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令和4年10月6日 市長記者会見

〇あいさつ・情報提供

【市長】

 改めまして本日は大変お忙しい中、定例記者会見にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

 大変過ごしやすい気候となってまいりました。新型コロナにつきましては、ようやく新規陽性者数が減少傾向に転じているということ、またオミクロン株に対応したワクチン接種が開始されたことなどから、ご承知の通り、国では、全数把握の簡略化、また高齢者等の重症化リスクのある人に医療の重点を置くというような大きな方向転換、次の新たな段階での意向を示されたところでございます。

 引き続きウイズコロナの感染対策のあり方について、市といたしましても国県の動向を注視しながら対策を講じていきたいと考えております。

 さて明日10月7日、先にご案内をしております日本六古窯サミット2022in信楽を開催させていただくことになります。

 本来であれば2020年に開催予定でありましたが、コロナの影響を受けて、2年延期し、ようやく明日の開催になるということでございます。

 当日、信楽産業展示館の信楽ホールで実施します、サミットセレモニー、また基調講演、トークセッション等については、招待者のみにご参加いただく予定でありますが、会場周辺につきましては、六古窯各産地の名産を集めたマーケット「六古窯市」や企画展示、また野焼きフェスティバルのほか、後ほど情報提供させていただきます、ストリートピアノの展示、またプロミュージシャンによるアートピアノのライブなどで賑わう、開かれたサミットを予定しております。

 また解禁設定つきの情報になりますが、サミットの冒頭には、甲賀市を舞台に信楽焼の陶芸家川原喜美子さんの半生を描いたNHKの連続テレビ小説スカーレットにご出演をされた、俳優でシンガーソングライターの松下洸平さんにもお越しをいただくこととなっており、六古窯産地への応援メッセージをいただく予定をしております。

 続きまして、先月30日に閉会いたしました9月の定例市議会では、提出いたしましたすべての案件について、慎重なご審議をいただき、ご承認、またご認定、ご決定をいただくことができました。

 今後、補正予算で計上しました新型コロナのオミクロン株に対応するワクチン接種の実施経費、また電力、ガス、食料品等の価格高騰による負担増を踏まえた、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯への緊急支援給付金の支給などについて、速やかな事業執行を図っていく予定をしております。

 そして議会最終日には議長とともに甲賀市環境未来都市宣言をいたしました。

 新たな経済の活性化、また将来にわたって子どもたちに確かな環境を残していく、しっかりと引き継いでいくという、大変大切な事業が今年度を皮切りにスタートいたします。

 本市ならではの環境への取り組みを心の豊かさにつなげていこうとする、特徴を活かした脱炭素に向けた取り組みを積極的に推進し、宣言にも示しております「再生可能エネルギーを軸としたエネルギーシフト」をはじめ、5項目の新たな挑戦を、市民、事業所、議会、行政が一体となり、オール甲賀で進めてまいりたいと考えております。

 続きまして、昨年、甲賀市内で撮影が行われました、横浜流星さん主演の映画「線は、僕を描く」が10月21日から全国の映画館で上映されます。

 この映画は水墨画をテーマとした青春映画となっておりますが、ロケ撮影には、市役所庁舎、また甲賀看護専門学校、油日神社や甲賀地域の養鶏場など6ヶ所で行われまして、映画の中にも甲賀市が多く登場しております。

 この映画を本市と甲賀ロケーション推進協議会が応援をする取り組みとして、11月末まで市役所1階のロビーにてパネル展を行っております。映画、市内各所でのロケの風景を紹介させていただいたり、主人公の横浜流星さんが映画で着ておられた衣装なども展示しておりますので、映画とあわせて、ぜひこのパネル展についても、ご覧になっていただきたいと思います。

 また8月の定例記者会見でご案内いたしました、「ぶらり甲賀 蔵めぐり地酒飲み比べセット」の販売につきましては、大変ご好評いただき、販売から約1ヶ月で、1000セットの予約があり、完売いたしましたのでご報告させていただきます。

 続きまして10月23日、第72回全国植樹祭の開催を記念いたしまして滋賀県また全国植樹祭滋賀県実行委員会などの主催による、秋のポスト全国植樹祭が開催されます。

 当日は、鹿深夢の森におきまして将来世代に伝えるために建てられる記念碑の除幕式が行われるほか、油日林木育種場に移動して公益財団法人イオン環境財団様との官民協働による植樹活動も予定されております。

