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令和4年11月4日 市長記者会見

〇あいさつ・情報提供

【市長】

 大変お忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます。

 それでは、令和4年11月の定例記者会見のご挨拶を申し上げたいと思います。

 日に日に、朝夕の冷え込みが増してまいりました。今日も報道等を拝見していまと、県のリスクレベルも1に引き下げられ、旅行支援も再開されているところですが、関西エリアも第8波に入ったというようなデータが示されております。

 引き続き、感染対策、また社会経済活動の両立ということを主眼に置きながらウイズコロナに向けた各種施策もしっかりと前に進め、市民の皆様方の健康を守るという、これまでの取り組みについても慎重に進めていきたいと考えております。

 こうした中、市内におきましても様々なイベントを開催いただいております。

 10月には市や地域の活性化に繋がる日本六古窯サミット、そしてポスト全国植樹祭が盛大に開催され、市内外からも大変多くの皆様方にご来場いただくことができ、大変うれしく思っております。

 また明日には、あいこうか市民ホールにおきまして、第74回関西茶業振興大会滋賀県大会式典が開催されます。褒賞授与、出品茶展示会、そして記念講演などが執り行われます。なお、記念講演では、尾木ママにご出演いただいて食育等について講演いただく予定をしております。

 また明後日には3年ぶりとなります、「2022あいの土山マラソン大会」が開催されます。多くの関係者にご準備いただき、また企業の皆様方には多くのサポートをいただいておりますことを改めて感謝申しあげたいと思います。

 マラソンの部では930人、ハーフマラソンの部では929人のエントリーをいただいております。大変アップダウンのある自然豊かなコースで全国的に有名なマラソン大会となっております。当日はゲストランナーとして、日本女子長距離界の第一人者として活躍されてこられました福士加代子さんにハーフマラソンにも出場いただくこととなっております。また東京2020パラリンピックトライアスロン競技で日本初の銀メダルを獲得された宇田秀生選手、そして女子マラソンで見事5位に入賞された藤井由美子選手につきましても、それぞれフルマラソンまたハーフマラソンにご参加いただくこととなっております。

 また、早稲田大学では箱根駅伝にも出場された水口東高校出身のプロのランニングコーチであります大角重人さんもお迎えすることになっております。

 このように本当に全国に発信ができる歴史と伝統あるイベントが続いてまいります。こうした機会を逃さずに甲賀市の元気を全国に発信し、観光振興や産業振興につなげていければと考えております。

 また、皆さんご存知のとおり、先日ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなりました「風流踊」には、本市で受け継がれている瀧樹神社のケンケト踊りを含む「近江のケンケト祭り長刀振り」が対象となっていることが発表されました。

 正式には、もう少し手続きが必要ということでありますが、本市にとりましても本当にうれしいニュースでございました。

 続きまして、先月12日には、甲賀市が経済産業省の進めるデータセンターの地方拠点整備事業に採択いただくことができました。

 全国では10ヶ所、一次募集、二次募集を含めて採択された中の一つが甲賀市であり、滋賀県内では唯一であります。この採択によって直ちに民間投資が募れるということには繋がりませんが、全国的にも、また海外からも注目される一つの要因になると考えております。こうしたことの優位性をPRし、データセンター事業者の誘致活動もこれから積極的に進めていきたいと考えております。

 次に、これまで本市では、職員の夏季における健康管理と庁舎の適正な冷房による省エネルギーの徹底を図るため、職員のエコスタイルを5月から10月までの期間を設けて実施してきましたが、期間終了後も引き続き働きやすい服装での勤務を推奨し、執務の効率化やストレスの軽減により職務能率を向上させ、市民サービスの一環にもつなげていこうということで、引き続き場所に応じたスタイルで働ける環境を整えることとしました。

 次に、市では、甲賀市公式LINEのメニュー機能の変更にあわせて、生活に困りごとがある方が気軽に相談ができるように、LINEでの相談受付を11月1日から開始しております。

 ご相談については、子育て、健康、高齢者、障がい、生活困窮・生活保護、ひきこもりの6分野で構成しており、相談者からのアクセスは24時間365日可能となっております。

 今年度から実施しています、重層的支援の取り組みの一環として、こうした機能をしっかりと働かせることにより、多くの市民の皆様方にご利用いただけるよう周知してまいりたいと考えています。

 次に、11月13日には、「ちょっと駅まで  ちょっと貴生川」と題して、貴生川駅周辺のまちづくりのための社会実験を実施することとしております。

 貴生川エリアプラットフォームとして、市民の皆様方と市が今年の3月末から毎月集まり、貴生川駅周辺の課題やその解決策を、ワークショップを通じて議論を重ねていただきました。そこから出たアイデアをまずは現地で一度試してみようというのが今回の取り組みであります。

