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〇あいさつ・情報提供
【市長】
 皆様、あけましておめでとうございます。健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申しあげます。
 また、旧年中には、各社の皆様方には市政全般の周知をはじめ、多くのご理解をいただきましたことを、この場をお借りいたしましてお礼申しあげます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 昨年を振り返りますと、本当にコロナに翻弄された1年でした。約2ヶ月間に及ぶ蔓延防止、また緊急事態宣言の発令があり、これまで経験したことのない中で、市役所の体制づくりをし、市民の皆様方の健康と暮らしをしっかり守っていくという大変大きなミッションに一丸となって挑みました。
 年明け早々には、ご承知のとおり、オミクロン株の蔓延が始まり、すでに第6波に入ったという情報も得ている中で、引き続き緊張感を持って、市内の経済、そして市民の皆様方の健康を守る施策に注力し、市政の運営に努めさせていただきたいと思います。
 本年は、甲賀市にとって重要なイベントとなります「第72回全国植樹祭」が6月5日に開催されます。
 この植樹祭を成功に導いていくためには、しっかりと機運を盛り上げていく必要があります。開催日となっている6月5日がゴールではなく、甲賀市で植樹祭が開催されたことを機に、森林や林業・里山、そしてまた自然環境の大切さをレガシーとして未来につないでいくことが、大変重要であります。
 全国の中でも、先進事例となるような取り組みをしっかりと推進するため、甲賀市では本年度を「環境元年」とし、環境施策に積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 そのような中、現在、令和4年度の予算編成作業が大詰めとなっております。選ばれるまちづくり、また特色あるまちづくりを進めていくために、いち早く解決すべき課題が数多く山積しておりますが、その中でもアフターコロナを見据えた「新しい豊かさ」を追求しながら、選択と集中を行い、限られた財源でありますので、最小の経費で最大の効果を生み出せるよう、予算編成に尽力をいたしております。内容につきましては、来月の中旬、2月10日頃に公表をさせていただく予定です。
 それでは、本日は3件の案件について説明いたします。
 まず1点目の「甲賀市テレワーク導入サポートセミナーの開催」についてでありますが、このセミナーにつきましては、企業の皆様のテレワークを推進し、雇用機会の拡大、地域経済の発展につなげることを目的としており、総務省テレワーク・サポートネットワーク事業の取り組みとして開催するものであります。
 本事業は、自治体が主催するセミナーとしては全国的にも珍しいということを聞いており、滋賀県では甲賀市が初の取組みとなります。
 ご承知のとおり、甲賀市はものづくりのまちであります。今回は製造業にスポットを当て、総務省が認定するテレワークマネージャーの井上あい子さんにご講演をいただくほか、国の施策の紹介、また今回のセミナーのサテライト会場となっております施設は、昨年、国の補助事業の採択を受け、新たに市内にオープンされたばかりの2ヶ所のシェアオフィス「エヌカフェ」と「シガラキ・シェア・スタジオ」の紹介も兼ねております。
 次に2点目の「甲賀市の在宅介護アドバイス事業の実施」についてであります。
 高齢化により、医療や介護を必要とされる方が年々増加している中、住み慣れた自宅での介護を希望される方がいらっしゃいます。また、新型コロナウイルス感染症のため、面会制限がある病院や施設も大変多くなってきており、自宅に帰られてから介護に困っておられる介護者も増えています。その介護者の方を支援していくために、介護福祉士を派遣させていただき、適切な助言を行うことで介護者の負担軽減を図っていくものです。
 在宅介護に焦点を当てアドバイスするこの取り組みにつきましても、滋賀県下では初めての取り組みとなっております。
 現在、訪問介護を行っている社会福祉士の方で、在宅介護コーディネーターとして活動していただける方を対象に研修会を開始しております。今月は1月22日に開催しますので、是非その研修の模様も取材をしていただければ、大変ありがたく思います。
 次に3点目の「かふか21子ども未来会議 甲賀市子ども議会の開催」についてです。
 この取り組みは毎年実施しておりますが、実行委員会の皆様方にご尽力いただいており、今年度で11回目となります。
 公募によって任命させていただきました11名の小中学生の皆様が、これまでの視察や勉強会などの活動の集大成として、甲賀市議会の議場において、市に対しての提案や提言をいただく内容となっております。
 資料にありますとおり、質問項目も既に通告をいただいております。毎年、私はもちろんでありますが、担当部局長においてもしっかりと真摯に受け止め、丁寧な答弁に努めながら、できるだけ具体化できるよう協議を重ねております。
 子ども議員の皆様にとっても大変よい機会となることはもちろんですが、私ども行政側にとりましても、普段なかなか聞くことができない斬新な視点から見た施策が盛り込まれておりますので、大変有意義な取り組みとして、私も毎年楽しみにしております。子ども議会は、1月23日の日曜日、午後1時から議場で開催となります。
 最後になりますが、本市における新型コロナワクチンの追加接種、3回目の接種についてでありますが、12月から医療従事者への接種を既に開始をしており、1月下旬からは個別接種、そして2月上旬からは集団接種を順次開始する予定です。
 昨年の予約時には混乱があり、改善すべき点を踏まえて、今回は接種券を小分けに発送し、ウェブ予約や電話予約に加えまして、23ヶ所の地域市民センターでの予約受付も行います。また、はがきで申し込みができる「市役所おまかせ予約」も新たに導入し、できるだけ効率よく接種いただける運営体制を進めていきたいと考えております。
 ここ数日、全国の感染者が増えてきております。滞りなく希望される皆様方の接種が進み、第6波の影響が最小限にとどまることに期待しております。
