甲賀市は、古代、聖武天皇によって造営された紫香楽宮、中世における甲賀武士の活躍や近世東海道の宿場町や城下町の賑わいなど、常に歴史の大きな舞台となり、特色ある歴史、文化、自然、景観を紡いできました。
質、量ともに全国有数を誇る豊かな文化財はその証であり、滋賀県内有数の指定文化財保有市となっています。
文化財は先人から受け継いだ貴重な財産であり、豊かな歴史文化の象徴です。文化財保護事業を展開し、その保存を着実なものとすることはもとより、市民が文化財に親しみ、甲賀市の魅力を一層発信していくため、その積極的な活用を図る必要があります。
そのためには甲賀市固有の文化を尊重し、文化財の保護とその価値の継承を確実なものにすることが求められます。
そこで甲賀市教育員会では、本市の文化財保護行政の今後の展開方向について、中長期的な指針を提示するため、基本方針となる「甲賀市文化財保護基本方針」を定めました。