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〇あいさつ・情報提供
【市長】
 皆さん、お忙しいところお集まりいただきありがとうございます。
 令和3年度が始まり早くも1カ月が過ぎました。新型コロナ対策と並行して、新年度の取り組みも順次スタートしているところです。
 4月には、従来の病後児保育に加えまして、病児保育をスタートすることができました。また児童発達支援センター「つみき」もオープンすることができ、これまで以上に、子育て応援の各種施策を進めていきたいと思います。
 また、今月には、昨年度から着手しておりました民間事業者様と共同で発行をいたします「暮らしの便利帳2021」の全戸配布をはじめ、9月から利用できる「地域経済応援クーポン券」の利用店舗の募集も開始をいたしております。
 昨年度に実施しましたこのクーポン事業は1世帯あたり5,000円でしたが、今回は1世帯あたり2,500円に加え、世帯構成員1人あたり2,500円となっており、単身世帯で5,000円、2人世帯では、2,500円が加算され7,500円、3人世帯ではさらに2,500円が加算され10,000円と人数によって変動する仕組みとさせていただいております。クーポンの発行総額は約3億1800万円となり、地域経済のサポートとなるよう万全の体制で努めてまいりたいと思います。
 また、住宅リフォームに対しての補助金申請の受付も開始しており、今年度も一般世帯に加え、「3世代同居・近居」また「子育て世帯」「高齢者世帯」「障がい者世帯」「空き家有効活用」さらには「忍者屋敷」や「サテライト・テレワークオフィス」など多彩なメニューでご活用いただけるようになっております。
 この他にも、創業にかかる経費への補助、クラウドファンディングの手数料への補助、女性従業員の皆様の資格取得にかかる経費への補助なども受付を開始しております。
 そして今年度からの新たな取り組みとしまして、職員研修と位置付けておりますが、地域共生社会の実現に向けて、市職員が地域(自治振興会)の会議や事業運営に参画することで「職員力」を高めることを目的とした事業がスタートします。
 今年度は、係長級以下の職員4名が取り組む予定で、現在人選中ですが、具体的に動き出しましたら、改めて情報提供させていただきたいと考えております。
 また、一部報道でも取り上げていただいておりますとおり、この度シンガポール国立パラリンピック連盟が、選手の健康と安全を最優先とすることから、事前合宿の中止を決断されました。
 新型コロナウイルスへの感染対策を万全に、事前合宿の受け入れに向けて、様々な交流など準備を行ってきたところでありますので、大変残念ではありますが、難しい決断をされたこととお察しいたしております。
 今後も、ホストタウンとしてシンガポール選手の応援を行っていくとともに、これまで障がい者スポーツの振興、またスポーツを通じた市民の交流を目的として、このホストタウン事業に取り組んできたところでありますので、これまで積み上げてきた実績をしっかりと活かしながら、市民の健康づくりにも引き続きつなげてまいりたいと考えております。
 次に、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する情報でありますが、4月23日から開始をいたしました市内の施設入所者へのワクチン接種は、4月30日現在で、従事者も含め230人の1回目接種が完了しました。今後も、順次、施設入所者への接種を進めてまいります。
 一方、4月23日から開始しました高齢者のワクチン接種の予約につきましては、翌日の24日の午前中には予約枠10,040人の定員に達しました。
 この予約受付に際しましては、コールセンターの電話がつながりにくい状況となり、市民の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。
 次回の予約受付は5月22日から開始することを市民の皆様に周知しており、予約枠につきましては、65歳以上のすべての方の分を確保できております。予約ができないということはございませんが、前回の予約時と同様、最初は込み合うことが予想されますので、できる限り受付体制の改善を行い、スムーズに予約いただけるよう努めてまいります。
 また、5月中旬にワクチンに関するチラシを全戸配布させていただき、市民の皆様にご安心していただけるよう情報提供に努めてまいります。
 次に、4月26日に発表しましたとおり、車検切れの公用車を運行した事案が発覚しました。
 これまでから公用車管理につきましては、毎月の点検に加え、車内に車検期限を表示するなどの対策を行ってきており、それらの機能はしておりましたものの、今回の新たなケースでの事案を受け、さらに対策を見直すとともに、職員の安全運転管理教育を行ってまいります。このような事態になりましたこと、深く反省しお詫び申しあげます。
