釣具なしで魚をとる
つり道具がないと魚はとらえられないと思っている人が多いのではありませんか。素手によるつかみだってできます。魚の終世弱点を知っていると、わりあい簡単に両手でつかめます。
泳いでいる魚を網でとるには、相当の技術が要るのですが、魚が動きを止めたとき、たとえば岩かげにひそめたときや浅瀬に追いこんで、動けなくなったときなどはうまくいきます。
魚には昼間活動するものと、夜に活動するものがいます。昼間に活動していた魚は夜になると、浅瀬の岩や磯に身をよせて眠っているので、このときに水中ライトを照らしていけば、簡単につかまえられます。
ワナで魚をとることはいま禁止されていますが、"うけ"というのはそのワナの道具の一つです。川の流れをせばめて1箇所に集め、そこにエサを入れてしかけておきます。川幅の狭い小川のような場合なら、二人で手ぬぐいの両はしを持ってピンとはり、手ぬぐいの下のほうが川底につくようにして、斜めにしずめて構えます。そこへもう一人が川上のほうから足をバシャバシャさせて魚を追いこんでくるのを待ってすくいあげるという方法もあります。
魚のかくれていそうな石の上に、大きな石を落として、そのショックで魚が気絶しているところをすくうという、昔から伝わっている魚のとり方もためしてみましょう。
手づかみのコツ

手を冷たくして、魚の腹の方からそっと手を入れる。
魚をさわったら、強くにぎりしめる。
大きな石でせきとめる

岩でいけすを作って、つまかえる。
最後に元に戻しておくことを忘れないようにしよう。
うけ

やなぎや竹で作ったうけの中に、えさを入れて川にしずめておく。

竹製のわなでうけと同様に川にしずめる。
底に小さな穴をあける。