【市長】
 皆さんこんにちは。本日から令和2年度が始まりました。甲賀市では22人の新規採用職員を迎え、先ほど辞令交付を行ったところでございます。
 本年度もどうぞよろしくお願いします。
 去る3月25日に、37日間におよぶ定例市議会が閉会しました。慎重な議論の結果、上程しました議案をすべてご承認いただきました。
 引き続き総合計画の第1期基本計画で定めております「子育て・教育」「地域経済」また「福祉・介護」それぞれの分野の施策を進め、今年度に策定を目指しております次期基本計画につなげてまいります。
 そして、先週土曜日にはスカーレットの最終話が放送され、信楽初の女性陶芸家、川原喜美子の半生を描いたドラマの幕が閉じられました。
 私も含め、心にぽっかりと穴が開いたような「スカーレットロス」となっている方が多くいらっしゃると思いますが、甲賀市としましては、これで終わりではなく、今後に活かすための準備をしっかりと進めていきたいと考えております。
 しかしながら、多い日には3,200人以上の方にご来場いただきました信楽伝統産業会館での「スカーレット展」でありますが、ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、2月29日からご覧いただくことができないまま終了となってしまいました。信楽を入り口に市内各地でも順調に観光客数が伸びてきているだけに大変残念に思っております。
 今後の計画のひとつに、ドラマに登場した小道具や衣装、また「かわはら工房のセット」、「喫茶サニーの再現」などの企画展を予定しておりますが、現時点で開催時期は未定です。詳細が決定しましたら、お知らせしますので、どうぞよろしくお願いします。
 さて、新型コロナウイルス感染症の対策ですが、まずは市民皆様の健康を第1に考え感染防止対策を進めておりますが、国から発表される経済支援策などに迅速に対応していく他、延期となりましたオリンピック・パラリンピックをはじめとするあらゆる事業の調整などにも対応していくことになりました。
 これまでの、本市の動きを申しあげますと、2月3日に新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げ、国・県の要請や、県内の感染状況などを踏まえ、随時対策本部を開催し、状況に応じた対応方針を決定するとともに、市民皆様への情報発信に努めております。
 とりわけ、各種情報媒体を通じ、連日感染症に関しての多くの情報が錯綜する中、市などからの正確な情報をまとめて閲覧できるよう市ホームページに特設サイトを開設するとともに、外国人相談センターの設置、市内の医療機関、高齢者・障がい者施設等へのマスクの配布などできる限りの対策を講じてまいりました。
 また、子育て世代の方の経済的な負担が極力抑えられるよう、保育園、幼稚園の登園の有無を問わず、3月分の保育料及び給食費については全額を徴収しない特例措置を講じております。
 市内小中学校の休業期間中は、教員の家庭訪問により児童等の状況確認や、家庭の事情等により必要な場合は学校でお預かりする対応も行い、市内小学校で1日当たり140から160人の児童の受け入れを行ったところです。
 学校給食センターで購入した食材については、キャンセルできるものは返品し、残った食材は、市社会福祉協議会など福祉施設で活用いただくとともに、その食材を利用して学校休業中における生活困窮世帯の子ども達に対する食事の提供も実施いただきました。
 また、一部を市内で食品ロス防止活動に取り組まれている団体へお譲りしたところ、市内企業のご協力もいただき、この食材でお弁当を作っていただき、障がい者の方が働く市役所内のカフェで販売し、その売上金をこのカフェにご寄付いただきました。
 また他にも、市内企業様からはトイレットペーパーや、免疫力を上げることに有効と言われている緑茶のティーパックなどのご寄付を多数いただき、市内の施設等で活用させていただいております。
 この感染症の影響より、企業等では大変なご苦労をいただいている中で、「市の役に立てれば」と、大変多くのご支援・ご協力をいただき、心より感謝申し上げるとともに、皆様の活動を大変心強く感じたところです。
 日々情勢が変わり、幅広い分野でなんらかの対応や対策を求められるという過去に例のない事態となっております。さらには、まだ見えぬ影響にも危惧しなければならず、困惑することも多くございますが、一致団結し、この困難を市民の皆様とともに乗り越えていきたいと考えております。
 日本全国、また世界中でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、早期にこの事態が終息するよう心から願っているところです。
 さて、本日朝からは、新教育長をはじめとする、人事を発令させていただきました。後ほど紹介させていただきます部長級職員による新体制により、今年度もスタートしてまいりたいと思います。
