【市長】
 明けましておめでとうございます。皆様には、お健やかに新春をお迎えになられましたことお慶び申しあげます。
 また、旧年中は様々な場面で、本市市政やまちづくりに多くのご理解とご支援を賜りましたこと、この場をお借りして御礼を申しあげます。
 ご承知のとおり、昨年はコロナ一色であったと申しあげても過言ではない1年でした。

 今なお、医療従事者の皆様をはじめ、県関係機関の皆様につきましては、懸命なご対応、ご奮闘をいただいていることに対しまして、改めて感謝申しあげます。
 甲賀市としましては、感染症対策や生活支援、また経済対策、さらには、誹謗中傷などの人権対策など、これまでに前例のない中で、職員とともに最良の答えを模索しながらの対応となりました。首長として決断する場面も多くあり、その責任の重さを改めて感じております。
 特に、甲賀市内での3件のクラスターでは、県と役割を分担しながら、感染された方や濃厚接触者の方のご家庭等を支えるため、食料の調達などの生活支援を行ってまいりました。
 この第3波と言われる大きな波が勢いを増す中、昨年末からワクチン関連のニュースが聞こえてきております。最近の報道でもありましたとおり、2月下旬には医療従事者に、そして3月下旬には65歳以上の高齢者の方への接種が開始されることになっております。
 本市におきましては、政府からワクチンをマイナス70℃以下で保管する冷凍庫を2台配備していただくこととなっており、接種場所の選定や対象者への通知などの準備が必要になりますが、それらの対応や予算等は、臨時議会での承認を得て進めていくことになります。
 一方、市民の皆様の中には、ワクチンの安全性を心配される方もいらっしゃいます。ワクチンの安全性については、市で確立できるものではありませんので、国の方で科学的な知見を基に、国民への丁寧な説明と理解を求めていただくことを、私も厚生労働省に対しまして、地域の思いとして伝えたところです。
 このワクチンの接種を機に、できるだけ早い収束を願っておりますが、生活面また経済面において、コロナ前のような日常を取り戻すのは、もう少し先になるのではと感じており、過度な期待はせず、まだまだ気を引き締めておく必要があると考えております。
 そして昨年10月には、任期満了に伴う市長選挙があり、無投票ではございましたが、引き続き4年間の市政運営を担わせていただくこととなりました。
 2期目の就任時に申しあげましたが、市民の皆様とお約束しました20分野135項目のマニフェストに基づき、コロナ禍という厳しい状況の中ではありますが、しっかりとアフターコロナを見据えた「新しい豊かさ」を追求した市政運営により一層尽力してまいります。
 去る1月4日の仕事始めでは、職員に対しての訓示を行いました。毎年、年始にあたって、1年間の市政方針についての私自身のテーマを決めております。5度目の新年を迎えた今年は、探し求める事である「探求」という言葉です。このコロナ禍の中で、「物事の意義や本質などを探り、見極めようとすること」その行為をしっかりと積み重ねていただきたいと申しあげました。
 社会の仕組みや価値基準は、これまで当たり前であったことが、当たり前でなくなる時代に突入をしています。こうした時代の転換期には、職員が対話を重ね、これまでの常識にとらわれることなく、策を形作っていくことが重要です。
 いずれ、時代をリードしていく国や企業の人の手によって「新しい常識」、「新しい当たり前」は、次々と出来上がってきます。そうした時代の流れをただ傍観しているのではなく、一つでも多くの正しい「新しい常識」をこの甲賀市の中で育てようとするその行為に価値があり、職員自らが情報収集し、現場に直接触れ、想像力を十分に活かしながら「探求」をしていただきたいということを申しあげました。
 併せて、時代の大きなうねりの中で、取り残される方がないよう、声無き声を聴き、困っておられる方にしっかりと目配りをしていくことを訓示としました。
 今年は、オリンピック・パラリンピックの開催が予定されており、本市では、聖火リレーやホストタウンにかかる事業があります。また、来年の全国植樹祭の開催に備えた準備も本格的に再開してまいります。
 今後のコロナのフェーズがどのように変化するのか予想しにくい状況ではございますが、これらの事業だけでなく、毎年の恒例の事業や取り組みも含め、全力で対応してまいりたいと考えております。
 さて、今の時期は予算編成作業が大詰めを迎えております。コロナの影響により財源確保が厳しい状況ではありますが、感染症対策と社会経済活動の回復の両立に向けた取り組みを進めていきたいと考えております。
 本市の令和3年度当初予算の見積もり状況は、11月11日時点になりますが、歳出全体で389億4千万円となり、対前年度比で約5億円の減となっております。
 また歳入全体では368億8千万円となり、対前年度比で約25億円の減となっております。
 財源不足額は20億6千万円となっており、前年度に比べ大きくなっております。
 歳入のうち、市税は131.1億円で、対前年度比で8.7億円減少しております。
 また歳出では、合併特例債を活用した市庁舎整備、学校教育施設等の公共施設整備の事業進捗が図れたことから、予算要求額は前年度より減少していますが、今後、新型コロナウイルス感染症対策事業の追加等により増加する可能性があると考えております。
 現在、市長裁定を行っており、2月中旬に予算案を公表させていただく予定です。
 それでは、本日は2件の情報提供をさせていただきます。
 1点目は、かふか21子ども未来会議「甲賀市子ども議会」についてです。
 この取り組みは実行委員会の皆様のご協力をいただき、公募によって任命された22名の小中学生の皆様が、甲賀市議会の議場にて、それぞれの思いを提案していただくものです。
 資料にありますとおり、質問項目も既に通告していただいており、毎年、私はもちろん、各部局長につきましても丁寧な答弁に努めているところです。
 子ども議員の皆様にも非常によい経験となりますが、私ども行政側も、普段なかなか聞くことできない斬新な視点から見た施策を子ども議員の皆様から提案していただくことは、たいへん有意義な取り組みと考えております。
 次に2点目は、シンガポールと甲賀のアール・ブリュット交流作品展でございます。

