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令和4年5月16日 市長記者会見

〇あいさつ・情報提供

【市長】

 大変お忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます。

 ご承知のとおり、コロナ禍の影響によりまして市内でも様々なイベントが中止延期されてきましたが、水口曳山まつり、また信楽駅前の陶器まつりなどが開催され、活気あふれる市民の皆様方の姿を拝見させていただくことができ、大変うれしく考えております。

 そうした中で、3年ぶりに近江茶の出品茶茶摘みがあり、私も土山地域また信楽朝宮地域で参加をさせていただきました。

 霜の影響や寒さの影響、またコロナの影響ということで茶業界、大変厳しい状況に置かれてきたわけでありますが、お話を伺っておりますと、今年は非常に良いお茶ができているというような報告もいただいております。

 秋に開催される関西茶業振興大会に向けて、今年こそはと希望のある年になることを願いながら、茶摘みの方にも参加をさせていただきました。

 そして、いよいよ全国植樹祭の開催まであと20日となりました。

 ご承知のとおり、天皇陛下におかれましては、東京からのオンラインのご臨席を賜るということが決定しております。

 多くの皆様が大変楽しみにしていただいておりましたので、残念ではございますが、本大会が森林保全、また林業振興に繋がる意義のある大会となるように、引き続き準備を進めていきたいと考えております。また、表明させていただいております、本市の「環境元年」がしっかりとスタートを切れるよう、大会を成功に導いていきたいと考えております。

 また、先日には、2025年本県で開催されます第79回国民スポーツ大会並びに第24回全国障害者スポーツ大会の甲賀市準備委員会を設立させていただきました。

 大変多くの関係者の皆様方にご参席をいただき、このスポーツの持つ力というものを互いに認識しながら、市民の皆様方のご参加もいただき、観光分野をはじめとする交流人口の拡大など地域の活性化に繋がっていくように準備をしっかり進めていきたいと考えております。

 また国税庁が、現在、特産品のブランドを保護する地理的表示(GI)に「滋賀の清酒」が新たに指定されることになり、この認定酒の審査の結果、本市の5つの酒蔵から7つの銘柄を認定していただくことができました。

 県内には酒蔵が33ヶ所ありますが、このうち9つの酒蔵を有する県内1の酒どころである甲賀市としても、非常にうれしいニュースでもあります。なお、この認定酒につきましては、6月14日からロゴマークをつけて販売されることになります。しっかりとブランド力の向上、そしてまた地場産業の発展にもつなげていきたいと考えております。

 そして次にデジタル田園都市国家構想の推進交付金についてであります。

 今年度、政府も特にこちらの交付金につきましては、地方創生という大きな課題がある中で力を入れておられる交付金の一つであります。

本市からは、5つの事業を認定いただくことができました。

 まず、スマートフォン向けアプリの「電子母子手帳」、そして「保育園の入所包括管理システム」の導入、デジタル社会を担う人材を育成する「甲賀市デジタルグローカル人材育成事業」、また電子申請を促進する「市民リレーションプラットフォーム構築事業」や、ICT活用による公共交通等への利用転換を促進する「甲賀市スマートモビリティマネジメント事業」の5つであります。

 合計金額にいたしますと、県内でも最も多くの交付金を甲賀市にいただくことができました。

 国や県とも連携をとりながら、このデジタル田園都市国家構想の推進をさらに進め、市民皆様の利便性の向上に、また選ばれるまちづくりにつなげていきたいと考えております。

 次に、若い世代を中心に誰もが気軽にスポーツを楽しんでいただけるということ、議会を通じても市民の皆様方からも要望をいただいた点につきまして、新たに市内にスケートボードパークを1ヶ所、また屋外のバスケットコートを2ヶ所設置することができました。交流の場として多くの方に活用をいただけるように期待をいたしております。

 最後になりますが、新型コロナのワクチン接種に関する情報であります。

 3回目のワクチン接種につきましては、5月11日現在、接種対象となる12歳以上の接種割合については55.4%となっております。このうち、65歳以上の方々の接種割合は89.4%となっており、高齢者の方で接種を希望される方については、ほぼ完了となっております。

 4回目の接種につきましては、これまでと同様に、高齢者施設での接種、また市内医療機関での個別接種とともに、水口、甲南、信楽の3地域に集団接種会場を設置して進めていきます。

