令和3年4月1日 市長記者会見
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令和3年4月1日 市長記者会見
〇あいさつ・情報提供
【市長】
皆さんこんにちは。年度初めのお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。また日頃は、市政にかかる様々な情報を発信していただいていることにつきましても、改めてお礼を申しあげます。本年度もどうぞよろしくお願いします。
本日から令和3年度が始まりました。甲賀市では23人の新規採用職員を迎え、先ほどあいこうか市民ホールで辞令交付を行ったところでございます。後ほど紹介させていただきます部長級職員による新体制により、今年度もしっかりとスタートしてまいりたいと思います。
また、本日より新たな地域おこし協力隊として、福島嵩仁(ふくしまたかまさ)さんに着任していただきました。
今後、(一社)甲賀市観光まちづくり協会の一員として、本市の代表的な観光資源である「忍者」をテーマとした地域おこしを実践していただきます。
福島さんは、日本忍者協議会の事務局でお仕事をされる傍ら、甲賀流忍者検定では上級、伊賀忍者検定では1級合格、さらには三重大学忍者・忍術学コース修士課程をこの3月に修了されております。
忍者の知識だけでなく、日本中に忍者ネットワークをお持ちであり、今後、本市が忍者を活用した戦略に取り組むにあたって、強力なサポートをしていただけると考えており、大いに期待しております。
また37日間におよぶ定例市議会は、去る3月26日に閉会しました。慎重な議論の結果、上程いたしました議案をすべてご承認いただきました。
とりわけ令和3年度予算の基礎となっております「第2次甲賀市総合計画第2期基本計画」を全員賛成によりお認めいただいたところであり、その期待を決して裏切ることなく、「選ばれるまちづくり」の取り組みをひとつひとつ着実に前に進めていくため、さらに気を引き締めているところであります。
思い返しますと、1年前の今頃は新型コロナ対策が本格的に動き出した頃でした。当時は全く先が見えない中、「情報収集」から「方針や政策の決定」そして「情報発信」など、すべての過程において、これまでにない迅速な対応に追われておりました。
市役所におけるコロナ対策の体制は、災害対応と同様に全職員が一丸となって進めている中、これまでは見えてこなかった課題も新たに表面化しました。
このことは、今後におけるリスクマネジメント、また市民の皆様の生命と財産を守るという行政の基本的な責務をまっとうするにあたり、改めて考える機会ともなり、結果としてプラスになったこともあると考えております。
こうした経験を踏まえ、市民の皆様とともにオール甲賀で「新しい豊かさ」に向け進んでいきたいと考えております。
このような思いのもと、感染予防を前提とした防災対策や指定緊急避難場所の見直し、市役所窓口の混雑状況をリアルタイムで公開、AIチャットボットやバスロケーションシステムの運用開始、LINE公式アカウントの開設、また子供たちへの楽しい学びの場としてクイズ王の伊沢拓司さんの講演会、そして市内の全小中学校の卒業式では、只今、テレビでもご活躍中の松下洸平さんからのサプライズメッセージ動画の上映を行いました。この際にも多くの取材をいただきましたことに改めてお礼を申しあげます。
また先月には、高齢者など買い物が困難な方々のための移動販売の実証実験を実施いたしました。
この移動販売は買い物困難者への支援だけでなく、新型コロナウイルス感染症により閉じこもりがちな方が外へ出るきっかけづくり、また地域の交流促進などもあわせて目指しており、3月4日から25日までの16日間、市内40ケ所で実施し、延べ839人の利用がありました。
地域や甲賀市社協の皆様にもご協力いただき、買い物後は楽しそうに会話される姿が見られるなど大変好評であったと伺っております。
今後は、販売箇所を約80ケ所に増やしながら巡回販売のモデル事業を展開したいと考えております。
今、紹介しました取り組みのように、これからは「ハード面」「ソフト面」に加え「ハート面」、こころへの支援にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
それでは、本日提供させていただく案件「高齢者の方の新型コロナウイルスワクチン接種」について、お手元の資料に沿って説明させていただきます。
まず、「1.概要」と「2.スケジュール」を説明いたします。
本市の65歳以上の接種対象者は、1月末現在で、26,370人になります。
4月につきましては、クラスターの発生防止及びワクチンの配分される数量の関係から、福祉介護施設等の職員を含む施設入所高齢者から接種を実施します。4月19日の週に接種を開始する予定です。
また、高齢者の集団接種につきましては、5月12日から開始予定で、接種券は接種開始日の3週間前となる4月20日に発送予定です。
相談センターにつきましては、接種券発送前の4月15日から開設します。
集団接種会場は、先にお知らせしましたとおり、水口体育館、忍の里プララ、信楽開発センターの3か所を順次開設してまいりますが、より早期の接種完了を目指すため、新たな集団接種会場の設置や、市内医療機関での個別接種も実施できるよう、ただいま調整を進めております。
なお、このワクチン接種につきましては、かつて経験のないことである中、迅速に短期間で実施をしていかなければなりません。本市全体の業務について、甲賀市業務継続計画、いわゆるBCPを準用しながら、市民生活への影響を最小限におさえ、不急の業務は休止、または延伸するなどして、最優先事項であるワクチン接種に必要な人員を確保することとしております。
