メニュー表示

メインメニュー

閉じる

令和5年1月12日 市長記者会見

〇あいさつ・情報提供

【市長】

 皆様あけましておめでとうございます。

 甲賀市政クラブ各社の皆様方には健やかに新年をお迎えのこととお喜び申しあげます。

 旧年中は、地域の情報などの取材や発信等をいただき、改めてお礼を申しあげます。本年も積極的な情報提供に努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申しあげます。

 昨年1年を振り返りますと、一番大きな出来事はやはり第72回全国植樹祭の開催でありましたが、その他にも、名神名阪連絡道路の重要物流道路への追加指定、また新名神甲賀工業団地への進出企業に操業を開始いただいたり、第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会に向けた、本市準備委員会の設立などを行ったところであります。

 夏以降は新型コロナへの国の行動制限も解除され、アフターコロナを見据えて大きく舵がきられた年となりましたが、市内では地域のにぎわいや絆を取り戻すために、様々な行事を再開いただき、大変ありがたく、うれしく感じたわけでもあります。

 また、秋以降には環境未来都市宣言、日本六古窯サミット2022in信楽、そして産地賞を受賞いただいた第74回関西茶業振興大会滋賀県大会の開催、加えまして土山宿本陣跡の国登録有形文化財、また瀧樹神社のケンケト踊りを含む「風流踊(ふりゅうおどり)」のユネスコ無形文化遺産への登録、国が進めております拠点データセンター整備にかかる調査事業の採択などが記憶に新しいところであります。

 これらの実施等にあたりましては、市民の皆様、関係者の皆様のご協力があってのことと厚くお礼を申しあげるところであります。また、いずれもが本市のさらなる飛躍に向けた第一歩となる大変重要な内容ばかりであります。

 今回のこの機会を最大限にしっかり活かしきれるように取り組みを進めていく必要があると強く感じております。

 先ほど申しあげました環境未来都市宣言を踏まえまして、実行計画の策定に今後取り組んでいくこととなってまいります。

 この1月1日には、環境未来都市宣言の創生に関する組織体制を強化するという意味におきまして、地球温暖化対策・カーボンニュートラル推進に特化した「環境未来都市推進室」を新たに設置させていただきました。

 2050年のカーボンニュートラルに向け、豊かな森林資源の活用など本市ならではの特徴を活かした、脱炭素に向けた取り組みを積極的に推進し、宣言にも示しております「再生可能エネルギーを軸としたエネルギーシフト」をはじめとする5項目の新たな挑戦を、市民、事業所、議会、行政が知恵を絞りながら一体となり、オール甲賀で取り組みを進め、地域のにぎわいや経済の活性につなげていきたいと考えております。

 また国の方では、本年4月1日に「こども家庭庁」が新たに創設されるとともに、国や県の予算におきましても、子どもや子育て支援が強化をされる、軸になってくるという方針も示されております。

 甲賀市では、既にこれまで「地域経済」や「福祉・介護」に加えまして、大きな柱として「子育て・教育」ということを積極的に注力してきた自治体でもあります。

 今後はその取り組みをさらに充実させていくことはもちろんですが、子どもたちが自分らしく未来を切り開いていける、まちづくり子育て教育施策を進めていくことが大変重要になると思っております。

 そうした中で、令和5年度の予算編成もただいま大詰めを迎えております。人口減少、少子高齢化に加えまして、物価高騰、コロナ対策、自然災害など多くの課題が山積しておりますが、健康、福祉、教育、市民の皆様の暮らしを守るため万全の対策を講じながら変えるべきものは変えると、未来への大きな挑戦も積極的に進めていき、きめ細かな事業構築に努めてまいりたいと思います。

 来月中旬には、予算案について説明、公表させていただく予定であります。

 それでは本日提供させていただく3つの案件について簡単に概要を説明申しあげます。

 最初に、甲賀市ふるさと納税の新しい取り組みについてです。本市には現在700以上の納税返礼品を用意しておりますが、新たに2つの項目について導入し、充実を図っていこうと考えております。

 1点目は、オンラインゴルフクーポン券になります。

 千葉県市原市や栃木県栃木市などに続いて、全国4例目、県内では初めての取り組みとなります。

 本市はご承知の通り、国内ゴルフ場数第3位のまちでもあります。ゴルフ予約サイトの「楽天GORA」での予約時に使えるオンラインクーポン券で、市内20コースで利用いただける予定としております。市内のゴルフ振興にしっかりつなげていきたいと考えております。

 2点目は、NFTアートであります。NFTは世界的に注目を集めているブロックチェーン技術を活用した偽造不可能なデジタルアートになりますが、新しい技術の活用などにより先進的な取り組みに積極的な自治体であることの認知拡大や、NFTを通じて地域の名称や特産品などをPRしていくことが可能になります。

 今回返礼品に加えることで、新たな寄附者層に対して本市の魅力をしっかり発信していきたいと考えておりますし、こちらも県内では初めての取り組みとなります。

 NFTアートのデザインとしましては、市内の観光名所を背景に、日本最大級のNFTプロジェクトである「クリプトニンジャパートナーズ」のキャラクターと本市の特産品が描かれるものとなる予定です。

 以上2点の取り組みについては、いずれも2月1日から開始いたします。

 次に甲賀伊賀地域就職面接会の開催についてであります。

 この面接会は、甲賀と伊賀地域における雇用の確保や就業促進、求人者と求職者のマッチングおよび就職をきっかけとした地域への移住定住促進を図るものであり、甲賀伊賀初の合同開催となります。

 甲賀市と伊賀市は県域が異なるものの、生活行動圏は共有しており、その両市とハローワークが合同で開催することにより、出展企業にとっては参加求職数が増加をすること、また求職者にとりましては、多様な企業への就職の可能性が広がることなど、双方に利点が期待できるものであります。