 接種の開始時期につきましては、高齢者施設での接種が6月中旬、個別接種が6月下旬、集団接種会場は7月から順次、開始する予定であります。

 なお、場所が1点異なる地域がございまして、水口地域の集団接種会場については、西友水口店様のご協力をいただくことができました。

 西友水口店内に設置させていただく予定で、ただいま協議を進めているところでございます。

 それでは、本日提供をさせていただく4つの案件について触れたいと思います。

 最初に、第72回全国植樹祭にかかる市のサテライト会場の設置についてであります。

 この全国植樹祭につきましては、当日、鹿深夢の森の式典会場に入ることができる方が招待者に限られております。多くの市民の皆様方にこの植樹祭を身近に感じ、盛り上げていただくために甲賀市独自のサテライト会場を忍の里プララに設置いたします。

 こちらの会場におきましては、植樹祭の式典会場の様子は大型スクリーンで生中継されますし、また丸太切り選手権や、子どもたちによる手づくり作品の販売、パフォーマンスショー、そしてまた木の秘密基地づくりやチェーンソーのVR体験、キッチンカー、市内の特産販売など、多彩なメニューをご用意いただいているところであります。

 子どもから高齢者の皆様方まで楽しんでいただけるイベントとなっておりますので、当日は、施設内にある甲賀流リアル忍者館とともに本市の魅力を十分に感じていただき、多くの皆様方にご参加をいただければと思います。

 次に、甲賀市キャッシュレス決済ポイント還元事業の実施についてご案内申しあげます。

 新型コロナウイルス感染症予防対策として、市内の中小規模店舗での非接触型のキャッシュレス決済の普及とともに、消費喚起を図ることを目的とした事業であります。

 概要といたしましては、本市の登録店舗において、商品サービスなどを対象キャッシュレス決済サービスにより購入していただいた方に、決済額の25%分をポイントで還元するという内容になっております。

 現時点でご参加いただいている店舗数は170店舗であります。

 ポイント還元上限額につきましては、1つの決済サービス事業につき5000円相当となります。ポイント付与総額については1億円を予定しております。

 次に、甲賀市女性の活躍推進事業についてであります。

 新規事業として、女性のチャレンジショップの支援補助金を創設し、女性が活躍するまちの実現に向けて、女性の働き方の選択肢の一つでもある起業への伴走支援を行う内容になっております。

 その概要といたしましては、市内在住の女性が市内の民間施設などで出店するチャレンジショップにかかる利用料、また出店料、そして広告宣伝費の一部を助成するものであります。

 このほか、子育て中の女性を対象にした就職、また仕事に役立つ資格や免許の取得に要する経費の一部を助成する、女性の専門職資格取得助成事業補助金、そして女性従業員の資格取得等に係る費用を負担した企業の皆様方へ、その経費の一部を助成する女性の資格取得企業支援事業補助金の拡充を図っていきます。

 女性が働きやすい環境をしっかりと整えていくために、市も全力で応援しているところでございます。

 最後に、甲賀市特別給付金の支給についてご案内申しあげます。

 新型コロナウイルス感染症の感染リスクに不安を抱えておられる妊婦の方々が安心して出産をいただけるように妊婦特別給付金として、感染症予防対策にかかる費用について、10万円を支給することとしております。

 また、同様に不妊等の治療を受けておられる方が安心して治療を継続していただけるように不妊等治療特別給付金として、感染症予防対策に係る費用を5万円支給することとしております。

 これら2つの給付金につきましては、県内の市では初めて実施するものであります。コロナ禍により顕在化した課題を抱える市民に少しでもより添えるよう、市としても引き続きサポートをして参ります。

 なお、これら4点の情報の詳細につきましては、この後、それぞれ担当から説明を申しあげます。

 また、会見の後半には、第14回目を迎えていただきます甲賀流忍者検定の開催、そして甲賀市をざわつかせる、甲賀市まちおこし音楽祭の開催について情報提供いただきますので、市政情報とあわせてぜひ取り上げていただければと思います。

 私の方からは以上といたします。ありがとうございます。

 

〇各担当より情報提供

 (1) 第72回全国植樹祭にかかる市サテライト会場の設置について

 (2) 甲賀市キャッシュレス決済ポイント還元事業の実施について

 (3) 甲賀市女性の活躍推進事業について

 (4) 甲賀市特別給付金の支給について

 

○質疑応答

≪記者≫

 SKRが信楽高原鐡道の事故を総括した冊子を作成し、保管していたことは把握しておられましたか。

【市長】

 はい。先日、記事が出たタイミングでお伺いをさせていただきました。その冊子については就任当初に1冊いただいています。ただ、それが保管されてどこに配られていたなど、そういった詳細についてはこの説明を受けるまでは存じあげていません。