 概要としましては、貴生川駅の南口周辺に食堂やキッチンカー、また旧滋賀銀行内での子どもの遊び場やカフェのほか、杣川河川敷でのヨガ体験、駅前から河川敷までの歩道の灯りづくりなどを予定いただいております。

 新しいまちづくりを進めていくために、駅周辺で人が集まる楽しみのタネを探しながら可能性を探る、初めてのチャレンジとなります。

 皆様方の思いが実証実験ではありますが、形になっていくことを実感として体験していただくという意味においては、非常に楽しみでありますし、意義ある取り組みだというように思います。

 最後になりますが、新型コロナのワクチン接種に関する情報をご提供させていただきます。

 10月24日から接種が可能となりました、生後6ヶ月から4歳までを対象とした乳幼児へのワクチン接種について、本市では対象者の保護者の皆様方がこのワクチン接種について、その効果や副反応のリスク等をご理解いただき、接種を考えていただく機会とするため、対象者の保護者の皆様方へ文書送付による周知を行ったうえで、接種を希望される方が接種券の発行を申請いただく「申請方式」により、接種券の発行を行っていきたいと考えております。

 その他、10月31日現在における本市のワクチン接種状況についてでありますが、5歳以上の3回目接種対象者の接種割合は67.0%。12歳以上の4回目接種対象者の接種割合は33.7%となっていることをご報告申しあげます。

 それでは本日提供させていただく2つの案件について、ご説明いたします。

 1点目は、若者政策アイデアコンテストであります。

 先の定例会見でもご案内させていただきましたが、本市初めての取り組みとして進めてまいりました、若者政策アイデアコンテストが、約2ヶ月間の検討期間を経て、いよいよ発表いただくこととなります。

 高校生、大学生、社会人など本当に幅広い層から、14組54名の方々にご参加いただいており、若者ならではのアイデアや視点でプレゼンテーションを行っていただきます。

 甲賀市の未来を担う若者が、自らの力でよりよくする政策アイデアを発表する貴重な機会であります。報道機関の皆様方におかれましては、ぜひ取材をいただければと思います。

 次に甲賀市ウッドスタート宣言についてです。

 第72回全国植樹祭の開催を契機としまして、木育の取り組み、また地域産材の利用を推進していくため、東京おもちゃ美術館とともにウッドスタート宣言を行います。

 ウッドスタートとは、東京おもちゃ美術館が提案されている木育の行動プランのことでありますが、滋賀県が宣言されて以来、県内の市町による宣言については初めてとなります。ウッドスタート宣言後には、甲賀市産の「木のおもちゃ」を東京おもちゃ美術館監修のもとに作成し、来年度以降に市内の子どもたちに誕生祝い品として贈呈できるよう準備を進める予定であります。

 なお、この2点の情報につきましては、この後それぞれの担当から詳しく説明をさせていただきます。

 また、会見後半では、甲賀流リアル忍者館の2周年記念キャンペーンおよびイベント「甲賀流リアル忍者感謝祭」、また「信楽でやきものをしませんか。やきもののまち、信楽産地ツアー」の開催について、情報提供いただくことになっております。市政情報とあわせて取り上げてくださいますようお願い申しあげ、私からの説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

 

〇各担当より情報提供

(1) いよいよ発表!若者政策アイデアコンテスト

 (2) 甲賀市ウッドスタート宣言について

 

○質疑応答

≪記者≫

 データセンターの件について、全国10ヶ所の中の一つということで、改めてこのセンター誘致の取り組みがどういう状況にあるのか、また支援のメリットなど詳しいご説明をお願いします。

【市長】

 本市が、新名神高速道路沿いであることや、多くの工場が集積していること、また地盤等も災害に強い地域であることなどを認めていただきましたので、今後、国から配分される予算を活用して、調査等を行っていくということであります。また国からこの10ヶ所が発表されていますので、千葉県のほうでもグーグルがかなりの投資をされてデータセンターを作られるという動きもあるように、この関西エリアでもそういった動きが出てくると期待して、市からも営業していく、また先方からの問い合わせなどに迅速に対応できる体制を整えている状況であります。

 ただ、市がもともと開発を予定していた200ヘクタールの地域に関して、データセンターでは大きな敷地は必要ありませんので、その一角をデータセンターとして誘致できれば、その周辺にはIT関係企業の立地も期待できるとも伺っており、そうした大きな構想に育てていけるよう、しっかりと取り組みを進めていきたいと考えているところです。

