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令和4年8月9日 市長記者会見

〇あいさつ・情報提供

【市長】

 大変お忙しい中、ありがとうございます。本当に暑い日が続いております。

 消防の方の報告によりますと、熱中症の救急搬送が昨年度の同時期に比べて倍増しており、加えまして新型コロナ感染症の第7波ということで、連日、多数の陽性者が県内で確認されております。

 市といたしましては、医療体制の確保が最後の砦であり、何よりも市民の健康と安全を守るためには大切だと考えておりますので、医療機関と連携をとりながら、必要な検査、また処置をしていただけるように全力を挙げて注力いただいているところでもあります。

 そして、今年の夏休みにつきましては、現時点におきまして国・県からも行動制限が出されていないことや、間もなくお盆時期を迎える中で人の移動が特に活発となってまいりますので、一層緊張感を持って、目配り、気配りをして市政運営にあたらせていただきたいと思います。

 そうした中にありまして、「矢川神社の七夕まつり」や「しがらき火まつり」、「にんにん大花火」、また先日は「滋賀県消防操法訓練大会」を開催いただくなど、様々な地域活動、行事イベントにつきましても再開していただいており、大変ありがたく感じていると同時に、やはりこれだけ感染が拡大してくると、行事やイベントごとにも市民の皆様方からは様々な考え方があり、分断が生まれやすいような状況にもなっております。

 国・県また市の基準を市民の皆様方にも明確に説明しながら、活動範囲についても理解いただき、サポートしていくという、両輪をしっかりと動かしていきたいという思いであります。

 また、災害につきましても県内湖北を中心に被害が出ており、心からお見舞いを申しあげるとともに、必要なサポートについても、自治体の連携の中で、前に進めていきたいというように考えております。

 次に、第74回関西茶業振興大会の滋賀県大会の主要行事といたしまして、関西茶品評会出品茶審査会が8月3日から5日の3日間にわたり開催されました。

 非常に緊張感漂う審査会場でありまして、本市から普通煎茶及びかぶせ茶の部におきまして、最優秀賞となる農林水産大臣賞、また産地賞をはじめ、数多くの賞を受賞されるということをお伺いしており、大変うれしく誇りに思っております。

 今後、この滋賀県大会の行事といたしましては、入札販売会や消費拡大PRイベントなどを経まして、11月には、本市において褒賞授与式、出品茶展示会などの式典が開催される予定となっております。

 市としては、茶の国内需要の増進や健康の増進、またこの大会が茶業振興にしっかりと寄与できるように、取り組んでいきたいというように考えております。

 続きまして、子育てしやすい環境づくりに向けて、子育て世帯の経済的な負担軽減を図るとともに、安心して子どもを産んでいただいたり育てていただいたり、次世代を担う子どもの健やかな成長をまち全体で応援していくため、おむつ等支給子育て支援事業として、甲賀市乳児見守り訪問「こうかおむつ便」を実施することとしております。

 甲賀市に住民登録があり、市内で満1歳になるまでの乳児を養育している子育て世帯を対象としており、満1歳の誕生月まで月1回ご家庭を訪問させていただき、声かけや見守りを行い、様々なお悩みにもお答えをさせていただきながら、育児の不安の解消に努め、おむつ等の育児用品を支給するきっかけづくりを始めていきたいというように考えております。

 8月から申し込みの受付を始めており、10月より見守り訪問を開始する予定としております。

 次に、学習支援臨時教室といたしまして、夏休みの最終の土曜日と日曜日に宿題、また課題に取り組む勉強会を開催させていただきます。

 甲賀市における学習支援につきましては生活困窮家庭など、支援が必要な家庭の子どもたちが将来に夢を描いてくれるように生きる力、また規則正しい生活習慣を身につけて欲しいという居場所づくりを目的として、現在も市内各地域にて実施いただいております。

 今回の臨時教室につきましては、学習支援教室に通う子どもたちが集まり、大学生のボランティアやスタッフと一緒に宿題や課題に取り組むことで、学習に対しての意欲が一層高まることを期待するものであります。