 本市は、東京2020パラリンピックにおけるシンガポールの共生社会ホストタウンの登録を2019年の12月に受けており、この作品展は、シンガポール共和国と甲賀市で活動する障がいのある方が制作されたアール・ブリュット作品を合同展示し、交流を図るものです。
 展示はあいこうか市民ホールで1月14日から1月23日までとなっておりますが、1月16日には、やまなみ工房様による関連イベントも開催していただく予定です。
 義足の女優そしてダンサーの森田かずよさんと振付師の北村成美さんのダンスパフォーマンスをはじめ、やまなみ工房さんのドキュメンタリー映画の上映のほか、スペシャルトークイベントとして、皆様もご存じかと思いますが、ミュージシャン「黒夢」の清春さんと、映画監督の笠谷圭見さんによる対談がございます。
 清春さんはアール・ブリュット作品に大変魅力を感じていただいており、ご自身のCDジャケットやグッズのデザインにアール・ブリュット作品を起用していただいているそうです。
 さらに、今回の交流展にあわせて、市内小中学校でのアール・ブリュット作品の展示も行います。一人でも多くの児童生徒が、これらの作品から何かを感じとり、障がい者への理解を深め、互いの個性と人格を認め支え合う社会に、そしてアフターコロナを見据えた新しい価値観に繋がることに期待しております。
 本事業は、内閣官房の共生社会ホストタウン事業となっております。
 なお、コロナの影響で開催の実施を見合わせる可能性もありますので、その際は改めて連絡させていただきます。
 それでは、それぞれの情報の詳細について、各担当から説明させていただきます。各社におかれては、是非とも取り上げていただくようお願いします。
 私からの説明は以上でございます。

〇情報提供(各担当より)
(1)かふか21子ども未来会議「甲賀市子ども議会」について
(2)シンガポール×甲賀のアール・ブリュット交流作品展

○質疑応答
《記者》
 コロナの感染者が急増しておりますが、1月10日の成人式と出初式は予定どおり実施されるのでしょうか。
【市長】
 出初式の式典については、当初から縮小している規模をさらに縮小し実施します。車両パレードと一斉放水は中止します。
 成人式は6つの会場に分散し開催します。各会場のスタッフ職員も増員し、感染対策を徹底します。
 また、第2部の抽選会も大幅に規模を縮小し、その後の同窓会的なものも全面的に中止をしていただきます。
《記者》
 東京方面からの成人式への参加について、自粛を求めることはあるのでしょうか。
【市長】
 県からも発信されておりますので、市として具体的な要請までは行いませんが、注意喚起を行います。
《記者》
 アール・ブリュットの作品数とアーティスト数はわかるでしょうか。
【担当】
 作品数は30から50点です。アーティスト数は確認後に改めて回答いたします。
《記者》
 コロナの感染者数が市内でも増えています。県内自治体の感染者数では3番目、人口規模から見ても多いほうですが、どういったところに原因があるとお考えでしょうか。
【市長】
 本日現在で111人となっておりますが、市内の3つのクラスターで約70名となっているのが多い要因です。クラスターが発生したのは、市民の気が緩んでいるとか、甲賀市の行政が他市町に比べ対策を怠っているということではないと考えております。クラスターは全国のどこで発生してもおかしくないと思います。
《記者》
 甲賀病院のクラスターは、さらに拡大する可能性はあるのでしょうか。
【市長】
 今も広い範囲で抗原検査やPCR検査を実施し、調査を続けているところです。
《記者》
 発生しているのは特定の病棟でしょうか。
【市長】
 そうです。
《記者》
 通常の一般外来診療は続けておられるのでしょうか。
【市長】
 クラスターは特定の病棟であることから、これまでどおり十分な対策を講じたうえで、救急の受け入れも含め、通常どおり続けております。市民の皆様が不安になるような根拠のない情報が出ていると聞いておりますが、不確かな情報に惑わされることなく、ご来院いただければと思います。
《記者》
 クラスターの影響で、外来が減ったのでしょうか。
 【市長】
 そうですね。少し受診を控えられるようなことがあったと聞いております。
《記者》
 特養のクラスターの時は、誹謗中傷や問い合わせが多く大変困ったと聞いたが、今回の甲賀病院ではそのようなことは無いでしょうか。
【担当】
 今のところ病院からは、本当に困っているという状況ではないと聞いていますが、「大丈夫か」とか「誰が感染したのか」といった問い合わせは少しあったようです。
                                                 以上