 私も市議会の議長とともに記念碑の除幕式に参加させていただき、植樹も行います。

 東京会場で天皇皇后両陛下がお手植えをいただきました苗木がいよいよお披露目されるということでありますので、大変楽しみにしております。

 第72回全国植樹祭をこれからの林業振興や森林づくりの再スタートに位置づけ、豊かな森林資源をしっかりと活用していくために、植える、育てる、使う、また植えるというこの持続可能な循環型林業の確立を目指していきたいと思います。

 次に本市では、若者が同郷の同世代との繋がりを取り戻し、ふるさとについて考える機会を作っていこうという思いで、30歳を迎えることを契機とした交流会「30歳の集い」の開催支援補助制度を滋賀県内で初めて創設いたしました。

 同世代のつながりを再構築することにより、Iターン、Uターン、そしてまた、Jターンや自然な縁結びの機会など、新たな関係性を、人生において大切なきずなを再度育んでいただきたいという思い、また市内のホテルや飲食店との連携により経済波及効果が生まれることにも期待をいたしております。

 最後になりますが、新型コロナワクチンの接種に関する情報であります。

 9月20日から接種が可能となりましたオミクロン株対応ワクチン接種につきまして、本市では、9月26日から順次使用ワクチンの変更を行っております。

 10月17日からは新たに4回目接種の対象者となる12歳から59歳までの方に接種券の発送を順次行う予定であります。そして、現在、国で検討されております接種間隔の短縮、5ヶ月から3ヶ月への短縮についても決定され次第、対応できるよう準備を進めております。

 それでは、本日この後に詳細提供をさせていただく2つの案件についてご説明申しあげます。

 最初にアールブリュット魅力発信事業「ふ・れ・る・とプロジェクト」についてであります。

 市内のアールブリュット作品の魅力発信から活用へ、活用から潤いをテーマにアーティストの創作活動が広がり、市民の皆様が日々の暮らしでアートに出会う機会をつくり、心豊かなまちづくりとなるように取り組みを進めております。

 今年度につきましては、子どもたちの生活の場である学校にアールブリュット作品を届けさせていただき、身近に芸術に触れてもらうことで、子どもたちにとって未来のよりよい共生社会を実現するため、考え学ぶ機会になればと期待しております。

 概要としましては、市内小・中学校23校の空き教室などを活用させていただきながら、アールブリュット作品展覧会「教室はミュージアム」を実施したり、一部の学校にスタッフが伺い、学習会「ふれるとミーティング」により、障がいや共生社会について話しあってもいただくものであります。

 次に「六古窯サミット ピアノライブ」の開催についてであります。

 この度、アートピアノの2号機が完成いたしました。今回もやまなみ工房さんにご協力いただき、所属アーティストの吉田楓真さんに、ピアノにペイントをしていただきました。

 このピアノは六古窯サミット開催期間中、ストリートピアノとしてどなたでもご自由に演奏していただけるように、会場の信楽産業展示館に展示いたします。

 また、このアートピアノを使用しまして、10月8日から10日までの3日間、「六古窯サミット開催記念アートピアノライブ」として、プロのミュージシャンによる演奏会を予定しております。

 この2点の情報につきましては、それぞれの担当からご説明をさせていただきます。また会見の後半におきましては、「甲賀流忍者大祭 忍検定」や、「忍夜討」の開催について情報提供いただきますので、ぜひ取り上げていただきますようお願い申しあげます。

以上といたします。よろしくお願いします。

 

〇各担当より情報提供

(1) アールブリュット魅力発信事業「ふ・れ・る・とプロジェクト」について

 (2) 六古窯サミット アートピアノライブの開催について

 

○質疑応答

≪記者≫

 水口医療介護センターについて、中間答申ではかなり厳しい内容があったと思います。多くの経営課題がありますけれども、特に収支課題については、効果的な対策を見い出すのは、困難であるというようになっているかと思います。結論として、指定管理などを検討したらどうかというような話もありました。

