令和元年8月5日 市長定例記者会見
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令和元年8月5日 市長定例記者会見
令和元年8月5日 市長定例会見
【市長】
皆さんこんにちは。暑い日が続いております。
昨日は、滋賀県の消防操法大会が開催され、暑い中でしたが、甲賀市消防団は優秀な成績を収めていただきました。
これから台風等、本格的に災害が心配される季節に入ってまいりますが、市も気象庁や国交省等と連絡をとりながら、市民の皆様方の安全に万全を期してまいりたいと思います。
台風6号につきましては、甲賀市内では特に被害はございませんでしたが、「にんにん大花火」が延期、そして「しがらき火まつり」の松明奉納が中止となったところでございます。
「にんにん大花火」につきましては8月31日に延期ということでありますが、2年連続このような状況であり、改めて関係団体の皆様とお話をさせていただきながら、円滑に進められるよう今後対応してまいりたいと考えております。
7月には参議院選挙が行われました。選挙管理委員会からの報告を受けておりますと、初めての会場での開票作業であることもあり、事前に入念なシミュレーションを行っていただきました。必要に応じて直前まで体制を見直しながらリハーサルを実施し、結果、大きなトラブルもなく終了したことから、私も、ひと安心したところです。
しかし、これに満足することなく、現在、投開票に従事した職員から課題、そして意見を聞き取っており、問題点やヒヤリとした場面があったならば、ひとつひとつ確実に改善していくこととなっております。今後も信頼の回復に努められるように鋭意努力を重ねてまいります。
また、取材もしていただきましたが、7月31日は「甲賀市青少年活動安全誓いの日」として条例で定められた、甲賀市にとりましては特別な日でございます。
12年前の事故を決して風化させることなく、職員全員がこの事故を教訓として、心に刻みながら、再発防止の決意のもとに、青少年の健全な体験活動はもちろんではありますが、あらゆる業務、事業が安全に実施できるように、危機管理意識を持ちながら、市民の皆様方にとって安心・安全なまちづくりにつながるよう努めてまいる所存です。
本日提供させていただく内容につきましては3点でございます。
1点目の「令和2年度予算編成方針」について、主なポイントについて説明させていただきます。
令和2年度につきましては、私が市長に就任させていただき4年目を迎えることになります。
市総合計画の第1期基本計画、また第1次実施計画の総仕上げの年度となり、「オール甲賀で未来につなぐ!チャレンジプロジェクト」の3つのテーマ「子育て・教育」「地域経済」「福祉・介護」について重点的かつ着実に推進することとしております。
2点目につきましては、部局長のリーダーシップとマネジメントを最大限発揮するため、「枠配分」をこれまで以上に拡大したことであります。
このことにより、各部局における経営力をさらに強化させていきたいと考えております。
また、「行政内部の経費削減」や「国や県から補助金などの特定財源の確保」「事業の見直し」などについて、協議を進めるにあたり、昨年度に続き、組織横断型の課題解決対策チームを立ち上げております。通称「CFT」と呼んでおりますが、ボトムアップによる経費の削減や、事業の見直しの提案について積極的に取り組むものです。若い職員から、いろいろなアイデアを募り、職場環境の改善にも努めることとしております。
なお、昨年度から予算編成時期を前倒ししております。それまでは秋くらいからであったものを、6月頃から始めております。
これは、予算を編成するには、まず市民の皆様との現場レベルでの対話をしっかりと重視してほしいという想いから、その対話の時間を確保するため、予算編成作業時期を前倒したものです。市役所が考えている方向性については、ご意見をいただく丁寧な過程が必要と考えているところです。
次に、2019年度夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会についてであります。
これは、秋から放送されるNHKの連続テレビ小説「スカーレット」の舞台である甲賀市に巡回していただくものであります。
合併し甲賀市になってから、この巡回ラジオ体操は、これで2回目となります。
多くの市民の方にご参加をいただき、健康づくりと「スカーレット」の盛り上げにつなげたいと考えております。
最後になりますが、日本遺産関係であります巡回企画展についてのお知らせです。これは、当市を含む「六古窯日本遺産活用協議会」で実施する事業でございます。
会場は愛知県瀬戸市や常滑市となりますが、企画展や関連イベント、また協議会が作成しました冊子等の紹介をさせていただきます。
それでは、今述べました3点の詳細について、それぞれ担当から説明させていただきます。各社様におかれては、是非とも取り上げていただくようお願いします。
私からは以上です。よろしくお願いします。
【情報提供】
◎令和2年度予算編成方針について
◎2019年度夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会について
◎「旅する千年、六古窯」について
【質疑応答】
《記者》
スカーレットの放送に向け、観光の盛り上げや受け入れなどは、どのような点に重点をおかれているのでしょうか。
【市長】
スカーレット関係については、撮影をサポートしたり、またこの機会をどのように活用していくかを検討する協議会(甲賀を盛り上げる推進協議会)を、市民の皆様を中心としたメンバーで構成していただき、工夫しながら進めていただいております。