【担当】

 今年4月に経済産業省から誘致を進める自治体として、60自治体と78ヶ所が公表され、その時点で本市にも聞き取り等が事業者の方からありますので、現在調整を進めています。今回の経済産業省の補助金により調査をし、その結果についても事業者の方に提示しながら、誘致について進めていきたいと考えております。

≪記者≫

 国が進めていくスケジュールがわかるようでしたらお願いします。

【担当】

 今のところ、明確なスケジュールは決まっておりません。

【市長】 

 県内広く見渡しても、あれだけの一団の土地が準備できるまちというのが、おそらく本市だけになっていると思いますので、県にも要望として、あのエリアを一緒に次世代の産業を引っ張っていくような、また新しいイノベーションが生まれるようなエリアに一緒に育てていって欲しいということで協力をお願いしているという状況であります。

≪記者≫

 市長に就任されて2期目の中間点になると思います。コロナのこともあり、大変なことが多かったと思いますが、公約もいろいろ出されているなかで、ここまでの2年間の評価や今後の意気込みなどあればお願いします。

【市長】

 2期目の公約の進捗状況については、現在135項目、公約として市民の皆様にお約束させていただき、そのうち131項目に着手し、何らかの検討に入っていたり、サービスとしてご提供させていただいているところです。残りの4項目では、獣害対策や私自身の政策立案過程のシンクタンク機能などについて、まだ着手できていないところもありますが、ほとんどについては着手ができており、本当に職員の皆さんが頑張って、また議会の皆様方のご理解もいただきながら進められているというように考えております。

 具体的なものについては、中学3年生まで医療費無償化の拡大、おむつ便による、おむつ等の育児用品の支給、学力向上のためのAIドリルの導入、病児保育の実施なども実現させていただいているところであります。

 経済分野では、第72回全国植樹祭を契機とした環境未来都市宣言の実施や、今回のデータセンター等、トップセールスをするというような項目については、名神名阪連絡道路の重要物流道路への指定も含めて、多くの皆様方のご協力もいただきながら、未来に繋がる施策についてもしっかりと着手ができているというように考えております。

 福祉分野におきましては、妊婦健診における費用の全額補助について、市民の皆様方から大変ご評価いただいております。また、これまで課題となっていました高齢者や障がい者の皆様方がごみを集積所まで運ぶことができないところについても個別に収集する仕組みもつくらせていただき、現在実施をさせていただいているところであります。

 若者政策アイデアコンテストもいよいよ開催いただきますが、自治振興会も含めて地域別のグランドデザインをつくっていこうという取り組みについても進めさせていただいたり、その他財政の健全化、証明書発行の簡素化、手続きのオンライン化など、形になったものもたくさんありますが、本当に時代の流れは早く、市民の皆様方のニーズも日々多様化していることを実感しております。そうした中で、特に環境分野、デジタル化というような時代の流れに遅れないように、来年度の予算編成においては、実証実験枠を設けさせていただき、とにかく失敗を恐れず、やってみたいことや今やらなければならないと感じることを、まずは一歩踏み出そうとする新しい試みを通じて、より他の市町と比べても選ばれるまちづくりに取り組んでいきたいと考えております。

≪記者≫

 予算編成における実証実験枠とはどのようなイメージでしょうか。

【市長】

 新しいことを始めるときに、なかなか前例踏襲から脱却できなかったり、様々な制度を変更していくことは大変な作業でもありますが、職員の中には、アイデアベースをたくさん持っていることもあります。そういったものを一度各部局であげていただき、これにかかる一定の予算枠を設けることにより、職員の皆さんのアイデアをまずは形にしていきたいと考えており、予算編成過程で様々なアイデアが出てくることを期待しているところです。

≪記者≫

 小学校再編について、現在どのような状況にあるのか。また今後どのようなスケジュール感で進めていくのかなど、ご説明をお願いします。

【市長】

 教育委員会で議論いただいておりますが、一定、各地域から小学校統廃合についてのご意見をいただいたというところであります。

 多くはやはり存続が望ましいというお声でありましたが、一部地域では、統廃合もやむを得ないというようなお声もいただいております。また、方法によっては統廃合もできるという意見もいただいておりますので、そうしたところを教育委員会の中で整理いただいているところであります。

 ただ、再編計画というもとの計画がありますので、今後、議会の皆様方との協議や計画変更も含めて、今教育委員会の中で話を進めていただいているということですが、一定、統廃合について、条件次第では前に進めることが必要だと考えておられる地域については、極力早く地元と話を進めて、条件整理を行うことが必要だというように考えております。

 具体的なスケジュールについては、私の方から明言できるものではありませんが、教育委員会では、現在そういった作業が進んでいるというところです。

                                                        以上