 甲賀市伊賀市ともに製造業を抱える大変大きな内陸工業地域として発展を遂げておりますが、共通の課題について県域を越えて、一体となって解決していきたいと考えております。

 当日会場では、職業訓練や移住定住に関する相談コーナーを設置し、また就職応援セミナーも同時開催するなど、内容の充実を図ってまいります。

 最後に、かふか21子ども未来会議「甲賀市子ども議会」の開催についてであります。

 この取り組みは実行委員会の皆様のご協力をいただきながら、公募によって任命させていただきました20名の小中学生の皆さんが、これまでの地域視察や勉強会などの活動の集大成として、甲賀市議会の議場で市に対して提案、また提言をいただくもので、今回12回目を迎えることとなります。

 資料にもありますとおり、質問項目も既に通告いただいておりますが、毎年私はもちろん、各部長におきましても、真摯に受けとめながら丁寧に答弁をさせていただいております。

 また光る提案については、即座に市の施策に反映してきた実績もございます。

 子ども議会の皆さんにも本当に良い経験になると思いますが、我々行政側も子どもならではの視点に改めて考えさせられるところでもありますし、ヒントをいただくという意味では大変有意義な取り組みになっております。

 以上3点の情報の詳細につきましては、この後、それぞれの担当から説明をさせていただきますので、ぜひ取り上げていただきますようにお願い申しあげ、私からの説明とさせていただきます。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

〇各担当より情報提供

 (1) 甲賀市ふるさと納税の新しい取り組みについて

 (2) 甲賀伊賀地域就職面接会の開催について

 (3) 「かふか21子ども未来会議」甲賀市子ども議会の開催について

 

○質疑応答

≪記者≫

 ふるさと納税返礼品のオンラインゴルフクーポン券についてですが、クーポン券にした理由は何でしょうか。また同じく返礼品のNFTアートに関して、デザインはいつ頃できるのでしょうか。

【担当】

 楽天GORAを通じたオンラインクーポン券にした理由としては、楽天GORAが、既に市内の20コースで導入されていますので、それを利用することで、市内の個々のゴルフ場様に新たにクーポン券を作っていただく手間を取らせないことを考えました。

 またNFTアートのイメージについてですが、本日から2週間程度で提供させていただきたいと思っております。

≪記者≫

 JR草津線に関して、来春のダイヤ改正により貴生川駅から柘植方面について早朝時間帯、深夜時間帯が一部運行されなくなるということになります。これによりどの程度の利用者に影響があるのか、またどのように考えておられるのかなどを教えていただければと思います。

【市長】 

 始発については、調査したところ20名程度がご利用されているということで、このうち毎日使っておられる方は、おそらく一桁か、二桁になるかどうかというところだと思っております。乗車率にすると、非常に少ない乗車数ではありますが、やはり他の便と違って代替がきかないということで、この減便について、どうにかならないかということを滋賀県と一緒にJR西日本の京滋支社の方に強く申し入れを行ってきたところであります。

 もちろん定期利用されている方、また関西空港などに行くためにはるかに乗られる方が始発を利用されていることなども掴んでおりますので、その辺りの影響調査というのはJR西日本もしっかりやっていくということでありますし、また、市でもどういった影響が出るのか、例えば貴生川駅まで始発の時間に送迎ができるのかどうかということも含めて、きめ細かに調査させていただき、できることは市の方で課題解決につなげていきたいというように考えているところであります。

 また、貴生川から柘植間というのは、JR西日本に特に負担にならない駅の運営をしている、いわゆる市民交流駅という位置づけでありますし、駅舎の改築等もこれまで約78.8億円、またソフト事業についてもこれまで約4億円かけているということもJR西日本京滋支社には十分にご理解をいただいております。これからは甲賀市とJR西日本京滋支社が利用促進や利便性の向上に向けて連携を深めて進めていこうという合意は、社長の方ともできておりますので、企業の皆様方の応援もいただきながら取り組んでいきたいところでありますが、具体的に何をするかについては、まだ合意に至ってないところであります。

≪記者≫

 関連でもう一つお伺いします。JR草津線を利用されている方、特に定期利用されている方などは、たちまち便がなくなったら困るということがありますが、例えば市の方でその時間帯にバスを出すなど考えておられることはありますか。

【担当】

 具体的に市長が先ほど申しあげましたように、特に始発を利用されている方が20数人おられるという実態調査もさせていただいた中で、いろいろ聞き取りをさせていただきますと、実際に定期利用での通勤で大阪、遠くでは神戸の方まで通われているという方も確認をとらせていただいたところでございます。

 ただ、貴生川駅発になり、そういった方の手段がどういう形で確保できるかについては、現在のところ具体的な策はなく、今後どういう形で手当していくかというところを検討していきたいと考えておりますが、移動手段の確保というのは、なかなか難しいというような感じを持っているところでございます。

【市長】

 JR西日本ともその辺りのことはお話をさせていただいておりますが、個々に貴生川駅まで送迎できるという方や、次の電車に乗っても間に合うのでそれで通う方もおそらくおられるというように思いますが、どうしても始発の時間でなければならない、かつ貴生川駅までの送迎が難しい方等については草津線だけで解決するのではなく、例えば神戸まで行くならその乗り継ぎを効率よく、JR全体として対応することで、減便となったところの影響を最小限に抑える。それで、始発の次の便に乗車しても同じぐらいの時間に目的につけるように、全体的なダイヤをしっかり見直していきたいというような回答もいただいておりますので、そうしたことも含めてJR西日本とも、また利用者の皆様ともきめ細かに相談をしながら対応していければというように思います。

 

                                                         以上