甲賀市は現在開催中の「大阪・関西万博」において、六古窯日本遺産活用協議会の構成市町として、「いのちの遊び場 クラゲ館」にサプライヤー協賛し、信楽焼をはじめとした、日本六古窯各産地で制作したクレイバー(陶製の小型タイル)を提供しています。
これらは、クラゲ館の水景空間(”土と水のカーテン”)に活用され、来場者をお出迎えしています。
また、甲賀市産の木材を加工した「角命」と呼ばれるモニュメントでは、910個もの正三角形が組み合わさってできた数学・いのち・アート・音楽の交錯を体感することができる他、信楽焼で制作した「トン(陶製の椅子)」もクラゲ館の至る所に設置しており、休憩スペースや楽器として使用いただくことができます。
「大阪・関西万博」と甲賀市との関わりをご紹介します!

「大阪・関西万博」とは?
大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)は、2025年に大阪市の夢洲で開催される国際イベントです。
この万博は、155万平方メートルの広大な敷地に158カ国・地域、7国際機関が参加する予定で、テーマは「いのち輝く未来社会のデザイ
ン」。
最新技術、サステナビリティ、文化交流の促進を目指して、さまざまな展示やイベントが行われます。
万博の目玉は、AIやロボティクス、再生可能エネルギー、宇宙開発など、未来社会を支える新しい技術の紹介です。
また、各国の文化や技術を体験できるパビリオンも多数設置され、来場者は世界中の文化に触れることができます。
大阪・関西万博は、単なる展示会にとどまらず、未来を見据えた交流の場となり、世界中からの訪問者に向けて新しいアイデアやイノベーションを広めることが期待されています。
開催期間:2025年4月13日(日曜日)~10月13日(月曜日) 184日間
午前9時~午後10時
開催場所:大阪市此花区の人工島・夢洲
会期中チケット(一般チケット):会期中チケットは、下記の3種類のチケットがあります。
一日券:いつでも1回入場可能
平日券:平日に1回入場可能
夜間券:17時以降に1回入場可能
|
大人(満18歳以上) |
中人(満12歳以上17歳以下) |
小人(満4歳以上11歳以下) |
一日券 |
7,500円 |
4,200円 |
1,800円 |
平日券 |
6,000円 |
3,500円 |
1,500円 |
夜間券 |
3,700円 |
2,000円 |
1,000円 |
その他、夏パスや通期パスなどもあります。
「大阪・関西万博」について、詳しくは公式HPをご覧ください
▶URL(大阪・関西万博公式Webサイト)
▶(会場MAP)
「いのちの遊び場 クラゲ館」とは?
コンセプトは、いのちが躍る、いのちが歌う、いのちがひらく〜 STEAM:ワクワク!を探す旅へ 〜
“いのち”をテーマに、音・光・香り・触感など“五感”で感じる新しい遊びと学び、創造の空間を演出した施設となっています。

©KURAGE Project & steAm, Inc.
「いのちの遊び場 クラゲ館」について、詳しくは公式HPをご覧ください
▶URL(いのちの遊び場 クラゲ館 - 2025年日本国際博覧会テーマ事業 「いのちを高める」)
そのクラゲ館では、「信楽焼のクレイバー(陶製の小型タイル)」と甲賀市の事業者である「河芳工務店が加工した角命(木材)」が施設演出の一翼を担っています。
水景空間「土と水のカーテン」を演出! 六古窯クレイバー

クレイバーは、日本を代表するやきものの産地である六古窯(越前焼・瀬戸焼・常滑焼・信楽焼・丹波焼・備前焼)の良質な「土」と、千年以上にわたり受け継がれてきた技術と経験により作り上げた“やきもの”です。
クラゲ館では、六古窯それぞれの産地の土が放つ風合いや質感の違いを生かしたクレイバー3,205枚(うち信楽焼726枚)が、来場者を出迎えます。

クラゲ館との共創を通じ、六古窯各産地が人と自然の関わりやものづくりの根源を再考し、訪れる人が、日本の伝統的文化や風土を体験いただけます。
また、クレイバーは各産地の事業者や子どもたちも制作に携わっており、甲賀市からは信楽高等学校と信楽中学校(信楽中学生カンパニー)の生徒にご協力いただきました。
「創る」ことへの喜びや関わるすべての人の想いが込められています。