大きな課題としては渋滞対策であり、市議会議員からも多くの指摘をいただいております。
信楽は、脇道がなく国道307号が1本走っているまちであり、その国道307号が渋滞しますと、生活道路でもあることから、市民の方も大変な思いをされております。
そこで、特に力を入れておりますのは、信楽高原鐵道を中心とした公共交通でお越しいただくことと、パークアンドライドの駐車場の確保を進めているところです。
また、ドラマが終われば閑散とした先例地もあるようですので、そのようなことの無いように、これをきっかけとして、何度も甲賀市に来てもらえるようなファンを作っていくことを目的としております。
《記者》
昨今の日韓関係の諸問題は、甲賀市には影響はあるでしょうか。
【市長】
旧信楽町時代から焼き物の関係で交流している韓国の利川市に、8月28日から9月1日まで中学生が訪問することになっており、甲賀市の子どもたち6人がホームステイをしながら韓国の文化を学ぶ機会となっていて、主に韓国の学校のクラスに入って学ぶプログラムになっております。
過去2年は希望者が無かったことから実施しておりませんでしたが、今年は、甲賀市から6人が利川市へ、そして利川市からも11月頃に6人の子どもたちが甲賀市でホームステイしていただく計画です。
この件については、韓国では反日感情が高まっているという報道を受け、利川市の実際の状況を、現地の方や利川市から情報をいただいているところです。
利川市の市長からは、現状、市では大きな混乱はなく、責任を持って子どもたちをお預かりさせてもらいたいと意思表明をいただいてもおり、今のところは、計画通りに進めようと思っているところですが、安全面には万全を期すため、当初の予定にはなかった教育長も引率することとしました。
この件以外の、今回の外交における市内での影響はございません。
《記者》
教育長が引率するのは、何か不測の事態が起きたときに対応するなど、念のためでしょうか。
【市長】
そうです。しっかりと判断できる立場である教育長が引率することとしました。利川市の情報では、大きな心配はないということですが、万が一のことを考え、子どもの安全をしっかり確保する責任もありますので、しっかり判断できる人間が引率し、子どもたちを見守るということです。
《記者》
市長自身は、今回の件は特に影響はないと判断されているということでしょうか。
【市長】
そうです。かなり多方面から情報収集しておりますので、利川市の学校も受け入れ準備もしっかり整えていただいており、現時点では大きな影響はないと考えております。
《記者》
例えば奈良県の天理市では、行けると思って準備をしていたが、その会見の数日後にNGになったということがあった。できれば民間レベルではそのようなことが無い方がよいと思うが。
【市長】
そうですね。向こうの方からお断りの連絡があったという例は、何件か聞いております。
甲賀市の場合、利川市とは長年良好な関係を続けている土台のようなものがあるのかもしれませんが、利川市さんは、是非来ていただきたいという姿勢でいてくださっております。
政府も言っておりますが、自治体レベルでの交流は、安全が確保できるのであれば、安易に中止をせずに進めていければと思います。
《記者》
もちろん甲賀市側も受け入れる予定でしょうか。
【市長】
そうですね。利川市からの6名の中学生に来ていただき、しっかり魅力を伝えられたらと思っております。
《記者》
観光面での影響は。例えば信楽への団体客などの影響はないでしょうか。
【市長】
今のところ何も聞いておりません。
《記者》
今まで、過去2年間参加者がなかったということですが、何か背景があったのか、たまたまなのでしょうか。
【市長】
中学生の交流は、ミシガン州の3市のデウィット市、マーシャル市、トラバースシティ市ともしており、こちらは先方から参加も含めて毎年多くの応募があります。
推測ですが、韓国はお箸を使うことなど、イメージ的に日本と文化が似ているからでしょうか、ミシガン州に比べ応募が少ない傾向にありますが、今年は6名の生徒さんが手を上げてくださいましたので、実施させていただくことになりました。
これまでから広く募集しているのですが、過去2年間は、たまたま応募がなかったということです。
《記者》
先日の参議院選挙で、大戸川ダム建設を凍結する方針の嘉田議員が当選されましたが、どのように受け止められましたでしょうか。
【市長】
まず知事が、嘉田議員にしっかりと説明し理解を得るということ、また県の考え方も明確であります。
ただし、ダム建設凍結の意見を持っていらっしゃる嘉田議員さんが、その意見だけではありませんが、一定の票を得られて当選されたということですので、おそらく知事はより丁寧に県の方針をしっかり示していかれることと思います。
そのことによって、知事が方針転換をされる予定はないと思いますので、丁寧に説明していただき、ご理解を得ることに期待しております。
《記者》
甲賀市としては、引き続き要望を続けていくということでしょうか。
【市長】
そうですね。ダムが整備をされることで、上流域の河川整備計画が策定され、これにより信楽の河川整備へ繋がり、上流域の安心となることが、甲賀市の変わらぬスタンスです。
《記者》
先日、MIHO MUSEUM(ミホ ミュージアム)の内覧会に行く機会があり、今回は甲賀市の文化財が展示されていますが、市と連携する企画などは考えられているでしょうか。
【市長】
今のところ計画はありませんが、興味は持っているので、参考にさせていただきます。
以上
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