名神名阪連絡道路は、びわ湖空港計画におけるアクセス道路や、伊賀甲賀連絡道路として計画され、平成13年度に地域高規格道路の調査区間に指定されて以降、整備に向けた目立った進展は見られませんでした。
平成30年3月に、多様化する物流ニーズ等の社会情勢の変化に対応するため、平常時・災害時を問わず安定的な輸送を担保する「重要物流道路」制度が創設されました。
さらに、令和3年には、重要物流道路制度を契機とし、広域道路ネットワークの整備を重点的に推進するための基本となる「新広域道路交通計画」が策定され、本計画の中で名神名阪連絡道路は※1「高規格道路」に位置づけられました。
このように、近年における道路行政を取り巻く社会構造が変化する中、令和4年3月25日、計画中・事業中の道路に対する「重要物流道路」への追加指定路線が公表され、名神名阪連絡道路も重要物流道路に指定いただくことができました。
本道路では、名神高速道路八日市IC付近から名阪国道上柘植IC付近に至る約30kmの路線が、重要物流道路の※2「候補路線」に指定され、さらに、甲賀市土山町の国道1号から名阪国道上柘植IC付近に至る区間が※3「計画区間」に指定されました。
現在、滋賀県と三重県が協働し、計画を具体化するための概略ルートや構造等について調査検討が進められており、重要物流道路に指定されたことで、将来の物流ネットワークを構成する道路として、これらの調査等に対し国による重点的な支援が期待されています。
重要物流道路への指定が本道路の整備実現にとり、新たな契機となるよう今後とも沿線地域とともに早期実現に向け取り組んでまいります。
※1 人流や物流の円滑化・活性化によって、わが国の経済活動を支えるために、高速道路を含め一体となって機能する道路や、それらを補完して機能する広域道路ネットワークを指すものであり、サービス速度が概ね時速60km以上となる道路。
※2 「新広域道路交通計画」の中で高規格道路に位置づけられた路線から国土交通大臣が指定する。候補路線のうち、優先区間として「計画区間」が設定される。
※3 概略ルートや構造、都市計画、環境影響評価等の計画の具体化を進める区間として国土交通大臣が指定する。
・名神名阪連絡道路ってどんな道路?
・ルート構想の変更
・重要物流道路への指定
・重要物流道路一覧