誰もが、土の違いや、やきものの特色をはじめ、手仕事の温かみや、日本のものづくりの精神など多角的に体感できる貴重な機会となっております。
六古窯の「やきもの」の持つ奥深さ面白さ、そしてそれを未来へどう繋いでいくかを、ぜひ現地で感じ取ってください。
■六古窯クレイバーの紹介動画を公開中
「大阪・関西万博」開幕に合わせて、クラゲ館へ提供した六古窯「クレイバー」を6産地(越前焼・瀬戸焼・常滑焼・信楽焼・丹波焼・備前焼)の事業者の皆様や子どもたちと制作した様子をご紹介する動画を制作しました。
「日本六古窯」について、詳しくは公式HPをご覧ください
▶ URL(旅する、千年、六古窯 - 日本六古窯 公式Webサイト [日本遺産] )
木製タイルのモニュメント 角命(カクメイ)

地上部のクラゲ館の中央にはには、910個の正三角形(15,000個ほどのLEDが背景にあり)が組み合わさりできた、数学・いのち・アートが交差する作品として、甲賀市にある事業所「河芳工務店」が加工し、滋賀県森林組合が材料支給した木材タイル「角命」が光とともに演出されています。
樹脂部分(白い部分)に近づくと、来場者の動きをとらえて反応し、有機的ないのちの模様を生み出す数式(反応拡散方程式)から生成された模様と共に、不思議な音を奏でます。
クラゲ館をイメージした陶製椅子 トン

クラゲ館内は、休憩として使用できる信楽焼の「トン(陶製の椅子)」が9個設置されています。
この「トン」は、信楽高等学校の生徒の皆さんと滋賀県立陶芸の森(https://www.sccp.jp/)が協同で20個制作し、中島さち子プロデューサーら関係者に選定いただきました。
叩くときれいな音を奏でるので楽器としても展示されています。
ぜひ、触れて、叩いて、信楽焼を感じて下さい。
また、市内各地(貴生川駅、まるーむ、陶芸の森他)にも同じ形状のものが設置されています。
信楽焼が映像スクリーンに?
関西パビリオンでは、「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の9府県が出展に参加しています。
内部は出展参加府県による独自展示エリアを設け、関西各地の歴史や文化、観光などの多彩な魅力を発信しています。
その中の滋賀県ブースでは、エントランスの映像スクリーンとして「株式会社陶器屋」が制作した大型陶器が採用されています。
この製品は、信楽焼ならではの大物ろくろを使用した陶器浴槽を制作する手法で手作りされています。

▶URL(関西・WEBパビリオン)
▶URL(滋賀エキスポミュージアム)
信楽焼テーブルで休憩
「信楽焼陶器工業協同組合」でリサイクル原料を添加した土を調製し、「丸滋製陶株式会社」が製作した陶製テーブルスツールが、万博会場の「フューチャーライフヴィレッジ」に設置されています。
デジタル技術として、イラストレーター洞智子さんの「琵琶湖の生き物」のレリーフ加飾をレーザー加工機で作製したハンコシートで加飾したものです。同様の製品は信楽の「丸滋製陶株式会社」でも展示されています。
このプロジェクトは、万博協会の「Co-Design Challenge 2024」採択事業であり、地元信楽焼産地では、万博会場との連携企画として、明山陶業株式会社のOgama(おおがま)でイラストハンコでの加飾体験ができます。
設置場所はシャトルバス乗り場付近で、休憩用として使用が可能です。


関連展示
LOCAL JAPAN展
全国43自治体(地域)が、6テーマ・14の共創コンテンツとして魅力を披露する「LOCAL JAPAN展」に日本有数の金属加工産業の集積地である新潟県三条市と甲賀市が共同出展します。
信楽焼は、産地紹介や作品展示のほか、信楽焼伝統工芸士会による小型ロクロ成型の実演展示などを予定しています。
期 間:2025年7月28日(月曜日)~31日(木曜日)
テーマ:人と自然、素材と技術から生まれたものづくり
タイトル:「鉄と土と火と、」
▶URL(LOCAL JAPAN展/甲賀市)
地域観光情報提供コーナー
デジタルウォレットパーク内に設置予定の地域観光情報提供コーナー「デジタルトラベルゾーン」において、甲賀市のPR映像(VR映像)を放映予定です。
その現場空間にいるようなデジタルトラベル体験を提供し、本市の魅力発信と観光誘客に繋げます。
※万博協会と大阪観光局の連携事業として、株式会社大塚商会から、企業版ふるさと納税によりPR動画(放映料含む)を寄附(物納)いただいています。
ここでしか味わえない、伝統と革新が融合した未来を感じる瞬間をぜひ、現地で体感してください!