 それでは、本日提供させていただく案件について説明させていただきます。
 まず、1点目につきましては、昨年度まで建設を進めておりました「甲賀市あいみらい保育園」が本日、4月1日から開園いたしました。
 水口地域で設立された保育園再編協議会等で、何度も再編に向けた検討や協議の場を経ていただき、無事竣工することができました。
 子供たちの心を落ち着かせるためのDEN(デン)と呼ぶ部屋や、雨の日でも半屋外の場所で遊べるピロティという場所を設けているところが特徴です。
 また、本保育園は、市内公立保育園の拠点として活用し、保育士の研修の場にもなります。
 新型コロナウイルス感染拡大防止の対策中であり、竣工式典は行わないこととなってしまいましたが、これからこの新しい園舎で、子供たちが安全に元気に育ってくれることを期待しております。
 次に2点目ですが、先ほど説明しました「甲賀市あいみらい保育園」の隣となります旧甲賀病院跡地内において、「水口体育館」の新築工事が完了したことについて報告させていただきます。
 これは、老朽化した水口体育館の新築移転となります。こちらも地元の意見をいただきながら誰もが使いやすいというコンセプトで建設しました。障がいのある皆様方からも多数ご意見をいただきました。
 新体育館には、武道場、多目的室のほか、2階の観覧席の外周にジョギングコースを設けております。
 さらには、災害時にも活用することを想定し、空調設備を設けました。現時点では、冷暖房のある体育館は、県内でも数少ないものとなると認識しております。
 この新体育館は5月9日からの供用開始となりますが、新型コロナウイルス感染症の関係で、竣工式典は行わない予定です。
 次に、先に述べました事業の関連工事となります道路整備工事の完了について報告します。
 保育園と体育館が新たにできましたことから、今後、多くの皆様にご利用いただくエリアとなるわけですが、従前の周辺道路は道幅も狭く、歩行者の安全確保や混雑を緩和するため、歩道の設置および車道の拡幅と右折レーンを新たに設けるなどの道路整備を行ったものです。
 3月31日に供用開始しておりますが、あわせて報告させていただきます。
 最後に、甲賀市西部学校給食センター新築工事の完成について報告します。
 老朽化しておりました水口と信楽の学校給食センターを統合し、引き続き安全・安心な学校給食を子どもたちに届けていくため、新たに甲賀市西部学校給食センターを整備しました。
 現在は、4月8日から学校給食を提供するため、食器などの洗浄や新しい調理器具を使用して、実際に調理を行うなどの事前準備を進めています。
 甲賀市西部学校給食センターは、安全・安心な給食を提供するため、徹底した衛生管理と長期的に安定した運営ができるよう整備しております。
 また、食物アレルギーに対応した専用の調理室を設けた他、災害時の食料供給拠点として自家発電設備を導入、さらに非常食10,000食が保管できる備蓄倉庫も設けております。
 以上4件の案件の詳細につきましては、後ほど各担当から説明させていただきます。私からは以上です。本年度もどうぞよろしくお願いします。

○各担当より情報提供
(1) 水口地域公立保育園(あいみらい保育園)新築工事の完了について
(2) 水口体育館新築工事の完了について
(3) 市道鹿深・京町線外道路整備工事の完了について
(4) 甲賀市西部学校給食センター新築工事の完成について

○質疑応答
《記者》
 スカーレットが終わりましたが、今後のセットの展示などの新たな企画展は、期間限定、または常設など、どのような形になるでしょうか。
【市長】
 これまでのスカーレット展は、NHKの主催であり、後半コロナウイルスの関係で閉館となりましたが、放送終了と同時に終了となりました。信楽高原鐡道のラッピング列車も同様です。
 朝ドラの先例地でも、放送終了後に企画展などを観光協会や民間団体が実施される例がありました。
 今回、撮影に使用された穴窯や喫茶サニーのセットをNHKさんからお譲りいただき、現在の伝統産業会館で1年間展示をする予定です。
《記者》
 開催のめどがたっていないのは、新型コロナウイルスの関係でしょうか。
【市長】
 そうです。
《記者》
 ドラマの経済効果はいかがでしょうか。
【市長】
 数字的なものはまだ出しておりません。今後の期待値も含め、新型コロナウイルスの影響もあり、試算が難しいところでありますが、「信楽焼」を中心にストーリーが展開されたこと、またオープニングで「滋賀県甲賀市」と連日表示されたことは、単純な試算ではありますが、数千億円規模の経済効果、広告宣伝効果があったものと考えております。
 また、NHKだけでなく、民放でも多くの番組で、「信楽焼」だけでなく、「忍者」や「東海道」、「お茶」などについて取り上げていただいたことも、大きな効果があり、それに伴い、多くの方に甲賀市に足を運んでいただいたと考えております。