このBCPの準用期間につきましては、変更となる可能性もありますが、概ね年内までと考えております。
ワクチンに関する説明は以上となりますが、本日の会見に引き続き、「株式会社シティコネクション様と甲賀市の連携・協力に関する協定調印式」を実施しますので、合わせてご取材いただきますようお願い申しあげ、私からの情報提供とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
○質疑応答
《記者》
本日付の朝刊で、セクハラ調査が1年を越したことについて報道しました。他市町に聞き取りもしましたが、申告や通告があればもっと早く周辺調査を開始しているとのことです。追加案件が出たこと、慎重さが必要なことも理解しますが、今回、申告者自身が心を壊していて、命にかかわる状態であることから、迅速さが必要であったと思いますが、考えを教えてください。
【市長】
個別事案の内容についてはお答えできませんが、本日の朝刊に本市のセクハラ事案の対応が遅いという報道があり、私も拝見をいたしました。率直に申しあげますと、なぜそのような意図的な記事となっているのか理解ができません。きわめて遺憾であります。
常々、ハラスメントの申し立てがあれば、迅速また人権尊重の観点から申立人の心情にも配慮し、内容に沿って慎重に関係者の聴取も行いながら、公明正大に対応するようにしております。
《記者》
今回の申立人のように、メンタル面で職員が休職しているような場合、組織としてどのように対応してきたか、あるいはしていくのか、その考えを教えてください。
【市長】
残念ながら、メンタル面での病気療養中の職員は、毎年、一定数おります。少しでも心が軽くなる、もしくは職場復帰につながるのであればという思いから、ケースバイケースですが、これまでも私と面談することはしてまいりました。専門家の方の意見も聞きながら、復帰に向けて心を寄り添っていくことが重要です。担当任せではなく、できることは私も関わらせていただきます。
《記者》
確認ですが、コロナ禍において、都合の悪い報道は控えるべきということから、記者等に記事の掲載を見送るよう働きかけるようなことについて、どう考えますか。
【市長】
表現の自由という中で、しっかりとした取材のうえ報道されることは、コロナ禍にかかわらず問題ないと考えます。
《記者》
そうした職員がいた場合、市長としてどのように対応されるのでしょうか。
【市長】
そうした事案があるとすれば、私の考え方を伝えます。
《記者》
関連しての質問です。心情に寄り添い公明正大に対応するとのことですが、記事によると対応の遅れに不満を持っておられるようです。このことについて今後、何らかの対応はされるのでしょうか。
【市長】
個別の事案については、具体的にお答えすることはできませんが、一般論としてハラスメントという事案についての対応は、ケースバイケースであり、慎重を期する必要があります。外部の方にも入っていただき、人権尊重や申立人の心情にも配慮しながら、これまでどおり、迅速にかつ公明正大に対応していきます。
《記者》
報道のような案件は、現状ではないということでしょうか。
【市長】
そのとおりです。
《記者》
新型コロナウイルス感染症の第4波が到来しているといわれる中で、新型コロナのワクチン接種を進める難しさ、また甲賀市ならではの課題等はありますでしょうか。
【市長】
第4波、また変異株の影響が気になる中でのワクチン接種となります。接種会場には約50人のスタッフが必要です。そのスタッフが感染しないよう、まずは接種会場での感染対策が重要と考えております。研修を行いながら、知識を共有し、感染を回避するスキルを身に着け、ワクチン接種に臨んでいきたいと考えております。
甲賀市ならではという点では、広大な面積で集落が点在しているということから、接種会場への移動手段が課題と考えます。また、市民への周知も重要と考えます。実際のところ、開始してから判明する課題もあると思われますので、BCPを活用しながら職員を配置するなど、出てきた案件に臨機応変に対応していきたいと考えております。
《記者》
学校の再編計画についてお伺いします。先般、全地域の協議会からの報告書が出そろい、この内11校が存続を求める結論に至っておりますが、どのように受け止めておられるでしょうか。
【市長】
教育委員会からの正式な報告はまだですが、市長に就任する前に各地域からは、「学校がなくなることは寂しい」、「反対」という声を多数聴いており、今回、全地域からお考えを聞かせていただきました。中には、100%反対ということではなく、「子どもたちの教育環境面では理解できるが、けれども・・・」という意見、また「一気に進めるのではなく、段階的に進めるのであれば理解はできるかもしれない」という意見もありました。このような意見も踏まえ、今後、教育委員会で立ち上げられる審議会で、地域目線、子ども目線で、最良な結論を出していただきたいと思います。
《記者》
東京オリンピック・パラリンピックの関係で海外からの招待客が制限されている状況です。甲賀市はシンガポールのホストタウンとなっておりますが、見通しはどうでしょうか。
【市長】
シンガポールのホストタウンの役割を果たせるかどうかは、厳しい状況と考えております。5月くらいにシンガポールから公式決定が発表されると聞いておりますので、その発表を待つことになります。
以上
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