 以上の情報の詳細につきましては、この後それぞれの担当から説明させていただきます。是非とも取り上げていただきますようよろしくお願いします。

○各担当より情報提供
(1) 甲賀市テレワーク導入サポートセミナーの開催について
(2) 甲賀市在宅介護アドバイス事業の実施について
(3) かふか21子ども未来会議「甲賀市子ども議会」の開催について

○質疑応答
《記者》
 テレワーク導入のサポートセミナーでは、テレワークが難しいと思われる製造業にスポットを当てるということですが、どのようなイメージでしょうか。
【担当】
 製造業でのテレワークは、私どもも想像が難しいところですが、今回のセミナーでは、まずは誰でもテレワークができるということを知っていただき、ハードルを下げることで、何ができるかを考えていくきっかけになればと思い開催させていただくことにしました。思い描きにくい製造業でのテレワーク導入を見出すことが今回の目的のひとつですが、これから起業される方向けにも講演していただきます。
《記者》
 今回のサテライト会場である2か所のシェアオフィスを活用してのテレワークの紹介となるのでしょうか。
【担当】
 今年度の補助事業で、市内で2か所のシェアオフィスがオープンしましたので、紹介も兼ねまして今回のセミナーのサテライト会場としたもので、この場所を使ってのテレワークということではありません。
《記者》
 2か所のオフィスはいつできたのでしょうか。また定員はどのくらいでしょうか。
【担当】
 「エヌカフェ」さんは10月、「シガラキ・シェア・スタジオ」さんは12月からオープンされております。また、今回のセミナーの定員は各会場10名となっておりますが、それぞれのシェアスタジオとしての定員は把握できておりません。
《記者》
 在宅介護アドバイス事業についてお聞きします。在宅介護コーディネーターが実際に介護に当たるわけではなく、相談を受け付ける役割という認識でよろしいでしょうか。
【担当】
 そうです。在宅介護をするに当たってアドバイスをする役割となります。
《記者》
 アドバイスの対象は、介護される家族ということでしょうか。
【担当】
 家族やサービス事業者の介護者に対してのアドバイスとなります。
《記者》
 現在、受講されている人数と、アドバイス事業の開始時期について教えてください。
【担当】
 本事業は昨年から始まっており、現在12名の方が受講されております。
《記者》
 すでにコーディネーターとして活動されているということでしょうか。
【担当】
 これまでは、ボランティアとしての活動はしておりましたが、ニーズが多いことから、事業として立ち上げました。
《記者》
 県下初とありますが、他の都道府県では類似の事例があるのでしょうか。
【担当】
 理学療法士や作業療法士のリハビリ関係のアドバイス事業はありますが、介護福祉士がアドバイスをする事例はあまりありません。
《記者》
 在宅介護アドバイスで、コーディネーターが訪問されている家庭はどのくらいあるのでしょうか。
【担当】
 コーディネーターの派遣を始めたのが昨年の1月で、ちょうど1年となる12月末で28名となっております。
《記者》
 随時募集されているのでしょうか。また28名という数は多いのでしょうか。少ないのでしょうか。
【担当】
 募集は随時しておりますが、現状の体制では適した人数と考えております。
《記者》
 1人に対して1人のコーディネーターが担当されているのでしょうか。また、どのくらいの頻度で訪問されているのでしょうか。
【担当】
 相談内容によって違いますが、コーディネーターの養成も含めてペアで訪問するケースもあります。訪問頻度は、初回の訪問後の2,3か月後に訪問することが多いですが、初回だけで終わることもあります。
《記者》
 利用された方からの感想や反響はどのような内容でしょうか。
【担当】
 アドバイスすることで、介護が格段に楽にはなることはありませんが、これまでより良くはなります。特に自分の時間が持てるようになったという意見はたくさん出ております。まとめた資料がありますので別途提供します。
《記者》
 12月半ばに、JR西日本が春のダイヤ改正で草津線の昼間の本数を半減するという方針を示されました。今後、JRに対してどのように働きかけていかれるのでしょうか。
【市長】
 今回のダイヤ改正の方針については非常に驚きました。12月の上旬に県内の13市に対して説明会があり、中旬にはJRがプレス発表をされ、地元自治体との事前協議はありませんでした。民間企業ですので、採算性を重視されるのは当然かと思いますが、公共性の高い分野であり、日本の自治体の多くは駅を中心としたまちづくりや、都市計画を進めております。今回はできるだけ影響のない時間帯ということですが、沿線13市の市長会としては、事前協議の必要性やアフターコロナで乗客数が増えた時には元のダイヤに戻すことを要望書としてJRに提出しました。
 減便の先には廃線もあり得ますので、地域のまちづくりの根幹が崩れてしまうことにもなりかねません。特に国、県がJRの判断に責任を持っていただき、また財政的な負担もしていただくなど、再度要望をしていきたいと考えております。
《記者》
 成人式は、コロナの感染者数の増加による内容の変更などの影響はあるでしょうか。また、来年度以降、成人が18歳となることで、伊賀市では18歳で成人式をされますが、甲賀市ではどのようにされるのでしょうか。名称の変更などもあれば教えてください。
【市長】
 昨年は、6会場で開催しましたが、今年は3会場で感染対策を行いながら開催します。
 18歳で成人となることによる今後の成人式のあり方につきましては、アンケートなどを実施し、県内では統一してこれまでどおり20歳を対象とし、名称は「二十歳の集い」などに変更するなどして開催することが望ましいという結論に至っております。
 また、18歳で成人を迎えることにつきましては、高校などの教育機関において、自覚と責任についての周知、啓発が必要と考えます。
                                                 以上