 また、これまでの朝ドラとは違ったストーリー展開と感じております。特に陶芸という厳しい世界の中で、ひとりの女性がたくましく生きていくということが描かれたことは、これからの甲賀市における女性活躍の原動力となります。また、市民の皆様に元気を与えていただいたことなどにも効果があったと考えているところです。
 これをスタートとし、これからの甲賀市の観光に取り組んでいきたいと考えております。
《記者》
 今後の取り組みもあるが、現時点で効果があったということでしょうか。
【市長】
 大変効果があったと思っています。陶芸に関わっておられる方々が、この間、活き活きされており、改めて伝統産業における誇りを持っていただけたと思います。 
 市職員もこのようなことに関わらせていただき、非常に勉強になったことも効果のひとつです。
《記者》
 ドラマの中で印象に残ったシーンはありますでしょうか。
【市長】
 第1話に琵琶湖が、そして最後150話にも琵琶湖が出てきたこと。また、喜美子が病気と闘う息子を抱きしめるシーンが印象的でした。
《記者》
 新型コロナウイルスの関係で東京五輪が1年延期になったことで、甲賀市でもシンガポールのホストタウンとなっているが、何か影響が出ていることはありますでしょうか。
【市長】
 具体的なことは決まっておりません。今後調整していきます。
《記者》
 1年の延期については、どのように受け止められたでしょうか。
【市長】
 1年後に開催できるかどうかは不安ですが、決定事項には従っていきます。
《記者》
 全国植樹祭への新型コロナウイルスの影響はいかがでしょうか。
【市長】
 速報ですが、私のところに延期する見通しの情報が入ってきております。おそらく近日中に、今年度の島根大会の方針が決定され、それに伴い滋賀県大会にも影響があると思われます。
《記者》
 延期に伴う指示等はされているのでしょうか。
【市長】
 現時点では正式に通知が届いておりませんので、今のところ方針転換の策はとっておりません。
《記者》
 昨年、千葉県で台風10号による長期停電がありました。本日発表された体育館や給食センターでは防災面における対策もあるようですが、特に体育館は避難所にもなりますので、空調設備があるのは良いと思いますが、電源や燃料は確保されているのでしょうか。
【担当】
 停電になった場合は、空調は使用できませんが、太陽光発電設備で照明は使用可能となっております。
《記者》
 空調は、電源車などが必要ということでしょうか。
【担当】
 そうなります。
《記者》
 新型コロナウイルスの関係ですが、東京都では学校の休校の延期をされるようであり、今後も自治体が判断をすることが予想されますが、甲賀市では、どのような事態になったらどうするなどの判断基準はありますでしょうか。
【市長】
 現時点では、県内公立学校で統一されており、通常どおり4月から始業することになっております。
 また、児童クラブについては、密接とならない1人当たりのスペース(面積)の基準を設けており、市内で2か所ほど適合しない所がありましたので、近隣の公共施設を使用し再開する予定です。
 しかし、市内で感染者が出た場合、またその感染経路によって、対応が大きく変わりますので、一定のシミュレーションを行っております。
《記者》
 児童クラブの基準は、今回の件を受けて作られた基準でしょうか。
【市長】
 甲賀市では、国の基準より1人当たりのスペースが広くなる基準としております。
《記者》
 今回の一連の対応で、どういったところに難しさを感じられているのでしょうか。
【市長】
 甲賀市では、他の市町では開けておられる児童クラブを閉めたこともあり、明確な根拠もないことから、市民へ説明しましても、理解してもらうのが難しいと感じております。
 また、ボランティアによる子供たちの居場所作りも、密集環境となってしまうことから、せっかくの好意でありますが、断らざるを得ないことについて、ご理解いただくことが難しいと感じております。
《記者》
 3月分の給食費、保育料を徴収しないことは、甲賀市独自の判断でしょうか。
【市長】
 市独自の判断です。国の要請では、保育園と幼稚園はで可能な限り開けてほしいというものでしたが、甲賀市では、できるだけ家で保育するようお願いしたこともあります。
 また、市が保育園、幼稚園を開けていた場合の保護者の休業は保証されませんが、甲賀市のように、市が家での保育を要請した場合には、休業補償の対象になります。
 これは、子育てと経済の両面を見た対策となります。
《記者》
 4月以降は元に戻るのでしょうか。
【市長】
 その予定です。
《記者》
 ホストタウンの構想が無くなるという可能性もあるのでしょうか。
【市長】
 国は完全な形で実施すると言われておりますので、その想定はしておりません。

以上