 次に、ごみを集積所や衛生センター等まで運ぶことが困難な高齢者、または障がい者の皆様方が高齢化社会の中で徐々に増えてきております。

 ご自宅の玄関先に出されたごみを戸別に収集し、日常生活における負担軽減とあわせて、ごみの排出状況などにより見守りを行う、家庭系ごみ排出困難者支援事業を実施することとしております。

 概要といたしましては、燃えるごみを週1回、資源ごみを月1回、市が指定する日に収集させていただき、ごみが出されていない場合には、インターホンなどにより、お声がけをさせていただく事業内容となっております。

 対象世帯は、要介護認定を受けておられる65歳以上の方、または身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方のみで構成されている世帯と、介護保険サービスを受けている世帯または障害福祉サービスを利用し、家事援助を受けている世帯、またはこれに準じる世帯ということになっております。

 現在、利用申請の受付を行っており、9月から収集を開始できるように準備を進めさせていただいております。

 最後になりますが、新型コロナワクチンの接種に関する情報です。市では、接種しやすい体制を強化していくため、8月2日から西友水口店の集団接種会場におきまして、満18歳以上の3回目、そして4回目の接種者を対象に予約なし接種を拡大実施いたしております。

 それでは、結びになりますが3点、本日ご提供させていただく案件についてご説明させていただきます。

 最初に「未来甲賀市2022-若者政策アイデアコンテストーの参加者募集」についてであります。

本市で初めての取り組みとして、若者のシビックプライドの醸成や若者ならではのアイデアを市政やまちづくりに活かしていくため、若者限定の政策アイデアコンテストを開催いたします。

 コンテストにかかる参加対象者につきましては、15歳以上35歳未満の方で、募集期間は9月9日までとなっております。

 若者が活躍できる甲賀市を目指していかなければなりませんし、そうした機運が盛り上がるコンテストを考えておりますので、ぜひ積極的にご参加をいただきますようお願い申しあげたいと思います。

 次に、「移住定住モデル地域支援制度の募集」についてであります。

 この事業は、地域が主体的に地域課題に合わせた移住定住施策を実施していくために、県内では初めての取り組みといたしまして、移住定住モデル地域を指定して重点的に支援を行っていきたいというように考えております。

 特に、中山間地域におきましては、将来を担う若者の減少、空き家の増加など全国的な課題が甲賀市も例外なく山積いたしておりますが、こうした課題解決にしっかりと結びつけていきたいということ、そしてまた地域の魅力や個性を最大限に活かして定住、また移住を進めるために、地域と行政が連携してこのモデル事業を前に進めていこうとするものですので、地域の未来に関わる大きな事業としてぜひ積極的に応募していただきたいというように思います。

 最後に、「甲賀市子育て応援医療費助成制度の中学3年生までの拡充」についてであります。

 医療費助成につきましては、現在小学6年生までの児童を対象としておりますが、新たに中学3年生まで拡大していくことにより、子育て世帯の負担軽減に貢献していきたいというように考えておりますし、また子育て世帯から選ばれる地域に今なっていくための一つの施策として前に進めております。

 具体的には今年の10月診療分から健康保険が適用される医療費の自己負担分3割をすべて助成していくということになります。

 今後、新たに助成対象となる市内に住民登録がある中学1年生から3年生までの方につきましては、8月中旬に個別に通知させていただき、受給券の交付申請手続きをしていただいた後、9月下旬から受給券を順次郵送していく予定であります。

 これらの情報につきましては、この後、もう少し詳しく各担当から説明させていただきますので、ぜひお取り上げいただきますようにお願いを申しあげます。

 私からは以上といたします。

 

〇各担当より情報提供

   (1) 「未来甲賀市2022 -若者政策アイデアコンテスト-」の参加者募集について

 (2) 移住定住モデル地域支援制度の募集について

 (3) 子育て応援医療費助成制度の中学3年生までの拡充について

 

○質疑応答

≪記者≫

 医療費助成の件について、今回拡大される中学生の対象人数と、費用がどれぐらい変わってくるのか教えてください。また、小中学生完全無償化になると思いますが、県内での他の自治体の事例についても教えてください。