≪記者≫

 就任当初にどういった事情で1冊もらわれたのでしょうか。

【市長】

 就任当初には、これだけに限らずいろいろな報告などがあり、その一環として手渡されたように記憶しています。

≪記者≫

 この冊子は読まれましたか。

【市長】

 はい、拝見しました。

≪記者≫

 公表すべき内容ではないと思われますか。

【市長】

 今回のことについては、正木社長、今井前社長、また中嶋前市長含めて、当時の関係者の皆様方が、当時の状況を鑑みてご判断をされたというように承知いたしております。

≪記者≫

 市長ご自身はどう思われますか。

【市長】

 一般的な話になりますが、こういった大きな事故の総括をするのであれば、第三者委員会のような客観性、また公平性が担保された機関で策定されるべきだと考えております。そうした客観性のあるものでないと、ご遺族、事故関係者、また広く県民市民の皆様方へ公表するだけの内容にはならないのではないかと考えます。

≪記者≫

 それは実際に冊子を読まれて、客観性のある内容ではないと思われたということでしょうか。

【市長】

 私が判断するようなことではないと思います。当時の関係者の皆様方がそういう判断されたということを伺っております。

≪記者≫

 公表すべきではないと判断されるような冊子を市職員の安全研修で使っていることに関しては、どのように思われますか。

【市長】

 どのように使用しているのか詳細についてはわかりませんが、市職員に対して事故の教訓を、なぜこういうミスが起こってしまったのかということについてしっかりと学びの一つとすることは大変大切なことだというように思います。

 冊子のすべてが当時判断をされた皆様方が心配されるような内容になっているわけではありませんし、そういったことも含めて活用できる部分についてはしっかり活用して、今後このようなことが起こらないように、市政全般について意識を高めるということについては有意義だと思います。

≪記者≫

 SKRを上下分離しているので、甲賀市も鉄道事業者としてSKRの安全に責任を負う立場にあるわけですが、もともとはSKRが公開を前提として事故の教訓を広く伝えようとまとめられた事故の総括冊子を公開していないことに関してはどのように受けとめていますか。

【市長】

 当時の状況をよく知る関係者の皆様方が、責任を持って判断されたことと考えております。

≪記者≫

 そのまま、非公表にしていくべきだということでしょうか。

【市長】

 当時の決定を尊重したいと思います。

≪記者≫

 作成当初の計画どおりに公表して、社会で役立てるべきだという意見があることについてどのように思われますか。

【市長】

 そのようなことも含めて、当時の関係者の皆様方がその内容をご覧になり、公表については適切ではないと、その作成過程についても信楽高原鐵道が作ったもので、当時のJR西日本やその他関係者の皆様方から広く意見をいただいて作ったものではないと判断され、下された決定だと思いますので、そういった当時の状況や決定について、私も尊重したいと申し上げているところです。

≪記者≫

 当時の関係者というのは、先ほどおっしゃられた今井前社長と中嶋前市長と正木社長のことですか。

【市長】

 この冊子が出来上がって、それを公表するかどうかについて、決定された関係者の皆様方ということです。

≪記者≫

 今井前社長は、この冊子は、公表できるものだと思われていましたが、中嶋前市長と正木社長の判断だったのではないですか。

【市長】

 わかりません。経緯については、存じ上げておりません。

≪記者≫

 甲賀市に冊子を公開すべきではないかというような声は寄せられていませんでしょうか。

【市長】

 就任以来、そういったお声は1度もいただいておりません。

≪記者≫

 そういった声が寄せられたとしても、当時の関係者の決定を尊重すべきだというご見解でしょうか。

【市長】

 どういう形でご要望されるかによると思いますので、ご要望いただければ、その時に適時判断をしていきたいと思います。

≪記者≫

 キャッシュレス決済ポイントの件ですが、本社事業所を有する中小規模事業者が、どの程度の規模になるのか、教えてください。また総額1億円の財源はどうなっているのでしょうか。

【担当】

 まず、製造業建設運輸業については今のところ登録はございませんが、資本金または出資の総額は3億円以下、常時使用する従業員の数が300人以下。サービス業については、同じく5000万円以下、同じく100人以下。小売業については同じく5000万円以下、従業員の数が50人以下となっております。

 また小規模事業者については、製造業等は常時使用する従業員の数が20人以下、サービス業が5人以下、小売業が5人以下という形で、中小企業基本法に基づいております。

 財源につきましては、当初予算の編成時には、一般財源としていましたが、最終的にはコロナ給付金等の財源により賄っていくというような考え方になると思っています。

≪記者≫

 事業者というのは、貼りだされるのでしょうか。

【担当】

 基本的にチラシや170社の一覧表が特設ホームページに掲載されますので、消費者の皆様にご覧いただいて、ご利用いただくことになると思っています。

≪記者≫

 信楽駅前陶器市では、国道が渋滞し、会場まで時間がかかったという話がありました。これらを解消するため、鉄道を使ったパークアンドライドや、駐車場の確保について、お考えがあれば教えてください。

