世帯の変化や血縁などの希薄化により、これまでのように家族・親族に頼れることを前提とした医療や介護の体制には限界がきている現状がみられます。その中で「頼れる身寄りがいない」「身寄りがいても疎遠になっている」「身内に頼りたくない」などの理由で、介護保険サービスや障がい福祉等のサービス契約時や入退院、施設入居の際に「身元保証等を引き受けてくれる人がいない」ことが全国的に問題となっています。
このような社会において、「身寄り問題」とは、支援してくれる家族等がいない人が例外として扱われ、様々な各種サービスから排除され、尊厳を損なわれる問題です。
甲賀市では身寄りがあってもなくても安心して暮らすことができるまちづくりを推進していきます。
身寄り問題を抱えた人
甲賀市では以下の方を「身寄り問題」を抱えた人と考えます。
(1)家族・親族がいない人
(2)家族・親族に連絡が取れない人
(3)家族・親族の支援が受けられない人
3つの柱
身寄り問題を抱えた人が最期のときまで自分らしく生活していくために、甲賀市では3つの柱を大切にしていきたいと考えています。
(1)「一人ひとりの備え」
元気なうちから、自分の将来のことを想像し、自分の意思を明確にしておくことが大切です。エンディングノートやACP(人生会議)など自分らしい人生の過ごし方を考える取り組みを始めることも大切です。
“これから”のことを考えることは、残りの人生をよりよくするためのステップです。
甲賀市では、「これまでの自分とこれからの自分へ~私のエンディングノート~」を配布しております。ご利用の方は長寿福祉課までご連絡ください。
また、甲賀市まちづくり出前講座にも「エンディングノート」のメニューがございますので、ぜひご活用ください。
問い合わせ先:長寿福祉課(☎0748-69-2175)
(2)「チームアプローチ」
身寄り問題を解決するには、地域の人や支援者など様々な人で取り組んでいく必要があります。そのためには、本人を中心としたチームで考える仕組みが大切です。
(3)「体制づくり」
身寄りのあるなしに関わらず、すべての人の尊厳が守られる地域になるよう体制づくりを進めていくことが大切です。
関連リンク
・長寿福祉課 エンディングノート
・住宅建築課 空き家バンク