【担当】

 対象人数につきましては、中学1年生から3年生までで約2400名ということで、この人数を想定して今年度の予算を計上しております。

 費用につきましては、今年度の予算としては10月診療分からとなりますので、10月から1月までの4ヶ月分の診療で、医療費約1600万円を計上しております。

 年間にしますと、約5000万円の医療費がかかると見込んでおり、その分を助成させていただくということで予算をみております。

 また県内の状況につきまして、担当課で把握しているところでは、草津市、守山市、野洲市、栗東市でも拡充されるということを聞いております。この4市につきましては、今、小学3年生までの医療費助成をされているので、それを小学6年生まで拡充されるというように聞いております。

 8月1日現在で、小中学生でされているところとしては、近江八幡市と東近江市になります。また湖南市では、昨年の9月からだったと思いますが、中学生まで拡充されているということを確認しております。

≪記者≫

 オーダーメイド型の移住定住支援の開始について、取り組みはユニークだと思うのですが、これは地域の方から要請とか要望があって実施するということでしょうか。

【担当】

 特に中山間地域におきましては、移住定住の取り組みをどのように進めていけばよいかわからないという声や、既存の補助メニューでは細かいところに手が届いていないという意見をたくさんいただいております。これまでのように行政だけで補助メニューを考えるのではなくて、支援してほしいことを、地域と行政職員が一緒に考えて、それに合わせた形で取り組みをしたいという思いで作ったものですので、特に中山間地域の皆様方の声に基づいて実施するものとなります。

≪記者≫

 補助メニューについては、具体的にはどういったものを想定していますか。

【担当】

 相続に係る相談会を地域ごとにしてほしいという声や、ちょっと極端な話でありますが、仏壇の処分の仕方がわからないので、そのルールを一緒につくって欲しいというものなど、細かなところについての声を聞いています。それを形にしていきたいと考えています。

≪記者≫

 市長は濃厚接触者になられて、リモートされていたと思いますが、その後の経過や所感についてお教えください。また、濃厚接触者が増えてきて、医療システムも、一部ショートしたような話もあったりもしますので、思うところがあれば教えていただければと思います。

【市長】

 職員の皆さんにも地域の皆さんにも大変ご心配をおかけしました。

 家族が陽性となり、保健所に連絡をしたところ、私も濃厚接触者になりましたので、1週間の自宅待機が命じられました。もちろん、その間、毎日抗原検査をしておりましたので、私自身は幸いにも感染せずに過ごせておりましたが、他の家族には感染してしまっているということで、やはり家庭内感染の強さというか、感染力の強さというものをひしひしと感じているところであります。

 また、濃厚接触者の自宅待機の日数の調整というのは、今、国でなされてきていますが、例えば子どもが1人感染すると、濃厚接触としてそこから7日間の自宅待機を命じられて、例えばその3日後に、他の子どもが感染したら、そこからまた7日間の濃厚接触となり、2週間とか、長い場合だと20日間ぐらい、何の症状もなく、自宅待機がずっと命じられるような状況になっておりますので、その辺りの定義は本当に早く改善をして、できるだけ社会復帰を早くしていただけるように、新たなルールづくり、制度づくりが必要だというように思います。

 幸いにも、ここ2、3年、甲賀市役所の手続きも電子化を進めて参りましたので、本当にPC1台で、私自身もこの市役所にいるのと変わりなく決裁ができたり、あとは県への要望につきましても、少し失礼な形にはなったのですが、知事に対してもリモートで要望させていただきました。ICT技術の恩恵を受けながら何とかできましたが、フェイス トゥ フェイスで色々なお話をすることには、やはりかなわないというように思いますので、そういった形で、今後の市政にも職員の皆さんの働き方にも活かしていければというように思います。

≪記者≫

 新型コロナについて、他の地域では例えば郵便局や鉄道会社などで濃厚接触者が増えることで通常業務に支障が出たこともありますが、甲賀市では今のところ病院や公共施設などで通常業務ができなくなる事例というのは聞いておられるでしょうか。

【市長】

 そこまではありません。

 影響はこのコロナ禍の3年間ずっとありますし、職員の働き方についても、ワクチン接種も含めて負担はありますので、本当にストップしてもおかしくない状況、綱渡りの状況ではありますが、今のところは、そういった目に見えての支障は出ていないというところです。

以上