【市長】

 解決策としてはいくつかありますが、1つは、今、警察と併設されている信楽地域市民センター前の駐車場を早く有料化すべきだと考えています。その場所が有料化できれば、周辺の陶器屋さんや住宅における2台3台のスペースを有料化して貸し出すこともできると信楽地域の皆様からも声をいただいておりますので、そういった有料化を進めることにより、できるだけパークアンドライドの方に観光客の皆様の動線を導いていくということです。あとは個人所有のスペースを駐車場として有効に活用していただくことが大切だと思いますので、これについては早く観光協会の皆様とも協議を始め、検討を進めたいと思っております。

 今のところ、それ以外の解決策というのはなかなか難しいと感じております。

≪記者≫

 今、駐車場有料化という話がありました。地域の看板には、土日は観光客の方は無料で貸しますので、来てくださいというのがあり、整合性を取らないとなかなかうまくいかないと思いますが。その辺はどうお考えでしょうか。

【市長】

 現時点でご協力をいただいている個人の皆様方や陶器屋さんもたくさんおられますが、一定の方針を決めて、信楽全体で同じ方向で取り組んでいただくべきだと考えておりますので、地域の皆様方と一緒に1台でも多い駐車場スペースの確保を進めていければと思います。

≪記者≫

 信楽地域市民センター駐車場の有料化について、いつをめどに行うということは考えておられますか。

【市長】

 日頃は無料でご利用いただき、大きなイベントで渋滞が予想されるときに有料化できるような活用を考えておりますが、いつから実現できるかのスケジュールについての協議には至ってないところであります。

≪記者≫

 観光資源を生かし、イベントをすることは大事ですが、例えば秋の長い期間に地域だけでイベントをしていくのは難しいと思います。市でイベントをすればよいと思うのですが、その辺はどうお考えでしょうか。

【市長】

 信楽地域だけではなく、観光客の皆様方が落としてくださるお金は市の税収にも直接繋がってくることですので、これからですけれども、信楽地域の特性ある観光の内容を全市に逆に広げていくことも考えておりますし、信楽地域での観光のイベント企画にも積極的に関与して、他市町からの応援も含めて実現できればと考えております。

≪記者≫

 特別給付金については、4月1日から受付が開始されているということですが、今日初めての情報でしょうか。既に妊婦さんや不妊治療をされている方にはお知らせされているのでしょうか。

【担当】

 妊婦給付金については、4月1日からの母子保険手帳の申請時にご説明をさせていただいております。手続き等もしていただいております。

≪記者≫

 報道陣への発表が、今日初めてということでしょうか。

【担当】

 はい

≪記者≫

 特別給付金の支給については、いつ頃をお考えでしょうか。

【担当】

 夏前ごろを予定しております。

≪記者≫

 特別給付金の額については、上限ではなく、一律ということでよろしいですか。

【担当】

 はい、そうです。

≪記者≫

 県内の市では初めての事業ということですが、これに至った理由は何かありますか。妊婦さんからお声が上がったりしていたのでしょうか。

【担当】

 特にコロナウイルスでの不安のお声は聞かせていただいております。また甲賀市では、年々子どもの出生が減る、または横ばいの状況にあります。このため、少しでも安心して子どもを産んでいただき、子育てができるようにしていきたいと考えております。

≪記者≫

 甲賀市の元副議長がひき逃げなどで逮捕され、2日前に危険運転致傷の罪にかわって起訴されました。議会の話ではありますが、市民に不安を与えたことと思います。市のトップとしてコメントされることはありますか。

【市長】

 二元代表制の中で議長がコメントを発出されておりますので、私から何かを申し上げるということではありませんが、議員という立場にありながら飲酒をされて事故を起こされたということについて、報道を通じて私も承知いたしております。ご本人から、またはご本人と接見された方から直接お伺いをしたわけではありませんが、市民の皆様方にとって本当に大きな衝撃だったと思いますし、私も当選をされてから5年間ともに仕事をしてきたという意味において、非常に残念としか言いようがありません。今後、さらなる説明責任はご本人から、あるいは議会になるのか不明ではありますが、そういった状況になれば、しっかりと説明責任を果たしていくべきだと思います。

≪記者≫

 信楽高原鐵道事故の総括冊子を作るのであれば、客観性を担保し作成されるべきとのお話ですが、平成24年度の甲賀市の当初予算で冊子作成費用のために50万円が計上されていたということは、取材で確認しております。

市として冊子作成を了承されていたわけでありますが、当時に客観性の議論はなかったのでしょうか。

【市長】

 確認をしておきたいと思います。

以上