【市長】
 こんにちは。大変お足元の悪い中お集まりいただき、ありがとうございます。
 本日は、私の任期中、最後の定例会見となります。
 この4年間、皆様には大変お世話になりましたこと、重ねてお礼申しあげます。
 1年前を振り返りますと、ちょうど今頃は、NHK連続テレビ小説「スカーレット」の放送が始まって間もない頃でした。
 毎回オープニングで「甲賀市」という名前が全国に発信され、陶芸がテーマということもあり、地元の見慣れた風景や、聞き慣れた方言がテレビで放映され、喜び、感動、また誇りを感じた時期でもありました。そして、このチャンスをしっかり活かせるよう、朝宮や土山のお茶、東海道、くすりや忍者への波及効果について、みんなで夢を語り合っていたことを少し懐かしく感じております。
 突如現れた新型コロナウイルスの影響により、全ての事業が一旦中断や延期を余儀なくされた状態は今も続いております。
 国の大きな方針もあり、少しずつ甲賀市への観光客も戻ってきている中で、再度エンジンをかけ直して、しっかりと頑張っていきたいと考えております。
 視点を変えれば、このピンチをチャンスと捉えることもできますので、市民の皆様にもご理解いただき、甲賀市の魅力について発信をしていきたいと思います。
 先月の市議会9月定例会におきましては、当初上程しました40件の議案に加え、インフルエンザ予防接種費用を助成する議案を追加で上程させていただきました。
 県内の各市町でも助成内容は様々でありますが、本市では、65歳以上の高齢者の方や、妊婦の方は無料、そして18歳以下の方には、2000円または1000円の助成となっております。
 このほか、4月28日以降に出生した新生児1人あたり10万円を給付する「新生児応援特別定額給付金事業」をはじめとする、市議会でお認めいただきました各種事業について、スピード感をもって、現在その執行を進めているところでございます。
 そして、先に情報提供させていただきましたが、グーグルマップのルート検索において、甲賀市のコミュニティバスの情報を反映していただけることになりました。
 これまでは、グーグルマップでルートを検索しますと、駅からの移動が「徒歩」と表示されておりましたが、今後はコミュニティバスの経路も加えていただきましたので、飛躍的に観光客の皆様や、市民の皆様の公共交通サービスの向上に繋がったと考えております。
 また、先月9月20日にオープンしました「甲賀流リアル忍者館」につきましては、開館後から10月4日までの2週間で、約3,140人のお客様にご来館いただきました。
 プレオープンとしております当面の間は第1期として、その後を第2期として、さらなる忍者観光に努めていくところですが、このコロナ禍の中で、観光協会の皆様のご協力もいただき、まずまずのスタートが切れたことは大変うれしく思っております。
 9月16日に菅内閣が発足し、3週間が経過しました。当初は、衆議院の解散報道がされておりましたが、一旦落ち着きつつあるようですので、我々地方自治体としましては、来年度予算をはじめ、経済動向や税収に注視していきたいと考えております。
 市では例年、夏から予算編成をはじめておりますが、今年はコロナの影響から、収入を見極める必要があることもあり、これからの作業となりました。
 それでは、本日の情報提供は2点でございます。
 まず1点目は、「秋のプレ植樹祭」についてであります。
 令和4年に開催される「全国植樹祭」に向け、市内企業であります「トヨタ紡織滋賀株式会社」様と、「土山山林財産区管理会」の皆様による協働の植樹で、私も参加させていただく予定です。
 ご承知のとおり、全国植樹祭は1年延期となっておりますが、その分、課題も出てきますが、着実に準備を進め、滋賀県や本市にとりまして、意義ある植樹祭となるよう、開催地として努めてまいります。
 先般、甲賀市の植樹祭準備委員会が開催されましたが、県からの報告では、2022年の植樹祭は、例年どおりの内容を前提に実施する方針と聞いております。
 次に2点目ですが、このコロナ禍において、市の多くの事業も見直しとなりました。そのひとつであります市民向けの講座も人が集まるもので、密を避ける必要があることから見直しの対象となっておりました。
 これまでは、職員が地域まで出向き、いろいろな出前講座を開催しておりましたが、この講座の動画を作成し、ケーブルテレビや甲賀市公式ユーチューブで発信する取り組みを始めております。
 現時点では、「防災」、「人権」、「介護」、また「発達障害」などの動画を公開しており、今後も新たなテーマの動画を作成していく予定となっております。
 これまで出前講座に参加いただけなかった方も、ユーチューブで手軽にご覧いただける利点もありますので、引き続き取り組んでいきたいと思います。
