
編さんの目的
市史の編さんは、甲賀市が持つ豊かな歴史文化を明らかにし、それを市民が共有し、誇りをもてるまちづくりに活用できる情報として提供していくことを目的とし、あわせてふるさと意識と郷土愛の醸成を願い実施します。
編さんの基本方針
- 地域の歩みを日本史の流れと有機的に関連させ、住民生活の推移を描きます。
- 新しい資料の発掘に努め、最新の研究の成果を積極的に取り入れて、学術的な水準を保ちます。
- 単なる過去の記録の集成ではなく、各時代の出来事や人物などを取り上げ、時代ごとの地域の特色を明らかにします。
- 写真や図版を多く取り入れ、親しみやすいものとし、市民に長く読みつがれるものとします。
- 収集された資料は、将来にわたって保管し、ながく活用できるよう配慮します。
編さん体制
編さん委員(敬称略・順不同)
- 冨増 純一(委員長)
- 藤村 稔(副委員長)
- 山田喜一朗
- 秋田 通雄
廣沢 晃
- 田中 光郎
木村 至宏
編集委員(敬称略)
- 木村 至宏(成安造形大学名誉教授)
- 井上 満郎(京都産業大学名誉教授)
- 川嶋 將生(立命館大学名誉教授)
- 水本 邦彦(京都府立大学名誉教授)
- 向井 啓二(種智院大学教授)
『甲賀市史』全8巻の構成・概要・刊行計画
巻構成
|
巻 |
時代 |
巻名 |
概要 |
刊行時期 |
通
史
編 |
1 |
原始・古代 |
古代の甲賀 |
甲賀の地理・自然と、縄文時代から平安時代の院政期まで。古琵琶湖層に代表される市域の自然、古墳時代を中心とした代表的遺跡。古代豪族、壬申の乱、東海道の変遷、紫香楽宮、そして豊かな仏教文化を紹介します。 |
H19.12刊行済 |
2 |
中世 |
甲賀衆の中世 |
鎌倉時代から戦国時代末期まで。荘園の開発、南北朝の争乱、甲賀衆の活躍を検証。飯道山を拠点とした修験道文化や、信楽焼の成立などもっとも「甲賀らしい」時代を紹介します。 |
H24.3刊行済 |
3 |
近世 |
道・町・村の江戸時代 |
天正13年の水口岡山城築城から明治維新まで。東海道の整備と土山・水口両宿の賑わい。水口藩をはじめとした大名・旗本の支配、町や村の運営、「天保一揆」。地域文化の成立や商工業の発展を紹介します。現在の地域の直接のルーツとなる時代です。 |
H26.2刊行済 |
4 |
近現代 |
明日の甲賀への歩み |
廃藩置県から甲賀市の成立まで。地方行政の変化を柱に、特色ある産業経済の発展、交通路の変遷、教育文化の発展など、社会生活の動向を描き、甲賀市の未来を展望します。 |
H27.3刊行済 |
分
野
編 |
5 |
信楽焼・考古・美術工芸 |
信楽焼と甲賀の諸窯。紫香楽宮や植遺跡、泉古墳群など主要な考古学上の遺跡や遺物。仏教美術、郷土ゆかりの書家・画家の業績を紹介します。 |
H25.3刊行済 |
6 |
民俗・建築・石造文化財 |
オコナイやケンケト、太鼓踊りなどに代表される豊かな祭礼文化、暮らしの推移をはじめとした民俗の推移。多数の古建築や近代化遺産。全国有数の質と量を誇る石造文化財を多数の実測図を付して紹介します。 |
H21.12刊行済 |
7 |
甲賀の城 |
全国的にも知られる甲賀市の城跡のうち戦国時代から江戸時代にかけての180の城跡を5年の歳月をかけて現地調査。全ての城跡の縄張り図を付した甲賀の城の決定版!。市民はもとより全国城郭研究者待望の一冊です。カラーガイドブック「甲賀戦国の城を歩く」を同梱します。 |
H22.12刊行済 |
|
8 |
甲賀市事典 |
歴代表、沿革、人口変遷、学校沿革、寺社一覧、地域文化財、総索引など。 |
H28.12予定 |
※通史編は時代区分にしたがって甲賀市域の歴史を叙述します。
※分野編は市域の特色ある有形・無形の文化遺産を紹介します。
本の体裁
B5判・布装・上製本・紙箱入り
本文約520ページ(平均)
写真・図版多数 付図・ブックレットなど付録あり
本の価格
各巻 3,500円