと話をしています。まずは、自分のまちは知っているが、隣のまちを知らないということもありますので、そういったことを解消していくための手段の一つとして実施させていただきます。
(記者)隣のまちを知った上で、何か両市でやることは決まっていますか。
(担当)具体的な形はまだありませんが、今回は多くのことを学ぶために、より近いところで行程を組んでいまして、今後、伊賀市と一緒に忍者ツアーを組んでいくためにはこういったところは有効であるとか、活用方法等について話し合いをしていければと思っています。

 以上