 それでは、それぞれの情報の詳細について、担当から説明させていただきます。各社におかれては、是非とも取り上げていただくようお願いします。
 私からの説明は以上でございます。

○質疑応答
《記者》
 プレ植樹祭の会場はトヨタ紡織さんの土地でしょうか。
【担当】
 今回の会場は、土山山林財産区管理会が所有する森林をフィールドとして実施します。
 琵琶湖の水源林として県の森林づくりパートナー制度により、森林所有者だけでなく、企業もCSRの取り組みの一環として森づくりをしていこうというものです。
《記者》
 現場はどのような状態のところでしょうか。
【担当】
 一定、伐採されたところに、今回植樹していただくことになっております。
《記者》
 市長の1期目を振り返って、達成できた部分と課題となった部分はなんでしょうか。
【市長】
 市民の皆様と13分野38項目のお約束をさせていただき出発しました。特に「教育・子育て」につきましては、子供たちの教育環境面、例えばエアコンの設置や洋式トイレ化、またICT化も積極的に進めました。子育て応援面では、医療費の無償化を小学3年生から6年生まで拡大をしました。
 「介護・福祉」の分野については、「我が事・丸ごと」の本部を立ち上げたこと、市の中核となるセンターの機能の強化、高齢者のコミュニティバスの無料乗車券を80歳以上であったものを75歳以上としたことなどが成果です。また、獣害対策については、まだまだ被害は減りませんが、できる限り予算の確保に努めました。
 そして「地域経済」については、スカーレットという非常に大きなチャンスにも恵まれたこともあり、観光を中心に信楽地域だけではなく、東海道やお茶、忍者というところにも広がる取り組みができたと考えております。
 コロナ禍においては、約20項目の市単独の事業を実施しております。特に「オール甲賀」をキーワードにこれまで市政運営をしてきました中で、新しくできたまちづくり団体等へのサポートについては、他市町にない取り組みでございます。
 今後は、アフターコロナを見据えたまちづくりのスタートダッシュがすばやく切れるように努めていきたいと思います。
 点数を付けるとすれば80点です。残り20点は、公共施設の今後の在り方について、もっと議論を進めていかなければならないことです。
《記者》
 以前は国会議員をされていましたが、首長としての立場の違いを感じることはあったでしょうか。
【市長】
 立場は全く違います。日々、全てのことにおいて責任を持って対応していかなければならないことに、議員との違いを感じております。
《記者》
 不正開票の後、組織風土の改善は達成できたでしょうか。
【市長】
 職員間のコミュニケーション不足改善については、ゴールのある取り組みではなく、少しずつ職員一人ひとりが自覚をし、この間、研修を重ねてまいりました。
 成果としては、CFTという部局横断型で企画を立案するプロジェクトチームを立ち上げ、私や副市長、教育長に対し、どうすれば市役所が良くなるのか、市民サービスが向上するのかなどを提案いただいているのですが、その中に、組織風土の改善に対する提案も出ていることです。これからもトップダウンではなく、ボトムアップで進めていきたいと思います。
《記者》
 前総務課長の給与の判決はどのように受け止められているのでしょうか。
【市長】
 市の主張を認めていただけなかったことについては残念です。民主主義の根幹を揺るがすショックな出来事であり、市長として当時の判断は正しかったと考えております。判決については顧問弁護士と協議し対応します。
《記者》
 常識的な判決と感じました。判断として無理があったのではないでしょうか。
【市長】
 法的にはそのように思いますが、通常なら2カ月で判決が出るということから、職員の処分は、起訴時点ではなく、判決時に処分することとしておりましたが、1年以上判決が出ないという異例な状態となりました。
 司法の判断は理解できますが、当時の市民感情からすると非難される対応ではなかったと思います。
 また、他市での前例に倣った面もあります。
《記者》
 控訴をするかしないかの判断はいつ頃されるのでしょうか。
【市長】
 2週間以内に判断します。
《記者》
 甲南で学校再編についての説明会が始まっておりますが、統合する場合、既存の学校を使用されるのか、新しい学校を作るのかは決めているのでしょうか。
【市長】
 計画では、既存の学校に統合するとなっております。ただし、市民の皆様の意見を伺った結果、校章や校歌などを変更することはあります。
 この計画は、例えば統合した場合の通学の方法について具体的に示されていないこともあり、そのような統合による影響の対応も含めたパッケージの計画として、改めて地域の皆様と決めていきたいと考えております。

                                                以上