 確かにかなりの補助金が入っており、市の財政にも多少なり影響があるかと思いますが、今後どのようにしていくかを考えておられるのかお伺いします。

【市長】

 今おっしゃっていただいたように本年の6月に市の地域医療審議会から、答申が出ました。その中身としては、民間活力を導入し、経営形態自体を転換していくことで早期の抜本的な見直しを図っていくべきということでありました。

 今、ご指摘いただいたように、毎年約2億円、水口医療介護センターに市の一般財源から負担しながら事業の継続をしているところでありますが、当初設立された時より貴生川駅周辺エリアにおける医療環境も変わってきており、個人医院やクリニックも多数立地いただいている中で、果たしてこの甲賀市が他の民間の医院やクリニックと同じようなサービスを提供していくことが必要かどうか。公的な役割を果たしていく、また市民の皆様の貴重な税金を投入していくにあたっては、今後、その民間の皆さんがなかなか取り組めない分野について、しっかりと市としてサポートしていく必要があるというように考えています。

 具体的には、例えば休日や夜間などの民間の皆さんの医療行為が手薄になるような部分をしっかり埋めていくということもそうだと思いますし、隣接するケアセンターささゆりに関しては、これまでの抱え上げない介護など技術的な面でサポートするというのも一定大きな役割を果たしてきておりますので、今後はそういったところを強化し、市全体の医療がより充実するような方向で、財源、また人材などの部分についてシフトをしていきたいというように考えております。

 市では、今サウンディング調査や答申の趣旨を踏まえた見直しに向けて準備しており、令和6年度を目途に新たな体制に移行できるよう進めているところです。

≪記者≫

 令和6年度に向けた新たな体制に関して、指定管理の検討をこれからしていくということでよろしいでしょうか。

【市長】

 そういった手法がとれるのかどうかについて、サウンディング調査をさせていただいていますので、調査結果が出次第、その手法についても具体的に決定して準備を進めていきたいと思っております。今のところはまだであり、明確に決定している段階ではないということでご理解をいただければと思います。

【健康福祉部理事】

 市長が申しましたように、8月にはサウンディング調査をさせていただき、市域の医療機関の方からも今後の医療のあり方などのアイデアやご意見を聞かせていただきました。医療審議会においても、この指定管理という方向で受け手があるのかどうかの独自のアンケートもされましたので、その結果、市内の医療機関からは参加をしたいという意向があったことを申し添えさせていただきます。また、9月の市議会の厚生文教常任委員会において、方針としては、現在指定管理の方向で検討している旨の報告をさせていただいたところです。

≪記者≫

 先月、甲賀市で出張お城エキスポが開かれました。また本日の情報提供でもお城関連で合戦イベントがあります。甲賀市には多くのお城があり、密集度がすごいということも聞いておりますが、お城の部分に関して、今後どのように活用、PRしたいとお考えでしょうか。

【市長】

 お城エキスポにおける基調講演でもお話がありましたが、日本で一番、いわゆる忍者がつくった山城などが密集している地域がこの甲賀市であります。今の甲賀町の和田城などは若干見せる化ができているのですが、やはりその辺りに点在している城跡についてはまだ十分に見せる化ができていないというように思っておりますので、徐々に整備をしながら、この地域がどういう城を築いて、忍者がこの地域の自治を育み、そして外からの敵に備えたのかというようなこともしっかりと、とにかく見せる化をしていくことを考えております。

 そして市としては、これに関する資料をしっかりと整理をしながら、市民の皆様や、市外の皆様方に周知していくことが大切であるというように思っております。城ファンからすると魅力的な地域ではありますが、そういった認識をもう少し広げて、甲賀市のこれからの観光コンテンツの一つに、しっかりと位置づけていきたいというように考えています。

≪記者≫

 公立甲賀病院の経営について、今年度に限っては新型コロナの補助金により一定の黒字化が見込めるかと思いますが、それがなくなればまた厳しくなるだろうということもあります。そういった中で経営環境改善等について、どのようにお考えかを教えていただければと思います。

【市長】

 採算が最優先だというところは十分に理解できますが、地域医療の担い手として不採算部門も含めてしっかりと役割を果たしていただきたいというのが、やはり市民の健康づくり、安全安心を守るためには大切であると考えております。

                                                         以上