 それでは、本日提供させていただく2つの案件について説明させていただきます。
 最初に「甲賀市と湖南市の図書館相互利用」についてであります。
 本市のお隣の湖南市とは、合併前の7町の時代から交流がございますが、両市の活性化及び住民福祉の向上を実現していくために、平成30年5月に「甲賀市・湖南市広域行政協議会」を設立し、公共交通や、観光、そして外国人支援などの研究テーマを設け広域連携を図っているところであります。
 今回はそのテーマのひとつとなります「公共施設の相互利用」において、図書館の相互利用を開始することを決定しました。
 それぞれの市の在住者に限りますが、甲賀市民の方は、市内の図書館に加え、湖南市の図書館でも本を借りることが可能となります。一方、湖南市民の方は、甲賀市の図書館をご利用いただけます。
 図書館は、本市に5館、湖南市に2館あり、すべての図書館でご利用いただけます。本サービスにつきましては6月1日からの開始となります。
 次に「甲賀市役所敷地内でのキッチンカー・テイクアウト営業」についてです。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により深刻な影響を受けている市内飲食事業者の皆様が、事業継続のために取り組まれているテイクアウトやデリバリーなどの新たな業態の定着を応援するため、甲賀市役所の敷地内で、市内事業者によるテイクアウト又はキッチンカーによる営業をしていただく準備をはじめました。
 市役所内には約600人の職員が勤務しておりますが、周辺の国県の出先機関にも周知します。もちろん来庁された一般市民の皆様の購入も歓迎させていただきます。
 この2点の情報の詳細については、この後、それぞれの担当から説明させていただきます。各社におかれては、是非取り上げてくださいますようお願いします。
 なお、本日の会見に引き続き、学校再編により閉校しました鮎河小学校の利活用にかかる、デザインサーファーズ株式会社様と甲賀市の協定締結式を実施しますので、こちらにつきましても是非取材いただきますよう、あわせてお願い申しあげます。
 以上、私からの説明といたします。どうぞよろしくお願いいたします。

○各担当より情報提供
(1) 甲賀市・湖南市広域行政協議会「公共施設の相互利用」に係る図書館広域連携について
(2) 甲賀市役所敷地内でのキッチンカー・テイクアウト営業について

○質疑応答
《記者》
 ホストタウンの件については仕方がないことと思いますが、今後、これまでに築き上げた縁をどのように活かされるのでしょうか。
【市長】
 ホストタウンである我が市としては、シンガポールの決断を尊重しなければなりませんし、受け入れざるを得ないという状況であります。
 ただ、パラリンピック開催時には、遠隔での応援ができないかなど、県や県内他市町のホストタウンと検討をしていきたいと思います。
 今回正式に届きました親書には、「これを機に、甲賀市とは今後も末永く経済交流等を通じて関係性を築き上げていきたい」という内容のメッセージもいただいておりますので、経済交流の今後の展開なども相手国と模索をしていきたいと考えております。
 特にシンガポールにつきましては薬業と深い関わりがあるということも協会の皆様方からお伺いしておりますので、そのような具体的な交流に結びつけていければと考えております。
《記者》
 5月14日には、信楽高原鐡道の事故から30年を迎えますが、この節目の30年にあたり市長の思いをお聞かせいただけますでしょうか。
【市長】
 毎年、慰霊祭には知事とJRとともに出席をさせていただいております。
 二度とこうした悲惨な事故が起きないよう、甲賀市も信楽高原鐵道という公共交通を預かる第三種の事業者としての役割を果たすため、安全点検をさらに実施をしていきます。
 そして、鉄道公共交通だけではなく、これまでもセーフコミュニティなどを中心に、子どもから高齢者までの安心安全を確保してきているところを、さらにしっかりと力を入れる、そんな意識を全職員が共有をする30年目にしたいと思います。
 昨年同様、コロナ禍での法要となりますが、改めて気を引き締める1日にしたいと考えております。
《記者》
 4月1日に本紙で取り上げたハラスメントの件ですが、病気療養中の職員に対する人事課の対応が適切ではないように思うが、どのようにお考えでしょうか。
【市長】
 病気療養中の職員に寄り添う形で、できるだけ両者が前向きにお話できる環境をしっかりと整えていくことが大切だと思います。
《記者》
 ハラスメント担当者として、ふさわしい人事配置となっているのでしょうか。
【市長】
 人事につきましては、私の権限の範囲で、適材適正な人事配置を行っております。広く市民サービスに繋げるため、どういった人材育成をしていくのかという中長期的な戦略も、もちろん人事にはございますし、そういった広い観点で人事を行っております。
                                                  以上